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グルメなオウム!おいしく食べるため餌をソースにつけ、味付けをすることが判明

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(著)

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味付けをして食べるシロビタイムジオウム Photo by:iStock
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 人間がコロッケにソースをつけたり、野菜にドレッシングをかけるように、オウムの中には、食べ物に味付けをして、工夫しながら食べる仲間がいた。

 オーストリアのウィーン獣医大学の研究者チームは、インドネシアに生息する、シロビタイムジオウムが、与えた食べ物を、味付きのヨーグルトに浸して食べるという驚きの行動を確認した。

 この行動は単なる偶然ではない。その証拠に、オウムたちは食べ物を水に浸けることはせず、味のついたヨーグルトにだけ浸してから食べるという選択をしていたのだ。

 味をつけておいしく食べる工夫は、霊長類では確認されていたものの、鳥類で確認されたのは初めてだという。

あれ?面白い食べ方してるぞ!気づきから生まれた研究

 研究の発端は、2022年11月にさかのぼる。ウィーン獣医大学で飼育している、イレーネレンキという名の2羽のシロビタイムジオウム(Cacatua goffiniana)が、茹でたジャガイモをブルーベリー味の豆乳ヨーグルトに浸して食べているところが目撃された。

 これは単なる遊びなのか、それとも意図的な味付けなのか? そこで研究者たちは、より詳細な実験を行うことにした。

 研究チームは、合計18羽のシロビタイムジオウムを対象に、茹でたジャガイモ、フジッリ(ねじれた形のショートパスタ)の2種類と、これらの食材を浸すことができる、新鮮な水、ブルーベリー味の豆乳ヨーグルト、味のないプレーンな豆乳ヨーグルトの3種類が用意された。

 そして30分間の観察を14回実施した。

 また研究チームは、オウムの好みが色によるものかどうかを確認するため、事前にヨーグルトと似た色の立方体を2種類用意して、シロビタイムジオウムに選ばせた。その結果、オウムたちは特定の色を好む傾向を示さなかった。

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色の好みが関係していないことを証明するために用意されたヨーグルトと似た色の立方体  Image credits: Zewald and Auersperg (2025).

ブルーベリーヨーグルトで味付けをしていたことが判明

 観察の結果、興味深い行動パターンが明らかになった。

 18羽のうち9羽が食べ物を液体につけるディップ行動を示し、特にブルーベリーフレーバーのヨーグルトに食材を浸す傾向が強かった。

 一方で、水には一切食材を浸さなかったため、単なる「ふやかし」や「洗浄」といった目的ではないことが明確になった。

 さらに、ブルーベリーヨーグルトに食材を浸す回数は、味のないプレーンヨーグルトの2倍以上に達しており、単なる食感の違いではなく、明確に味付を求めていることがわかった。

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ゆでたジャガイモをブルーベリーヨーグルトにつけるシロビタイムジオウム Image credits: Zewald and Auersperg (2025).

 また、食材の選び方にも特徴があった。ショートパスタのフジッリは、ジャガイモよりも頻繁にディップされる傾向があり、1羽あたりの平均回数はフジッリが12回、ジャガイモが6回だった。

 これは、フジッリの方がヨーグルトをより多く吸収しやすいため、オウムたちにとって「味がよく染み込む食材」として好まれた可能性がある。

食べ物をヨーグルトに浸していた時間は平均3.2秒であり、過去の研究で報告された「乾燥した食べ物を水に浸して柔らかくする行動(平均22.9秒)」とは大きく異なっていた。

 このことから、オウムたちは単に食べ物を柔らかくするのではなく、味を楽しむためにヨーグルトを使っている可能性が高いと考えられる。

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ブルーベリーヨーグルトをソース代わりに食べ物につけるシロビタイムジオウム Current Biology (2025). DOI: 10.1016/j.cub.2025.01.002

高い知能を持つシロビタイムジオウム

シロビタイムジオウムは、インドネシアのタニンバル諸島にのみ生息するオウムだ。

 体長は約32cmほどで、白い羽毛と淡黄色のほおの部分が特徴的。オーストラリアや東南アジアに分布する他のオウムに比べて小柄である。

 野生では、森林やマングローブ林に生息し、木の実や果物、種子、昆虫などを食べる雑食性の鳥だ。

 好奇心が強く、環境に適応する力が高いため、ペットとしても人気がある。しかし、生息地の森林伐採や違法なペット取引により、絶滅危惧種(IUCNレッドリストでは「危急種(VU)」)に分類されている。

