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ウニの増殖でサンゴ礁が危機、だが大型ルーキーの存在を発見!ネコザメがウニをバリバリと大量捕食

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(著) (編集)

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ウニをトゲごと食らうネコザメの様子この画像を大きなサイズで見る
image credit:Jeremy Day, University of Newcastle
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 オーストラリアのの海で、ウニの急増が深刻化している。大量に増殖した結果、サンゴ礁が荒らされ、海洋生態系が乱れはじめたのだ。

 これまでウニを駆除(捕食)してくれるのはイセエビ科のカッチュウミナミイセエビだけが頼りだったが、数が増えすぎて彼らだけでは抑えることができない。

 だが研究者は思わぬ救世主の存在を目の当たりにする。ウニの様子を観察していたところ、これまでノーマークだったネコザメが、このトゲトゲを好んで食べることが明らかになったのだ。

 その一方、ウニ駆除作戦の主戦力とみなされてきたイセエビは、大きなウニにはほとんど関心を示さず、その実力不足だったことも判明した。

豊かだったオーストラリアの海がウニの増殖により荒廃

 気候変動、地球温暖化の影響は地球のさまざまな領域に及んでいる。

 オーストラリア近海では、東オーストラリア海流が強まったせいで、熱帯の海水が南に入り込み、それと一緒に暖かい海の生物が、これまでいなかった海域に進出するようになった。

 ウニは、そうした流れ者の中でもとりわけ厄介だ。

 このトゲトゲした生き物は、南東オーストラリアの岩礁に生い茂っていた海藻を食らい尽くし、サンゴ礁を荒廃させ、豊かな生態系が営まれていた海の森を不気味なウニ砂漠へと変貌させているのだ。

 ウニに何の罪もない。たまたま流れ着いただけだ。だが、何もしなければその海固有の生態系が破壊されてしまう。

 増えすぎたウニを抑制する必要がある。そのため主要戦力とされていたのが、ミナミイセエビの仲間、カッチュウミナミイセエビ(Sagmariasus verreauxi)だった。

 そのイエセビはウニを食べることが知られている数少ない生き物で、これを海に放てば、ウニの繁殖を抑えられると考えられた。

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カッチュウミナミイセエビ(Sagmariasus verreauxi) image credit:John Turnbull / CC BY-SA 2.0

 1つ不確かだったのは、このイセエビが余所から流れ着いたトゲの長い大きなウニを食べてくれるかどうかだ。

 イセエビは在来種であるムラサキウニ(Heliocidaris erythrogramma)なら確かに食べる。

 だが、外からやってきたトゲの長いウニの一種でガンガゼの仲間、Centrostephanus rodgersiiまで食べてくれるか不明だった。

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ガンガゼの仲間、Centrostephanus rodgersii image credit:Peter Southwood / CC BY-SA 3.0

 そこでオーストラリア、ニューカッスル大学の生態学者ジェレミー・デイ氏らは、それを自分の目で確かめてみることにしたのだ。

イセエビに戦力外通告、大型ルーキーはオデコネコザメだった

 今回の研究でデイ氏らは、オーストラリア南東ウロンゴン沖の岩礁にウニ100匹(ムラサキウニとガンガゼが半々)を”固定”し、GoProで25日間観察し続けた。

 すると主戦力と期待されたイセエビは、トゲの長いガンガゼにほとんど興味を示さないことがわかったのだ。

 これは研究者にとってがっかりな結果かもしれない。だが、その代わりに新たな強力な助っ人の存在が明らかになった。ネコザメの仲間である。

 カメラに収められていたガンガゼの捕食シーンのうち、実に8割以上が「オデコネコザメ(Heterodontus galeatus)」によるもので、おまけに食べていたのは半数以上がガンガゼだったという。

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ウニを捕食するオデコネコザメ image credit:Jeremy Day, University of Newcastle

 重要なのはオデコネコザメが、直径12cmを超える大人のウニでも食べられることだ。これまで、これまで、大きくなってしまったウニは、そう簡単に捕食されることはないと考えられていた。

