この画像を大きなサイズで見る日本の地面を掘り進めるとブラジルに到着するとか言われているが、実際にはどうなのだろう?
実際に掘り進めるのは無茶無謀だが、あなたに代わって、足元の地面を地球の反対側まで掘り進めてくれるナイスなインタラクティブマップが登場した。
開発者のマーティン・クルペランさんが子供の質問をきっかけに制作したサイト「開けば、今いる場所の反対側がどこなのかを、アニメーションとともに簡単に知ることができる。
やってみたところ、私の今いる地点からだとブラジルではなかったよ。
参考文献:
- ThroughEarth.com
今いる場所の反対側はどこ?子供の素朴な疑問から誕生
地球はほぼ球形である。足元からまっすぐ下に穴を掘り進めたら、最終的にどこへたどり着くのだろうか。
灼熱のマントルや中心部にある核を通り抜ける過酷な旅を続け、反対側はどこなのかを教えてくれるサイト「ThroughEarth.com」が無料公開中だ。
制作したのはスロバキアで企業向けにAIや業務の自動化を手がけるコンサルタント、マーティン・クルペランさんだ。
きっかけは、クルペランさんが子供たちと遊んでいた時の会話だった。
「地面にまっすぐ穴を掘ったらどこに出るの?」という子供の疑問が、クルペランさんの心に強く残り、週末の趣味としてこのサイトを作り上げたという。
サイトから今いる場所を入力するだけで、地球の中心を通って約12,742km先にある正反対の場所(対蹠地:たいせきち)を即座に表示してくれる。
地殻からマントル、外核・内核を抜けて反対側へ到達するまでのアニメーションも楽しめる。
この画像を大きなサイズで見るさらに、通過する際の極端な温度や、自由落下した場合の所要時間など、地球の内部や地質に関する多くの情報も提供されている。
やり方は簡単。
まずはサイトを開いたら、「Where are you digging from?」と書かれている下のプルダウンメニューから東京を選ぶか、「Use my location」をクリックして、一時的に位置情報を許可すれば、自分が住んでいる場所周辺から、まっすぐ掘り進めてくれる。
この画像を大きなサイズで見る日本の裏側はブラジルじゃない。多くの地域の反対側は海
日本から穴をまっすぐ掘り進めると、そのほとんどが南大西洋の海となる。
地球は表面の多くを水で覆われた星だ。地球上の陸地のうち、その正反対の場所も陸地になっている割合はわずか15%にすぎない。
そのため、どこからスタートしたとしても、反対側は海になる可能性が非常に高い。
たとえば私が住んでいる、栃木県宇都宮市(北緯36.56度・東経139.90度)から掘り進めた場合、ブラジルの陸地ではなく、ブラジルから1,158km離れた大西洋の上に出てしまう。
この画像を大きなサイズで見るただし、日本の反対側は、南へ行くほどブラジルに近づいていく。
九州の鹿児島から掘ると、ブラジルの海岸から130kmほどの海に出る。ブラジルの陸地に出られるのは、奄美大島や沖縄本島などの南西諸島だけだ。
さらに南西にある石垣島や与那国島から掘ると、ブラジルの西隣にあるパラグアイに出る。
なので「日本の反対側にはどこ?」の質問の答えは「大半が大西洋で、沖縄の一部の島がパラグアイ」となる。
この画像を大きなサイズで見る驚くほどシンプルな緯度と経度を使った計算式
正確な対蹠地を示すこのマップは、誰でも自由に使える地図データ「Natural Earth」と、NASAが公開している地球の画像「Blue Marble」を使って作られている。
裏側を割り出す計算式について、クルペランさんは驚くほどシンプルだと語る。
地球上の特定の地点の反対側は、緯度を反転させ、経度を180度ずらすだけで計算できる。緯度の数値をマイナスにし、経度を180度ずらしたうえでマイナス180度から180度の範囲に収めれば、正確な位置が算出できるのだ。
ThroughEarthの特徴は、算出された両方のポイントの周辺地理を調べ、そこが陸地なのか海なのかを自動で判断する機能を持っている点だ。
この機能によって、陸地の裏側も陸地である割合は約15%しかないという事実を示している。
人類が地球の裏側まで掘り進めるのは不可能
ウェブサイト上では簡単に地球の裏側へ行けるが、現実には人類が地球の内部を貫通する旅に出ることは現時点ではほぼ不可能である。
人類がこれまでに掘削した中で最も深い穴は、ソ連(現ロシア)が科学調査のために掘削した「コラ半島超深度掘削坑」だ。
しかし、その深さは12,262mにとどまる。途方もない深さに思えるが、これでも地球の中心までの距離のわずか0.2%にすぎない。
地球の深部にまでむやみに穴を掘ったらどんな悪影響が及ぶかわからないし、眠っている地底人の目を覚ますことにもなるかもしれない。
我々はこのサイトを使って、思う存分いろんな場所から穴を掘りまくり、いろんな場所の反対側を探検しようじゃないか。