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Photo by:iStock

シロビタイムジオウムは、オウムの中でも特に知能が高いことで知られている。

過去の研究では、道具を作って使う能力や複数のステップを踏む問題解決能力が確認されており、一部の霊長類と同じレベルの知能を持つと考えられている。

 今回の研究は、それに加えて「食べ物の味を調整する」という新たな認知能力を示す証拠となった。

 研究チームは今後、「このような行動がどのように発達し、グループ内で広まるのか」をさらに詳しく調べる計画だ。

 また、カラスやヨウムなどの知能の高い鳥類でも同様の行動が見られるのかも次の研究の課題に挙がっているという。

 カラスとかヨウムなら、普通にもっとすごいことやってそうだし、なんなら料理すらしてそうだよね。

 この研究は『Current Biology』誌(2025年2月10日付)に発表された。

References: CELL / Clever Birds: Cockatoos Like to Dip Their Food in Yogurt for Better Flavor / Cockatoos prefer their noodles dunked in blueberry yogurt: First evidence of non-primate food flavoring behavior

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この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1.  おもしろーい。 水との差の酸味とか、ヨーグルト間の差の甘味かそれ以外で色以外の何かとかでより好みがあるってことね。 人間には辛みとして感じられるカプサイシンは感じないみたいで、鳥の味覚を含む感じ方はいろいろ違っていて面白いですね。 恐竜の子孫だからなのか、単にそう進化してきたからなのか、ほかにも嗅覚とかどんなんでしょうね。 ブルーベリーの香りが好きだったりして?

    • +5
  2. 鳥は自然に熟成された酒のアルコールで収穫後に酔っぱらった鳥が
    ユーチューブでも見られる
    他の鳥は飲んだり食べることが機会がないだけで
    もしそういう機会あったら、しょうゆをつけて虫を食うカラスが
    見かけても不思議じゃないぜ

    • +11
  3. うちのオカメはヒマワリの種を食べるときだけくわえたまま高い止まり木に登り殻を割って中身ごと落とす そういう遊び?

    • +2
    1. カラ割った中身を食わずに捨てるってこと?
      「このヒマワリくさいよー」 とアピールしている。

      • 評価
      1. 殻だけ拾ってまた登って落としたりもするし中身だけ渡すと食べる

        • +2
  4. 一周まわって「素材そのものの味が」とかいいだすオウムも出てきそうなほどの賢さ

    • +26
    1. ソース派とそのまま派で議論とかしてそう

      • +15
  5. そういえばカラスはマヨネーズ好きだし、
    ちょっと教えれば筋金入りのマヨラーになりそう。

    • +8
  6. ペッと飼ってて甘やかす人がいれば、グルメになるのは感覚でわかるよね

    • 評価
  7. 嘴と片足だけで器用にやるなあ
    野生でも捕まえた虫を甘酸っぱい果汁にディップしたり
    集めてきた種をつまみながら酒臭くなった果実を舐めたりしてそう

    • +2
  8. >平均回数はフジッリが12回、ジャガイモが6回だった。
    >これは、フジッリの方がヨーグルトをより多く吸収しやすいため、オウムたちにとって「味がよく染み込む食材」として好まれた可能性がある。

    そうかなぁ・・・?
    人間と同じように味の好みをいうんなら、
    もし自分がこれの被験者だった場合を考えると
    「茹でた芋はまだそのまま食っても農作物としての味があるけど、
    素パスタだけ単品で食うのは不味いだろ…」が理由な気がする。

    • +6
  9. 鳥にはあんまり味覚がないと言われているけど、きのみや果物を食べるタイプの種類は味覚ありそうなんだよね。
    飼ってた経験上そう思う。食べ物選り好みするし、好みが個体によって結構違うし。
    そもそも賢い生き物だから、味覚があるなら味付けをすることは当然なのかも。

    • +5
  10. ヨーグルトソースを掛けないなんて、この料理に対する冒涜だよ!

    • 評価

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