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恐竜時代から存在する「生きた化石」インドハナガエルにズームイン!

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(著) (編集)

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インドハナガエル CC-BY-SA-3.0; Released under the GNU Free Documentation License WIKI commons
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 インドには紫色をしたユニークな形状の「インドハナガエル」というカエルが生息している。

 彼らはなんと恐竜がいた8000万年前から存在し続けている「生きた化石」なんだそうだそうで、カエル界のシーラカンスとも呼ばれている。

 今回は英語で「パープル・フロッグ」と呼ばれているインドハナガエルについて深掘りしてみよう。

「カエル界のシーラカンス」と言われるカエル

 インドハナガエルは「カエルの中のシーラカンス」とも呼ばれる、カエル界の生きている化石である。

 彼らの先祖はまだ恐竜たちが地上を闊歩していた頃、今から8000万年以上前に出現したと言われている。

 インドハナガエルが生息しているのは、インド亜大陸の南西部に位置する西ガーツ山脈だ。

 この山脈ができたのはヒマラヤ山脈よりも古いと言われており、モンスーンの影響で多様な生態系を有している。

 この地域には250種を超える両生類が生息しており、そのほとんどは西ガーツ山脈の固有種とのこと。

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 インドハナガエルはこの地域で遠い昔から生息しており、地元の住人にはその存在が知られていたのだが、学者によって「発見」されたの2003年のことだった。

 DNAを調べたところ、インドハナガエルの一番近い親戚は、原産地のインドから約3000km離れた、海の向こうのセイシェル諸島に生息していることが判明した。

 両者の系統は、今から1億3000万年~8000万年前のジュラ紀に分岐したと推定される。

 これは彼らが、かつての超大陸・ゴンドワナ大陸が分裂する以前から、現在の生息地で生き続けてきたことを意味しているのだ。

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1年のうち地上に出てくるのは雨季のほんの数日だけ

 インドハナガエルの特徴は、ぼってりとした紫色の身体に短い足。鼻先は尖っていてモグラか豚のような横顔をしている。

 そして彼らはその一生のほとんどを地中で過ごすのだ。短い足を器用に使い、地中に約1~4m、時には8mにも達する穴を掘るのだという。

 彼らが地上に出てくるのは、雨季のほんの短い間だけ。この時、オスのインドハナガエルは鳴き声を上げてメスを呼び、繁殖活動を始める。

 人間が彼らを目にするのはこの交尾の期間だけなので、彼らが新種のカエルとして登録されるまでに時間がかかってしまったわけだ。

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 インドの科学者、サンディープ・ダス博士はこう語る。

彼らを目にするのは非常にレアです。私はこのカエルの研究に10年を費やしましたが、実際にその姿を見たのは12回だけなんです

 1年のほとんどを地中深くで過ごしているため、インドハナガエルについて知られていることはほとんどないのだという。

 わかっているのは彼らが5月の雨季に合わせたタイミングで、繁殖期を迎えるということだけなのだ。

 地上に出てきたインドハナガエルのオスは、鳴き声を上げてメスを呼び、その背中に乗って岩の隙間などへ移動する。そして生まれた卵は約1週間で孵化し、オタマジャクシになる。

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インド神話の「光の王」マハーバリの名をもらう

 だが、彼らの生態でわかっていることはこのくらいだ。どうやって相手を見つけるのか、どうして雨季のある一瞬とも言えるタイミングを共有できるのか、いったい何を合図に地上に出てくるのか、まだまだ謎が多過ぎる。

 インドハナガエルは開発による環境破壊で生息域が脅かされているほか、インド漢方とも言われるアーユルヴェーダの薬として珍重されたことにより、現在では絶滅危惧種に指定されている。

恐竜の時代から生き延びてきた種も、私たちが生きている間に絶滅してしまうかもしれません。状況の変化が早すぎて、彼らには適応できないのです

 だが、インドの人々のインドハナガエルへの関心は、決して高いとは言えなかった。

 そこで科学者たちは、このカエルをインド神話に登場するアスラ(魔族)の王「マハーバリ」にちなんで、「マハーバリ・フロッグ」と呼ぶことにした。

 マハーバリはアスラとはいえ名君であり、人々に慕われた魔王だった。神々との戦いで敗れた後は地底の王となり、1年に1度だけ現世へ戻ってくるのだそうだ。

 人々に親しまれている神話にちなんだ名前をつけたことで、多くの人がインドハナガエルに関心を持ち始めた。

 そして、「マハーバリ・フロッグを守りたい」という意識が高まり、保護活動への取り組みが本格的に始動することに。

 気の遠くなるほどの長い年月を生き続けてきたインドハナガエル。彼らは次の8000万年も、無事に生き延びることができるだろうか。

Mystery of the Purple Frog | Western Ghats | On the Edge

References: Meet The Purple Frog, A Dinosaur-Era “Living Fossil” That Emerged Over 80 Million Years Ago

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この記事へのコメント 15件

コメントを書く

  1. こういう頭の小さいカエルって、相対的に口も小さいはずだよね。
    それでも一般的なカエルみたいに動くものは問答無用でパクっと行くのかな?
    でもあの手の連中、口バカでっかいから出来る芸当だと思うんだよね。

    • +3
    1. この種は地下でアリ・シロアリ等を口から突き出した舌で捕らえて食べるそうだ。
      地下では飛び付く動きは出来ないのでそのようにして獲物を捕らえるならば採餌活動の際も地下から出てくる筈だが、10年間研究している人がこの種を12回しか見たことがないということは、そのような採餌活動は(少なくとも頻繁には)しないのだろう。地下でアリ・シロアリ等の小さな動物を食べるために指摘の通り口が小さくて(更に目も小さくて)よいのだろう。

      • +10
  2. お餅こねて最適サイズにちぎるとこういう形になるよね

    • +6
  3. ちちカエルやおまへんかぁ~~♪ いや、ほんま~

    • -2
  4. 激レア感すごい
    地中で観察難しいと保護も研究も難しそうだな…

    • +4
  5. 宗教・神話に基づいた名前を与えて現地の人から親しんでもらうのは上手いアプローチだな。

    保護活動においてこういう事はかなり大事なんじゃないか?

    • +8
  6. 今のカエルが整形前⇒整形後ぐらいに目がちっちゃぇええ

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