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2032年に小惑星が地球に衝突する確率は1.3%、無視できない数値として国際機関が警戒強化

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(著)

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Photo by:iStock
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 2032年12月22日、わずかな確率だが小惑星が地球に衝突する恐れがあると宇宙機関が警戒をうながしている。

 その小惑星の名を「2024 YR4」という。「国際小惑星警戒ネットワーク(IAWN)」の報告によるならば、この小惑星がその日地球に衝突する確率は1.3%だ。一見大丈夫そうに感じるが、約77分の1という数値は決して無視できない。

 2024 YR4の大きさは超高層ビルサイズで、人類が滅亡するほどではないが、衝突した場所周辺では壊滅的な被害が予想される。その余波は地球全体に及びそうだ。

 ゆえに、世界的な地球防衛プロトコルの最初のステップとして、IAWNは宇宙関連コミュニティに2024 YR4のさらなる観測をうながしている。

小惑星「2024 YR4」の落下予測地点は?

 2024 YR4は、「小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)」を構成するチリの望遠鏡によって、2024年12月27日に発見された。

 直径は推定40~90m。仮に地球に衝突すれば、最大半径50kmの範囲に甚大な被害をもたらす恐れがある。

 具体的に地球のどこに衝突するのか現時点ではっきりしないが、IAWNは太平洋東部・南アメリカ北部・アフリカ・南アジアを可能性のある地域として挙げている。

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2025年1月31日時点の「2024 YR4」の軌道(白い線) image credit:NASA JPL

トリノスケール(危険レベル)は3

 「トリノスケール」において、2024 YR4はレベル3に分類されている。すなわち天文学者や各国が「注意を払うに値する」だけのリスクがあるということだ。

 トリノスケールは、小惑星や彗星が地球に衝突する可能性とその影響の大きさを評価するための尺度だ。0から10までの11段階に分かれており、0は「無視できるリスク」、10は「確実に地球規模の破壊を引き起こす衝突」を意味する。

 ちなみに歴史上、これより高い評価が与えられた小惑星は「アポフィス」だけだ。エジプトの悪神にちなんで命名されたこの小惑星は、2004年12月24日に小惑星として初めてトリノスケール、レベル4に分類された。

 だが、アポフィスは、その後の観測で格付けが引き下げられ、2021年の時点では、今後100年の間に地球に衝突することはないと予測されている。

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2024 YR4の移動を示すディスカバリー画像  image credit:小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)

今後衝突確率が下がる可能性はあるのか?

 2024 YR4についても、今後の観測で格付けが引き下げられる可能性は高い。発見からまもない頃、小惑星の衝突確率が高めに見積もられることはしばしばある。

 小惑星発見初期にはその軌道を計算するためのデータが少なく、大まかにしか軌道を予測できない。だから衝突確率は、不確実性の”幅”をもたせたうえで算出される。

 その後の観測でより多くのデータが集められれば、より正確な軌道を割り出せるようになる。その結果、地球に衝突する確率は下がるかもしれないし、逆に揚がるかもしれない。

 2024 YR4の場合、太陽を楕円軌道で周回しているほか、現在地球から遠ざかるようなコースにあるために、とりわけ不確実性が高いのだ。

NASAの小惑星 2024 YR4アニメーション

 だが、もしも今後観測を続けても2024 YR4の衝突確率が1%以下に下がらないようならば、各国の宇宙機関が構成する組織「宇宙ミッション・プランニング諮問グループ」が国連に助言し、その対策が検討される。

 対策の1つには、ミサイルのようなものを衝突させて小惑星のコースを逸らしたり、破壊したりというやり方がある。

 その有効性は、NASAのDARTミッションですでに確認済みだ。

 ということで運命の日まで残り8年と321日(2025年2月5日現在)。新たな展開があったら随時報告したいと思う。

追記:2025/02/09

衝突確率が2.2%に上昇

 欧州宇宙機関(ESA)から新たな発表があった。2024 YR4の衝突確率が2.2%に上昇したそうだ。ということは45分の1ということになる。

 だが安心して欲しい。

 前にも言ったように2024 YR4は、太陽を楕円軌道で周回しており、衝突確率は変動する。なので今後もまた確率が変化する可能性がある。

 この小惑星がもし他の地球近傍小惑星と同じパターンをたどるなら、上昇後、また下降すると予測されるという。

 とは言え、後7年はあるので、その間に正確な確率がわかるだろう。

References: Asteroid 2024 YR4 reaches level 3 on the Torino Scale / ESA - ESA actively monitoring near-Earth asteroid 2024 YR4 / Blogs.esa.int

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. なあに、サイコロを3個振ってゾロ目になる確率の3倍程度だ
    大したことないさ

    • +3
    1. サイコロ3つがゾロ目になる確率は1/36 = 2.8%だよ

      • -1
    2. なあに、かえって免疫力がつく
      って、もう20年も昔に吐かれた妄言なんだなぁ・・・

      • 評価
  2. 人類の技術は脅威に対して無防備だ
    同種で争ってる場合じゃない

    • +4
  3. 8年後・・・?
    バカな・・・早すぎる・・・

    • +6
  4. 大体ジャンボ宝くじで6等3000円が当たるぐらい
    当たる人結構いるが毎回当たるというものではないという程度

    • +1
  5. >衝突する確率は1.3%だ。一見大丈夫そうに感じるが、63分の1という数値は決して無視できない

    1.3%なら77分の1くらいなのでは。

    • +1
    1. エムブレムかスパロボか何かに脳をやられてますね…

      • +2
  6. 1.3%ってメチャメチャ高い確率だぞ
    去年、南海トラフ地震が起きる確率が高まると大騒ぎしてた時の確率が0.5%だからその3倍近い確率

    • +2
    1. そして日本で一・二位を争うヤバい目の火山。”鬼界カルデラ”が100年以内に噴火する確率は1%…

      • +1
  7. まるで信頼できないデザートイーグルの給弾不良よりも確率高い…

    • 評価
  8. 2013年のチェリャビンスク隕石が直径17mくらいだったと言われている。
    今回のは小さい方の40mだったとしても都市崩壊レベルの災害になるだろうなぁ。

    • +1
  9. 地球の肺に落ちたら、地球はどうなっちゃうんだろう。
    みんな窒息して終了?苦しいのイヤだなぁ…

    • 評価
    1. 40m程度なら大したことがない。隕石の素材にもよるが地表に落ちたら直径1~2kmが壊滅する程度
      そして現実の話として地球は7割が海。人口密集地帯は全体の1割以下ぐらいなので、だいたいの場合で海ぽちゃか人がいないところに落ちて終了
      ありそうな被害は陸に近い海ならば津波が起きる可能性と、”チェリャビンスク隕石”のように衝撃波で窓ガラスがぶち割れるとかそういう感じ

      • +1
      1. そうとうでかい津波おきんじゃないの?

        • 評価
  10. 昨日ロイターニュースに1.2%、今日Yahooニュースに1.9%の衝突確率という記事が出ている。
    なんだかどんどん上がっている?

    • 評価
  11. 昔よくみたなあ、妖星が地球に衝突する映画
    地球が滅びたり、米ソが協力して迎撃ミサイル開発したりそりゃ色々あった
    30年ぐらい前に直系5キロぐらいの奴が木星に続けて4つ衝突した
    「あれが地球だったら今頃は全生物滅んでる」んだよなあ、と思ったらぞっとしたよね

    • 評価

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