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これまでで最も古いジュラ紀の巨大なオタマジャクシの化石が発見される

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(著) (編集)

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1億6100万年前の世界最古の巨大なオタマジャクシのイメージ図この画像を大きなサイズで見る
image credit: Gabriel Lío
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 化石は掘れば必ず狙ったものが出るというものではない。だが、ときには嬉しい誤算もある。

 アルゼンチンのパタゴニア地域で羽毛の生えた恐竜を探していたアルゼンチン自然科学博物館をはじめとする古生物学者チームは、ちょっと風変わりな化石に巡り合った。

 なんとそれは、これまで知られている中で世界最古のオタマジャクシの化石だったのだ。しかも体長15cmを超える巨大さであるという。

 その後の詳しい調査では、現代のオタマジャクシにも見られるいくつかの特徴が、1億6100万年前のジュラ紀にはすでに進化していたらしいことが明らかになっている。

世界最古の巨大なオタマジャクシの化石を発見

 カエルは両生類の中でも「無尾目(むびもく)」というグループに分類される。

 子供の頃はオタマジャクシだが(一部例外もある)、大人になると大きく姿が変わるという特徴を持つグループだ。

 今現在知られている一番古い大人の姿のカエルは、2億1700万~2億1300万年前(後期三畳紀)の化石だ。

 だが子供のオタマジャクシとなると、これまでは約1億4500万年(白亜紀)までしかさかのぼれなかった。

 だが今回の研究では、それよりもう少し古い1億6800万~1億6100万年前(中期ジュラ紀)の化石が発見されたのだ。

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新たに発見された巨大なオタマジャクシの化石はこれまでで最も古いものだった image credit:Chuliver et. al. 2024.

 その親御さんは「ノトバトラクス(Notobatrachus degiustoi)」と呼ばれるカエルだ。

 大人の大きさは体長15cmくらいと、当時にしては大きい方だという。だが、オタマジャクシの体長も15.7cm、尾の長さが7.6cmと大きく、研究者らを驚かせた。

 このカエルは複数回にわたる進化で巨大化を遂げてきた。

 新たな研究によると、カエルとオタマジャクシどちらでも巨大化の証拠が見つかっている種は非常に珍しいという。

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中期ジュラ紀に生息していた体長16cmもの大きなオタマジャクシと、その親御さんであるカエル、ノトバトラクスの予想図  image credit: Gabriel Lío

現代のオタマジャクシの特徴が当時からすでに存在した

 彼らが暮らしていたのは浅い池のようなところで、おそらくは昆虫を食べて生きていた。

 だがオタマジャクシのときは濾過摂食をしており、吸い込んだ水に含まれるエサをこしとって食べていたようだ。

 じつはこうした摂食摂食の仕組みは現在のオタマジャクシにもある。

 つまり、ノトバトラクスのオタマジャクシの化石は、それが1億6100万年前の無尾目にすでに進化していたことを示す重要な証拠なのだ。

 またオタマジャクシの化石は、体の大部分と尾の一部が確認でき、さらに目・神経・前肢も残されていたという。

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発見されたオタマジャクシの化石。スケールバーは1cm
a. 骨格形態を強調するために露光を短くし、低角度の白色光で撮影された写真
b. 軟組織形態を強調するために露光を長くし、高角度の白色光で撮影された写真
c. 骨格と軟組織の図 / image credit: Chuliver et. al. 2024.

 「一番驚いたのは、オタマジャクシにエラの骨格や神経の痕跡などの軟組織がきれいに保存されていたことです」と、マイモニデス大学のマリアナ・チュリバー氏は述べている。

 そうした発見から、オタマジャクシの体の主要な特徴は、無尾目の進化の初期の段階からにすでに揃っていたことを確認できたそうだ。

 この研究は『Nature』(2024年10月30日付)に掲載された。

References: A rock in Argentina turns out to be the oldest tadpole fossil ever found | Popular Science / Oldest ever giant tadpole fossil discovered in Argentina - BBC Newsround

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この記事へのコメント 19件

コメントを書く

  1. 1億年以上前からオタマジャクシだとは、いい加減大人(カエル)になれよ

    • +7
  2. 現生のアベコベガエルのオタマはこれより更にデカい
    巨大オタマと同じ時代を生きていることに感謝

    • +14
    1. アベコベオタマは体長25cmくらいになるのよな。
      オタマジャクシと言うより小さなナマズみたいなサイズ感。

      • +6
  3. 大きいよね
    今でも見たおたまでデカかったのは
    諏訪湖で見た10cmくらいのやつ
    あれより大きいのか

    • +5
    1. 自分も子供のころ10cmぐらいの巨大おたまを採ってきて池の池で飼ったよ
      足が出るのに2冬越したわ、ウシガエルの子らしいけどね
      一緒に採ってきたヒキガエルの赤ちゃん(黒くて5mmぐらいしかない)を一呑みだった
      ヒキガエルも成長したら大きいけど、子供の時から大きいウシガエルには負けちゃう
      ウシガエルがうろうろしてたら日本の水系動物は全滅だわ

      • +5
      1. そう頭で知ってるのと実際体験するのとは全く違うよね
        特に子供の頃の体験は

        • +4
    1. クラゲだって化石になるくらいだから余裕でしょ。
      オタマはれっきとした脊椎動物だし。

      • +2
  4. 一般的な化石って全体がミネラルだろ?この残った軟組織ってオタマジャクシの肉体の一部が分解されずに残ったってこと?

    • +1
  5. すいません、残ったの軟組織ではなくその痕跡ですね。

    • +2
  6. オタマジャクシは凄く不味いらしいク◯の詰まった袋味だとさ

    • 評価
    1. てえことは、その人はク〇の詰まった袋をたべたことがあるのですねw

      • 評価
    2. 内臓ごと食べたらそうなると思うし、住んでる場所の水質にもよると思います。

      • +1
  7. 小学生の時ウシガエルのオタマ見たときはビビった
    田んぼに沸く小さいやつの何倍だよって

    • +1
  8. お~たまたま
    オタマジャクシが見つかったぜ~

    • -1
  9. 最初のサイズをメートルと見間違え怪獣サイズのカエルとオタマにロマンな妄想を抱いた

    • +1

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