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ドロドロの溶鉱炉にヒューマノイドロボットがダイブ!ターミネーター2の衝撃の最期を再現

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(著)

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 映画『ターミネーター2』の衝撃的なラストシーンが現実のものとなった。

 アメリカのロボット企業Figure社は、役目を終えた旧型のヒューマノイド(人型ロボット)を処分するため、フィンランドの製鉄所の溶鉱炉の中へ自ら飛び込ませたのだ。

 機密技術を守りながら処分方法だが、そのアイデアを出したのは他でもない、映画でロボットを演じた俳優アーノルド・シュワルツェネッガー氏本人だった。

 ドロドロの金属へ沈んでいく姿は、まさに名シーンの完全再現である。

参考文献:

旧型ヒューマノイドの処分問題

 アメリカのロボット企業であるFigure社は、自動車工場などで活躍した人型ロボット「F.02」の引退を決定した。

 現在、Figure社ではすでに新型の「F.03」が作業を引き継いでいる。

 お役御免となった旧型ヒューマノイド(人型ロボット)を処分する必要が生じたが、これは簡単な問題ではなかった。

 F.02には関節を動かす特注の部品など、Figure社の機密技術が詰まっている。そのまま手放せば、技術が外部に流出する危険がある。

 かといって、技術スタッフが1台ずつ手作業で解体していては膨大な時間がかかり、次世代機「F.04」の発売が遅れてしまう恐れがあった。

シュワルツェネッガーが溶かすことを提案

 2026年8月、Figure社のCEOであるブレット・アドコック氏は、X(旧Twitter)で旧型ロボットの送り出し方のアイデアを募集した。

 そこに思いがけない人物から回答が寄せられた。

 映画『ターミネーター』シリーズでロボットのT-800を演じたアーノルド・シュワルツェネッガー氏が、「溶かせばいい」と返信してきたのだ。

 Figure社がシュワルツェネッガー氏に連絡を取ると、本人もこのプロジェクトへの参加を希望したため、ターミネーター方式での処分計画が動き出した。

 しかし、リチウムイオン電池を積んだロボットを高価な設備に飛び込ませることを、Figure社が連絡したアメリカやメキシコの製鉄所はどこも許してくれなかった。

 最終的に、世界中でただ1か所、フィンランド南東部の町イマトラにある製鉄所が、この前代未聞の依頼を引き受けた。

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自らドロドロの溶鉱炉へ飛び込む衝撃の最期

 計画を実現するため、カリフォルニア州サンノゼにあるFigure社のエンジニアたちは、エアバッグを用意し、ロボットに建物の2階から飛び降りる動きを教え込んだ。

 さらにスタントマンの動きを手本にしてAIをシミュレーションで訓練し、一度も行ったことのない異国の製鉄所でも、ロボットが狙いどおりに飛び込めるよう準備を整えた。

フィンランドの製鉄所で待っていたのは、鉄くずを電気の熱で溶かす75トンの巨大な電気炉だ。

 Figure社に与えられた時間は24時間で、チャンスは6回の溶解作業だけだった。

 しかも溶けた鋼は約20分で表面が固まり始めるため、1回ごとに残された時間は約20分しかなかった。

 あまりの高温と強い電磁場で撮影用のカメラなどの機材が故障するなか、訓練を受けた「F.02」は自らの足でドロドロに溶けた鋼の中へと身を投げた。

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 鎖で吊るされて降りていく1台のロボットは、映画「ターミネーター2」のラストシーンさながらだ。

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 耐熱服姿で登場したシュワルツェネッガー氏は親指を立て、「アスタ・ラ・ビスタ、Figure02(さらばだ、Figure02)」と別れを告げている。

 Figure社は2026年9月30日にこの動画を公開し、「AIで作った映像があふれる時代だからこそはっきり言っておくが、本当にロボットを訓練してフィンランドへ送り、溶けた鋼に飛び込ませた」と強調している。

残された金属は記念品へ

 大半の「F.02」はこうして処分され、本社に保管されているのは数台だけとなった。

 溶けた「F.02」の金属はアメリカに送り返され、限定版の記念品として生まれ変わるという。

 映画俳優本人を巻き込んだ大がかりで強烈な今回の処分方法は、宣伝として世界中で話題になった。

ターミネーター2でT-800が溶鋼の中に沈んでいく別れの場面

 今後、ヒューマノイドが社会に普及し、引退する機体が増え続けたとき、どのように処分していくのかという課題はまだ残されている。

 とはいえ、人間を模した人型のロボットの最期の姿を見ると、感情移入してしまいがちだよね。

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