この画像を大きなサイズで見るサイチョウの仲間である「シロクロコサイチョウ( Anthracoceros albirostris )」は、霊長類なみの認知能力があり、「物体の永続性」を認識していることが明らかになったそうだ。
物体の永続性とは、つまりある物体が視界から消えても、それがきちんと存在していると理解できるということだ。
高度な認知能力を持つ鳥と言えば、カラスやオウムがいるが、シロクロコサイチョウもこれに並ぶことが判明したのだ。
カラス、オウムに続き高度な認知能力を証明したシロクロコサイチョウ
たとえば、「物体の永続性」が理解できない動物は、目の前のエサがケースで隠されると、なくなってしまったと考えるかもしれない。
私たち人間には当たり前のことでも、これはとても高度な認知能力で、カラスやオウムのような例外を除けば、物体の永続性を理解できる鳥類は、これまで知られていなかった。
だがシロクロコサイチョウは、その力を見事証明して見せたのだ。それはこの鳥もまた、カラスやオウムなみの驚くような知性の持ち主かもしれないということだ。
この画像を大きなサイズで見るシロクロコサイチョウの子育てに必要な認知能力
「シロクロコサイチョウ(Anthracoceros albirostris)」は、インドや東南アジアに生息する全長60cmほどのサイチョウの仲間だ。英名をホーンビルというように、一目でわかる立派なクチバシを特徴としている。
だが、その子育てもまた特徴的だ。
シロクロコサイチョウは一夫一妻制で、メスは、卵を産み、ヒナたちの世話をする準備として、泥やフン、唾液、果実や木の皮といったもので、巣を固める習性がある。その守りは、まるでレンガ作りの家のように厳重だ。
孵化したヒナは、オスとメス両方に育てられるのだが、内側に通じているのはオスがエサを運ぶための狭いスリットのような窓だけだ。
これはヒナを守るにはとても便利なものだが、一つ疑問に思うのは、エサを運んでくる親鳥が、なぜ姿が見えないヒナがそこに存在することをわかっているのか、ということだ。
たとえ目に見えなくても、内側にはきちんとヒナがいることを理解できなければ、堅牢な巣はかえって危険なものになるかもしれない。
だからこそ、シロクロコサイチョウにとってモノの永続性を理解することがとても大切だと考えられるのだ。
この画像を大きなサイズで見るこれについて、シンガポール国立大学の研究チームの論文では、次のように説明している。
進化の観点から見ると、動物や物体が視界から消えても、それがまだ存在するのとだと理解する力は、エサ探しや天敵を避けるうえで、大きな適応的なメリットをもたらす
だが、私たち霊長類なみにモノの永続性を理解できる鳥は、やたらと賢いカラスやオウム以外では知られていない。
色々とテストされているが、せいぜいピアジェの発達段階におけるステージ4(モノの永続性の最初の理解レベル)程度のものだ。
霊長類なみの高度な認知能力でモノの永続性を理解
『Biology Letters』(2024年1月31日付)に掲載された今回の研究では、シロクロコサイチョウ6羽に実験に参加してもらい、彼らがどの程度モノの永続性を理解しているのか確かめられた。
実験はまず、シロクロコサイチョウに赤いバーを突かせ、エサが入っているカップがどれだと思うか人間に知らせる訓練から開始された。
この画像を大きなサイズで見る赤いバーには突起が3つあるので、そのうちの1つを突くと、その目の前にあるカップの下にエサがあるという意思表示になる。
そして実験本番では、研究者はカップの下にエサを入れたり、出して別のカップに入れたりと操作をしながら、どのカップにエサが入っているか鳥に当てさせた。
この結果、実験に参加した6羽全員が見事エサの位置を的中させ、発達段階のステージ5に達していることを示した。
だが次なるステージ6はさらに高度な認知能力で、モノの永続性を完全に理解し、目に見えないところで動かされた物体がどこにあるのか推測できなければならない。
それを確かめる実験では、エサはカップではなくまず赤い小さなケースの下に入れられ、そのケースごとカップの下に滑り込ませて隠される。
次に研究者は、エサをカップの下に残したままケースを取り出し、その中身を鳥に見せる。もちろんケースの下は空っぽなので、鳥は消えたエサがどこに行ったのか当てねばならない。
そして驚いたことに、この難易度の高いテストを6羽中3羽がクリアしてのけたのだ。
「視界の外で行われた置き換えを理解するには、記憶・空間的推論・論理的推論など、さまざまな認知能力を統合せねばならない、複雑なものだ」と論文では説明されている。
子育てが親鳥の認知能力を強化している可能性
興味深いのは、このテストに正解した3羽が皆、ヒナを育てた経験があったことだ。
テストを受けた鳥は6羽だけなので、ただの偶然かもしれない。だが、子育てをすることで、より高度なモノの永続性を学べる可能性があるとも考えられる。
このような霊長類なみのモノの永続性を示した鳥は、カラスやオウムを除けばはじめてであるとのこと。
それはシロクロコサイチョウをはじめとするサイチョウのグループもまた、頭脳派のカラスやオウムに匹敵する知性の持ち主かもしれないということだ。
その真偽は、今後の研究で明らかになることだろう。
References:Oriental pied hornbills (Anthracoceros albirostris) solve invisible displacement tasks in a test of Piagetian object permanence | Biology Letters / These Birds Score as High as Primates in a Puzzling Cognitive Test : ScienceAlert / written by hiroching / edited by / parumo














さ、最澄
>>1
食うかい?
2番目の写真一体どうなってるのか解説してくれ
>>2
手前に頭が上下逆になるほど首を後ろにのけぞらせたオスがいて
その右奥にまっすぐ前(画像上向かって左)を向いたメスがいる
>>2 手前の1羽がのけぞって上を見てて、その首元から普通に立ってる奥の1羽の顔が見えてる感じですかね(分かりづらい?)
やっぱ鳥って賢いよなぁ
>>3 ダチョウはアレだけどね。でもアレで存続してるからね。
論文まで読んでないけど音や匂いで認識できてる可能性はあると思う
目の前の物すら妄想で歪めて見てしまうネット民より賢いな
>>8
あなたもその内の一人ということを忘れないようにしましょう
物体の永続性とか意識した事ないけど、意外とすごい能力を私たちは持っていたのね
鳥は仲間同士で単語や文法も使うし
こういった空間把握的な能力も優れてるし
すごいね。頭があんなにちっこいのに。
霊長類が多様すぎて「霊長類なみ」と言われてもピンとこない。
「霊長類なみに大きなネコ」みたいな「もっと詳しく」感がある。
👨「翼があっら・・」 🐦「手が有ったら・・」
ふと思ったけど最近話題のAIの物体認識でも「物体の永続性」の能力は獲得しているのだろうか?物体認識AI単体では難しくてもChatGPTなどの大規模言語モデルと連携させれば可能に思えるけど、研究者の誰か実験してくれないかな。
>>17
自動運転で、
横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる
⇒ 隣の車線の先行車が停止し、人影が車体の死角へ入る
⇒ 自車が横断歩道まで追い付いたとき、
目の前から消えてる歩行者の存在を認知して停止できるか
みたいな話だよね?
さすがにそれは停止して欲しいが、今どこまできてるんだろう?
なんでこんなことやらされてるんだろうくらいのことは思ってそう
私はコップシャッフルしてる動画内の奴を見てもサッパリ理解出来なかった。
何処?って。
なのに、ホイホイ、鳥が当ててる姿を見て。
鳥頭って天才の総称として使いたくなるくらいに尊敬した。