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宮崎駿的世界観、苔むした巨石が積み重なったオランダの複合文化施設

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(著)

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Image credit:MVRDV
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 SF的というか、宮崎駿的世界観を持つ、自然と人工物が融合した複合文化施設の完成予想図が発表された。

 コケや植物が生えた7つの丸みを帯びた大きな岩のような形状で、それが積み重ねてある。

 オランダの建築スタジオ「MVRDV」が設計した「ロッテルダム・ロックス!」は、気候変動への対応を促す目的で開催された国際建築設計コンペティションで優勝した。

 外壁には動植物が生息できるくぼみが設けられており、都市の中で人間と自然が共生する、未来の持続可能な建築の姿を示している。

参考文献:

どこか懐かしくて新しい、複合文化施設

 オランダのロッテルダムに、まるで「ハウルの動く城」の世界から飛び出してきたような、どこか懐かしく、それでいて新しい複合文化施設「ロッテルダム・ロックス!(Rotterdam Rocks!)」のコンセプト案が発表された。

  ロッテルダム・ロックス!は、社会的企業「Shift」が開催した、気候変動に対応した国際建築設計コンペティションで見事優勝を勝ち取った。

 建設の候補地となっているのは、ロッテルダムを流れるマース川南岸の「ウォーターカント」と呼ばれる新しい開発地区である。

 この建物の目的は、人間と自然が共生する未来のランドマークを作り出すことだ。 自然と人間が共存する未来の新しい建物の象徴となる。

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Image credit:MVRDV

苔むした7つの岩が動植物の住処となる立体公園に

 今回公開された完成予想図の中で最も目を引くのは、その強烈な外観だ。

 苔むした7つの巨大な岩を、そのまま積み上げて塔にしたような形をしている。

 建物の外壁は、土や水、植物、そして動物たちのためのスペースとなる「くぼみ」や隙間が意図的に作られている。

 これにより、川沿いにある既存の公園を、そのまま垂直に拡張したような「立体的な公園」として機能するのだ。

 人間が環境を奪うのではなく、動物や植物の生息地を新たに作り出し、生態系へ

 の影響を補うという理念がそこにある。 自然保護か都市開発かという極端な二元論ではなく、その両立を目指す中庸の姿勢がデザインにしっかりと反映されている。

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Image credit:MVRDV

洞窟のような内部空間と展望テラス

 巨大な岩の中には、人間が活動するための多様な空間が計画されている。

 内部には、ホテル、教育スペース、イベント会場、オフィス、フードコート、レストランなどが入り、複数の窓や外階段が組み込まれる予定だ。

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Image credit:MVRDV

 来場者は、建物の「洞窟」を抜けるようなルートを通って移動する。

 その中心となるのが、「The Elysium(エリュシオン)」と呼ばれる没入型体験展示である。

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Image credit:MVRDV

 ここでは、言葉で未来を説明するのではなく、アートや心を動かす物語を通じて、実際に未来を体験し、実践的な行動へと導く仕掛けが用意されている。

 さらに、岩の側面をねじれるように登る外部ルートを進めば、一般に開放された展望テラスにたどり着く。

 そこからは、建物の表面に息づく自然を感じながら、ロッテルダムの壮大な景色を見渡すことができるのだ。

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Image credit:MVRDV

基本設計前段階として検証を続ける未来の実験場

  「ロッテルダム・ロックス!」のプロジェクト自体が、持続可能性に向けた公開実験の場として構想されている。

 二酸化炭素の排出量を減らしたコンクリートや再利用された鉄鋼を使用し、さらに、3Dプリント技術の導入も想定されている。

 どの低炭素建築のアプローチが成功するのか、建設による環境への影響をどう最小化できるのかを検証し、記録していくのだという。

 現在は設計案をさらに検証・改善するための「基本設計前段階」に入ったところであり、具体的な着工の予定についてはまだ決まっていない。

 都市化や環境の変化に伴い、人間と自然の境界線が曖昧になっている今、自然との共存が課題となっている。

 世界は単純な白黒では割り切れないからこそ、常に最適解を探し続ける必要がある。

 実現への道のりは決して平坦ではないだろうが、このコンセプト案が人間と自然が共生する未来への道しるべになってくれると信じたい。

References: MVRDV wins competition for shift embassy in rotterdam

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. 植物を支えているのは虫だぞ?
    わかっているな?

    • +21
  2. フンコロガシが転がす糞が積み重なったような。

    • +4
  3. ここまでやっといて転落防止が都市部の駐車場みたいな金網のフェンスという中途半端なのが謎。

    • +13
  4. 岩のくぼみに住む生き物かぁ…どんな生き物を想定しているのだろう
    自分が思いつくのだとそういう場所を好みそうなのはクモ、カマドウマ、ヘビ、ヤモリ、コウモリ、ネズミ、カワラバトとかだけど

    • +16
  5. コンセプト図と実際に完成した建物が似ても似つかない場合もあるので(ここの記事で見たのかな?)そうならないことを祈る

    • +15
  6. 人と自然の共生謳いながら殺虫剤撒く事になりそう

    • +9
  7. 建物と植物の相性は最悪なので本当は全く無いのが
    理想なんだよね。植え込みも花壇も本当はやめた方がいいくらい。
    人工的に植えられた植物は狙った通りの魅力を発揮できないし
    思ってる以上に人工物へのダメージになる。

    • +7
  8. 昨今は森や苔むした建物ならなんでもかんでも宮崎駿的だのジブリ風だの簡単に言い過ぎ

    • +8
  9. これは⋯いづれ来る解体が大変そうだな⋯構造的にも、住民的にも

    • +5
  10. 瘴気を出さないのか…
    (ハウルというよりナウシカ)

    • 評価
  11. あの・・・夢があるけどコレ虫とか沢山湧いて出ると思うよ。あと致命的なのが湿気、多分カビだらけになると思う。

    • +9
  12. 彼のデザインはあまり好きじゃない
    (でもヤックルとか好き)
    彼の作品は『高さがいい』と知り合いが
    俯瞰で見たり落下・上昇を追いかけるのが素晴らしいそうだ
    いろんな見方があっても良いと思う

    • +3
  13. 飛浩隆の小説に出てきそう、ワクワクする。

    • 評価
  14.  東南アジアだと作っておいとけば湿潤な気候と相まって数年でこんな風になるでしょうけど、ヨーロッパだと人が用意しないと図のようにはなりにくいでしょうね。 多分、欧州の人たちにはこういうのは憧れがあるんだと思いますが、東南アジアに住まう我々には虫とか草いきれとか湿気とかいろいろいや~んなところが見えちゃって外見以外はあまり惹かれないんじゃないかなとか思ったり 😊

    • +5
  15. SNSとか動画とかで「なんでもかんでも」監督とその作品の名前使うのは表現力が乏しいと感じる

    • -2

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