 その一方で、最大の被害をもたらすのはこうした大きなウニたちなのである。

 またオデコネコザメのほか、「ポートジャクソンネコザメ(Heterodontus portusjacksonii)」もまたガンガゼの駆除に貢献してくれていた。

 一方、期待されていたイセエビは、何度もガンガゼの近くを歩く姿が撮影されたが、直径5.8cmの個体を一度食べたきりで、トゲの長いウニにはほとんど手をつけなかった。

 要するに、ウニハンターとしての彼らの実力は、これまで過大評価されていたということだ。

 実際、これまでオーストラリアの海では20年以上もウニの抑制が試みられてきたが、思ったような成果はあげられてこなかったのだそう。

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ウニに食らいつくネコザメ image credit:Jeremy Day, University of Newcastle

生態系のバランスを守る大型捕食動物の大切な役割

 これまでイセエビは、ウニを食べてその数を抑制してくれると考えられてきた。だが今回の研究によって、在来のウニは食べてくれるものの、外来のウニには手をつけないことが明らかになった。

 だが意外にも、これまでノーマークだったオデコネコザメが、大きなウニの長いトゲトゲを物ともせずよく食べてくれることがわかった。

 このことは、こうした大型の捕食動物たちが、生態系のバランスを維持する上でとても大切な役割を果たしていることを示しているのだそうだ。

 この研究は『Frontiers in Marine Science』(2024年10月4日付)に掲載された。

References: Sea urchins - a surprising delicacy for sharks - Scimex / Sharks Go Absolutely Wild For Sea Urchins, New Footage Reveals : ScienceAlert

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この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. ガンガゼといえば水産系ユーチューバーのスイさんを思い出した。
    ↑海の海藻を守るために活動してる専門家さんです。

    • +1
    1. 磯焼け解消のためにウニを狩りまくって、ウニが原因じゃないのでは?ってなった人だな

      • +1
      1. 実はカラパイアに来てる方々だいたい似たチャンネル見てる説…たけもとあきら氏とか…

        • 評価
  2. ちょっとウニが可哀相な気もするが
    バリバリいかれてるな

    • +5
  3. オデコネコザメって名前かわいいね
    ムーディーな赤いライトのせいかスナックのママさんみたいだ

    • +11
  4. サンゴ「助けてーーーっ」
    ウニ「無駄だ・サンゴを守るナイトなどいない」

    ネコザメ「いるぜっ ! ここに一人な ! ! 」

    • +10
  5. ガンガゼってトゲが結構長いうえに毒針だったと思ったが、関係なしにガシガシいっちゃうんだな。

    • +8
  6. 自然って勝手にバランス取るんだよ
    人間に取っての理想の姿を保つ事がないだけで
    ネコザメが増えたらウニ以外にも他の何かが減るかもだし、珊瑚食べる別の何かが増えるかもね

    • +4
    1. 次はオニヒトデか!そうするとほら貝が活躍でしょうか……

      • 評価
  7. Wikiによるとウニ食べすぎて歯が紫に染まった個体もいるんだって
    すごいなオデコちゃん

    • +7
  8. ネコザメって水族館の説明でも貝とか食べる大人しい鮫ですって説明だけどアグレッシブにガツガツしてるな
    イメージが違った

    • +4
  9. こんなユーモラスな名前の生き物がいることすら知らんかった
    磯焼けまっただ中の日本海某所に潜ったことあるけど
    あまりの砂漠化に茫然とした
    自分が知っている海底じゃなかった
    ネコザメは寒い海にはいないのだろうなあ
    どんな生き物でも増えすぎるとよくないよ

    • +4
  10. ムラサキウニだったら日本にどんどん送ってもろて、みんなハッピーになろうぜ

    • 評価
    1. 増えすぎてる系のウニは身が少なくておいしくないらしい
      キャベツ食べさせて養殖させてから食卓やね

      • +2
  11. サメは口の中全体が歯で、おろし金みたいになってるからな

    • 評価

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