この画像を大きなサイズで見るヨーロッパでは18世紀末までの300年以上にもわたって、およそ9万人が魔女として裁判にかけられ、その半数が火あぶりになったり、崖から突き落とされるなどの残虐な手段で処刑された。
なぜ、そんな残酷なことが狂ったように行われたのか? それは1450年の印刷機の発明と関係があるという。
印刷機によって出版された一冊の本が、魔女迫害を拡散させる結果につながったという研究結果が報告された。
印刷機で出版された魔女の特定を指南する悪魔学の本が流行
その本のタイトルは『魔女に与える鉄槌』(Malleus Maleficarum)だ。
1487年にドミニコ会修道士ハインリヒ・クラマーによって執筆された悪魔学のバイブルともいえる書物で、その内容は魔術に関する神学的な説明だけでなく、魔女かを特定して訴追する具体的な方法も指南している。
この本の流行を支えたのが、人類のもっとも重要な発明品のひとつ、1450年の印刷機の出現だった。
この大発明が、その後数世紀にわたってヨーロッパ中を巻き込んだ魔女狩りの狂乱の原動力となってしまったのだ。
この画像を大きなサイズで見る本の出版後、魔女狩りに拍車がかかる
なぜ、魔女狩りという名の迫害がこれほどまでに急増したのだろうか。
魔女信仰は昔からあったのに、狂ったような迫害が突然勃発し、広範囲に広がり、そのやり方が極めて残酷だったことは前例のないものだった。
この急激な変化は『魔女に与える鉄槌』の出現と時を同じくしている。
クラマーはこの本を通じて、魔術というものを単に村の魔術師や異教徒、無知な農民による悪ふざけの範囲ではなく、神聖な神を崇める社会への許しがたい謀略活動としてとらえようとした。
教皇や皇帝のお墨付きを得たこの本は、初めての印刷された魔女狩りガイドブックで、魔女を迫害するため、あらゆる法的制限を撤廃するよう、当局に圧力をかけた。
統治者は「魔女狩りを監督する審問官」という名目で、堂々と迫害者を任命できた。
この画像を大きなサイズで見る本が出版されるたびに魔女裁判の数が増加
本研究では、魔女狩りに関する新たな考えが社会的なネットワークを通じてどのように世に広まり、じわじわと、そして強烈に民衆の行動に影響を与えるかに焦点を当てた。
『魔女に与える鉄槌』出版の影響を追跡して、1400~1679年の間に中央ヨーロッパの553の都市で行われた魔女狩り裁判の時期を調べたところ、この本が再販されるたびに、魔女の告発が急増していることがわかった。
『魔女に与える鉄槌』の出版された時期あるいは場所が近い都市ほど、魔女裁判が行われる傾向が強かったことがわかったという。
裁判が行われた地域と密接なつながりのある都市ほど、独自の魔女狩りを強化する傾向があった。
この画像を大きなサイズで見る1冊の本がイデオロギー拡散につながった
魔女狩りブームは〝イデオロギーの拡散〟を通じて、ヨーロッパ中を惑わせ、先導していったと研究者は結論づけている。
このようにして、近隣地域に魔女狩りの考え方や習慣が取り入れられ、ヨーロッパ全土に波紋のように広まった。
その震源にあったのが『魔女に与える鉄槌』だったと言える。
「各都市が単独でこのようなことを決めたわけではありません」
米サンタフェ研究所で複雑系研究を行っている、研究著者のケリス・ドーテン=スニッカー氏は述べている。
近隣都市の行動を観察して学んでいったのです。『魔女に与える鉄槌』から得た新たな考え方と近隣都市で行われている魔女裁判の影響が相まって、この残虐な迫害が広まっていく完璧な条件がそろったというわけです(ケリス・ドーテン=スニッカー氏)
これまで、環境的な災難や宗教紛争など、ほかの要因が魔女狩り熱の高まりのきっかけになったのではないかという説もあったが、魔女裁判との間にそれほど強い相関関係は見られなかった。
対照的に、『魔女に与える鉄槌』の出版からわずか2年でニュルンベルグ当局はこの本に憑りつかれ、魔女を排除するために利用し始めた。
この画像を大きなサイズで見る時代は本からSNSに、情報拡散で社会全体の行動が変化
恐ろしいことに、ドーテン=スニッカー氏は現代との類似点を指摘する。
魔女裁判を導入した過去のプロセスは、現代の政府が新政策を導入するプロセスと似ています
新たな考え方が現れると、今はそれがSNSというネットワークを通じて拡散されます
時間がたつにつれて、こうした考えがいつの間にか人々の間に根付き、社会全体の行動が変わっていくのです(ドーテン=スニッカー氏)
魔女狩り当時の統治者もしくは庶民たちの中には、少し変わった人や意見の合わないライバル、自分の地位を脅かしそうな相手などを排除するために、魔女狩りを口実にした者がいたことは十分に考えられる。
同じことは現代でも起こりえる。明らかに間違った狂ったことであっても、冷静さを失った集団の狂乱を抑えることができない魔女狩りの例を考えると末恐ろしくなる。
本研究は『Theory and Society』誌(2024年9月27日付)に掲載された。
References: How The Bible Of Demonology Sparked A Brutal 300-Year Witch Hunt | IFLScience / How a witch-hunting manual and social networks helped ignite Europe's witch craze
















>なぜヨーロッパでは、300年にもわたり残忍な魔女狩りが行われていたのか?
本の出版は魔女狩りに拍車がかかった説明にはなっているが
300年もの長期に続いた説明にはなっていない
書籍の再販時期と重なってるグラフがあるやん
急いで異議を唱えようとするから見落とすんだよ…
確かにこの記事だけでは少々理解しにくいかもしれない。
まず前提として、「魔女信仰」は何世紀にも及ぶ長い歴史がある。一方でいわゆる「魔女裁判」は散発的に発生してブームになり、ある時にフッと行われなくなる。魔女に対する畏怖は相変わらず存在するにも関わらず、魔女狩りが散発的なのは歴史学上の謎とされていた。
今回は300年間にわたる魔女狩りの発生した時期とその社会情勢を調べる中で、たった一つの書籍の出版がそこに強い影響を与えているということを明らかにしたものだ。
そう、まるで魔術が人々を惑わせ誤った行動へと誘導してしまうように。
権力者にとって都合が良かったから。
共産党宣言みたいなもんか
そりゃマルクスの資本論という本1冊から今の世の中がこうなっている
聖書も印刷技術によってより広まる機会を得たとも言える
民衆の不満の捌け口として延々と利用され続けて居たのでは
トランプが間違った事を言っていようが、酒場でこっそりする馬鹿話を政治家が公でしてくれて、景気が悪くて酒場に行けなくてもすっきりするから支持してるというアメリカ人がいる
差別発言ばかりしているトランプが、自身への追及に対してこれは魔女狩りだと連呼して批判避けに「無実の人々が差別で捕らえられ拷問され焼き殺された」ことを保身のために利用していて嫌悪感が酷い
日本人を洗脳して搾取した統一協会から、3億円のギャラをホイホイもらい、関連団体の広告塔になって駐留米軍費を引き上げなければ、撤退すると脅し発言してたことも許しがたい
国民の鬱憤の矛先そらしに、中国が愛国教育といって日本人を倒すのを正義とする反日思想を植え付けたせいで、日本人学校が標的にされていることと同じことをしている
人間は『言葉』を得たことで意思疎通が出来るようになったが、その言葉を『印刷』によって大量かつ迅速に拡散出来るようになった事で【偏った思考】が否定される事なく広まりやすくなった。
その結果が《魔女狩り》と言うことか。
確かに現代のSNSの有り様は《魔女狩り》と言ってもいいのかもしれん。
正直、リアルで知り合いな訳でもない芸能人やYouTuberの浮気やらなんやらなんざ一昔前は何の価値もないただの出来事でしか無かったのに、近年ではそれで金儲けてるやつもいれば汗水流して手に入れた地位を追われる奴もいる。
この状況は百年、二百年後も続くんだろうか?
一面ではそうだが、一面では正しい考えだって広まりやすくなっているから、結局は人の選択次第
それと人間は楽な方とあとなぜかネガティブな方の思考を信じやすい
日本に限らずネット社会はだいたいネガティブな方を持ち上げたがるのと一緒
ポジティブな方はだいたい「自己の行動したい」という側面もあるが
ネガティブな方はネガっていれば自分から変わる必要性はないので「楽」ではあるがw
意見を否定するわけじゃないけど、正しい内容よりセンセーショナルなもののほうが広まりやすいらしいよ。拡散の物量で負けるっていうか。
だから魔女狩り時代よりよっぽど人心掌握とデマの拡散はやりやすい時代ではあると思う。
残念だけど人間は思ってるより頭悪いのよ…
「声が大きい人が正しいわけではない」し「発言数の多い人が正しいわけでもない」
受け取った情報はPC他で確認すればいい、それができる世の中だ
あとは何を言ったかより「どう行動してるか」もね
当時の魔女は超いい加減で、すげえ美女とか人類一の天才女性など
良くも悪くも目立ってりゃ魔女になったし、太平洋無州でも同じく
魔女にされた
しかも自分はオタになったのは魔女とか、歌が下手なのは魔女の呪い
私が浮気性なのも魔女のせいとか、てきとーに魔女にすりゃ
いいのかというレベルまでモラルも落ちてたからな
当時の人々にとっては印刷された本で得た情報は最先端のイケてる知識だったから魔女狩りに正当な大義を与えたんだね。
ナチ政権下ではユダヤ人を迫害するのが正義だった様に正義の為じゃないとわざわざ沢山の人殺しなんてしない、めんどくさいし。
300年も理不尽に恐怖にさらされ拷問されて死んだ人たちがいると思うと胸が痛いね
しかも何万人
今でもちょっとネットを見回れば、ぽんと提示された情報を鵜呑みにしそこで行われた暴力が正当だと揶揄しヤジを飛ばす群体は目につく(結果として誤った情報である事は多数)。死傷者が出ているようなセンシティブな話題において何のエビデンスもなしに、だ。
こういった態様はいわゆる正義という娯楽以前に人類全体の因習でもあり、最も恐ろしい事の一つでしょう。
理論的にはカウンターは可能だが、まずはそれを個人の知性として心にとどめておく事。
人の権利や尊厳、命を間接的にでも脅かす者が死罪に値するなら、メディアや情報に踊らされ我先にと言葉で顕示欲を満たそうとする人間こそその対象となるであろうから。
娯楽の少なかった時代はちょっと刺激的な主張をする珍書に影響されてしまう人が多かったんやろな
他の要因も無関係というわけじゃないと思うけどな
下地になる人心の乱れがあったからこそ、それに都合いい理屈を付けて紛らわしてくれるイデオロギーが流行ったんじゃないのか
日本でも昔から世の中に対する不安や不満を妖怪に託けてきたし、現代でもアマビエブームなんかが起きたりする
それと本質的には同じことのような気がする
ただ対象がファンタジーの存在じゃなく現実の人間だと、遊びやおまじない感覚の話じゃなくなってしまうっていう
著作家は犯罪を楽しんでいる。人に恐怖を植え付けて代理殺人。本人は無罪。マスコミだろ。
現代もお金という魔女に操られてるようなもんだし、昔も今も変わらんね
俯瞰的な価値観を持ち、他人に対して敬意と善意をみんなが与える社会になれば一定の平和と幸せが得られるけど
それもまた後の世では狂っていた時代だと言われてそう
地動説を巡って長らく血が流れ、今も黒猫と見るや凄惨な虐待を行う狂った連中もおる。
時間と経験を経て、もう魂に、遺伝子に刻み込まれたとしか思えん。
少数のやられ役が入れば
大多数が大人しくしてくれるので
統治者側がまとめ易くなるって事ね
”魔女狩り”をやると、審問官が儲かるのが最大の問題なんだよね。
”魔女”の審問にかかる費用は、”魔女”が出た家が全額出さなきゃならないし。
最終的に”魔女”が出た家の財産は全部審問官の懐に入る、というひどい話。
でも活版印刷が聖書を教会で聞くものから手元に置いて読むものにしたし(識字率を底上げしただろう)
地動説を世に広めていくんだよね
魔女狩りとルネッサンス運動(?)がどちらも盛んになるという皮肉が凄い
小氷期の時期でもあり庶民は生活に困窮しその憎悪の対象を求めていたのかも
ヨーロッパは動物裁判ってのも長きに渡ってやってたしな
そういう人権蹂躙の歴史もあって人権宣言がフランスから出てきたのかもね
この時代「動物も人間の法に従うべし」という考えが根強かったらしい。主に家畜とかだけど
特に黒猫は「使い魔」として積極的に狩られていて、そんな黒猫達を憐れんで心優しい女性が保護したりするもんだから、一緒に発見されて魔女の証拠として扱われた
動物裁判はキリスト教と土着のアニミズムが合わさって生まれたものだから当時は最先端だったし800年もアホなことやってたわけじゃないよ。公正な裁判もやってたし。
実際主人と性的逸脱行為した雌ロバが裁判にかけられたけど無罪とかあったよ。
現代でもポリコレって形でやってるでしょ。
多様性を言い分に迎合しない者を異端として扱う所はそっくり。
ただ、昔よりも情報の拡散と代謝が早いからか既に下方路線に入ってる気配はあるけども。
いつの時代も聞こえの良い言葉を免罪符に好き勝手やる連中が出てくるというだけではあるけど、その被害にあった人達からすりゃいい迷惑だよ。
いじめてる方はいじめだと思っておらず、反撃したら酷い!こんなの暴力!これこそいじめ!って騒ぐ
いじめられっ子がいじめられ続けてなけりゃ、いじめっ子はつまらないから大いに不満なんだろ
男のタレントが出馬してもたたかれるけど、女のタレントが出馬するとさらにたたかれるような気がしてる。これもある種の魔女狩りに似てるんじゃないかなってこの頃ちょうど思ってた
一応言っておくけど日本語で”魔女狩り”と訳してるだけで、悪魔と契約したと思しき男女全てを対象にしてたからね
魔女なんて迷信とか魔女狩りなんて間違ってると言うような理性的な”富豪”の男性が狙われた
witch-hunt(ウィッチハント)を魔女狩り以外にどう訳せとw
因みに犠牲者は7割〜9割が女。不都合はとりあえず女のせいにしとけっていう狂信と、ゴリゴリの男社会が招いた黒歴史ですよ
いわゆるタレント議員として知名度だけで出馬する人が多いから叩かれてるのでは
まあ、たまに当選してから思わぬ能力発揮する人もいるけどさ
キリスト教信者にあらずば人にあらず。神の教えは絶対ってのを利用した政治。民衆が締め付けで不満パンパン。って~下地があった事が薪で、そこに出版物が火を点けたんでしょ。
いや、むしろ、キリスト教の支配が行き届いていた地域(ローマに近いイタリア近辺や、国家の管理下で組織的に異端審問所が運営されていたスペインなど)は、魔女狩りの被害はかなり少なく抑えられてるよ。
近世ヨーロッパの魔女狩りは、主に、私刑まがいの住民の感情論(=放置すると暴動に発展しかねない)に押された 田舎領主の世俗裁判によるものが多い(特にドイツ中西部~フランス側国境付近の山間部あたり)。
何事も過信と鵜呑みは禁物。
大事な事は一次ソースまで遡って調べる事が大事だよ。
裁判制度ができて一般大衆が裁判起こせるようになってから、魔女裁判が増大した
最近の映画で悪魔がいなければ神やバチカンの
存在理由が無いというセリフがあった。
宗教を正当化する為に教会はなんでもする
本来、権力者層に向かうべき貧困層の不満から遠ざかる為に魔女なんて架空存在を同じ貧困層内にでっち上げた悪辣な政治手段
何でも他人のせいにしたがる人間が蔓延るとこういうことになるんだろうね。
まあこの説を立証するにはむしろ本の伝播を探るべきだと思うな。
欧州では各国で魔女狩りの盛んな時期はズレているのだから
「ある国の魔女狩りの変遷をグラフ化(裁判記録で年代ごと数を見る)して、この活版本が入った時期を重ねてみればいい」
でいくつか国ごと相関を出さないといけないと思うのだが
それはだ、カトリックバチカンのミステーク。すべては、ニケーア宗教会でキリスト教義を決めてしまった間違いから来る。信仰心とは本来、宗教権威など不要邪魔で、己の本質に対する揺るぎない確信の保持。