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米オハイオ州で導入されたロボット警官が10カ月でクビに。事件発見も逮捕への貢献もゼロ

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(著)

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Dublin Police Department 
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 アメリカのオハイオ州ダブリン市警察は、導入した自律型ロボット警官「ダブボット」を、運用開始からわずか10ヶ月で解雇した。

 2025年7月から駐車場を日々パトロールしていたにもかかわらず、その監視データが逮捕や違反切符の発行につながることはなく、警察の対応が必要な事件の発見すら1件もなかったからだ。

 機械が人間の警察官の業務を代替する未来は、まだ当分先のことになりそうだ。

参考文献:

警察の業務支援として導入された自律型ロボット

 オハイオ州ダブリン市は、カリフォルニア州のテクノロジー企業であるナイトスコープ社が開発した自律型セキュリティロボット「ダブボット(DubBot)」の試験運用をおこなっていた。

 2025年7月25日より、ダブボットは市内のロック・クレス駐車場に配備され、パトロール任務を開始した。

 ダブボットはロボット警官だから、いってみればロボコップだ。

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Dublin Police Department 

 ダブボットの機体には360度を見渡せるビデオカメラや双方向の緊急通信機能が搭載されている。

 さらに、市民を緊急通信指令係と直接つなぐことができる緊急通報ボタンも備えていた。

 ダブリン市警察の広報担当者であるロビン・グレイ氏によると、ダブボットの導入目的は、犯罪を防止して人間の警察官の業務を支援することだったという。

 また、人通りの多い公共スペースで市の緊急対応能力を高めることも期待されていた。

10ヶ月間で事件発見も逮捕への貢献もゼロ

しかし、ダブボットの運用実績は市の期待を大きく裏切るものだった。

 約10ヶ月にわたって毎日駐車場を走り回っていたにもかかわらず、ロボットのパトロール記録が逮捕者や刑事事件の摘発、違反切符の発行につながることは1件もなかった。

 さらに、パトロール中に警察の対応が必要となるような出来事をただの1つも発見できなかった。

 ダブボットはただ電子音を鳴らしながら駐車場内を移動していただけであり、実質的な治安維持への貢献は完全にゼロだった。

  ダブリン市は、この試験プログラムの目的を「実際の環境でロボットを評価すること」としていた。  

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Dublin Police Department 

2年間の予定を切り上げ10カ月で早期引退

 ダブリン市とナイトスコープ社の当初の契約では、約3,700万円(23万8,440ドル)を支払い、2台の警察ロボットを2年間にわたって配備する計画だった。

  しかし、2台目のロボット警官は、配備予定だった公園のインフラ整備が追いつかず、開発に時間がかかったため一度も現場に出ることはなかった。

 ダブリン市は最初の1年間の契約料として約2,000万円(12万8,080ドル)を支払っていた。

 最終的にダブリン市は、ナイトスコープ社から約940万円(6万0,532ドル)の返金を受ける予定であり、市の実質的な負担額は約1,050万円(6万7,548ドル)となる見込みである。

 ダブリン市はロボットが警察の運用ニーズを満たしていないと判断し、運用から約10カ月となる2026年5月12日をもって試験プログラムを終了させた。

 ダブボットはすでに開発元であるナイトスコープ社に返却されている。

テクノロジーの最前線を目指したダブリン市の挑戦

 このロボコップ試験導入は、イノベーションと公共サービスに対するダブリン市の取り組みの一環として実施されたものだ。

 グレイ氏は、市は常にテクノロジーの最前線に立つ方法を模索していると述べている。

 新しい技術が住民を支援し、安全を高め、行政サービスの向上に役立つ場合には、積極的に評価をおこなっていくという。

  ちなみに、ニューヨーク市警察も2023年に同じナイトスコープ社のロボット警官を試験導入し、地下鉄の警備にあたらせていたが、やはり役に立たなかったとして、2024年に解雇されている。

 今のところはロボコップはまだ活躍する姿を見せていないが2030年代に入ったら、AI搭載のすんごいロボコップが世界各地で見られるようになるのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。

References: Dublin axes pilot program, returns robot cop to Knightscope

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この記事へのコメント 36件

コメントを書く

  1. 日本の警察官も目の前で犯罪行われても逮捕しないのザラだぞ 対処さえしない

    • +21
    1. 昔から自分は言ってきたことなんですが最近になってようやくこういうの出てくるようになったね
      カラパイアにも反映されるようになってよかった
      最適解は目の前に警察官がいても110番しろだそうです(〇〇官)に聞きました

      • +8
    1. 成果が得られなかったっていう知見が得られたからセーフ

      • +10
      1. かなりのお金は使ったが、試験したことは評価されるべきだよね

        • +9
  2. 結局犯罪の防止が目的だったのか、能動的な貢献を期待してたのか、どちらなのだろうか。前者と後者とで評価・判断観点が違うわけだけど。

    • +39
  3. 仮に人間の警官を採用したとして、一年以内に大活躍する確率なんて知れてるだろうに
    ロボットに過剰な期待してどうなんのよ(高い費用のモトは取りたかったんだろうが)

    • +24
  4. その警備範囲での犯罪発生率は変化無かったんだろうか?
    このロボがいたから減った、もしくは警官がいない率が下がってて増えた、とかはどうなってるんだろ?

    • +42
    1. だね
      コレがいると「おい、ズラかろう」「チッ、止めとくか」になり
      犯罪が起きないから検挙もできないんでしょ
      監視カメラと通報機能があるんだもの、目の前ではやらないさ
      犯罪者側にロボの機能が良く分かってないのも効果が大きいい
      性能や限界などが知られていれば、弱点を出し抜いたり無力化して犯罪が行われていただろう
      あとダミーでいいので眼玉を思わせるデザインにしたら抑制効果が上がる(よく知られた事実)
      声を出すのもいい「警察です」「巡視中です」をランダムに流しておくとより効果的、会話の機能はいらない(QQセンターが電話対応できればいい)
      こういうのは運用次第だと思うけどな

      • +27
      1. 派手に演説させながら市中を流しとくか

        ドーモ、モーター・ポリスです。試験運用中ですが、圧倒的火力で市民を守るから実際安心。犯罪を見逃しません。ドーモ、モーター・ポリスです。
        ⋯⋯
        ⋯⋯

        • 評価
  5. 違反があったのに見逃したのか、そもそも違反がなかったのかで話は変わってくるよね
    もしこのロボットの周囲でだけ違反が発生しなかったとしたら、そこにいるだけで抑止効果があったとも考えられる

    少なくとも、駐車場を走り回っていたのに10か月事故を起こさなかったって点は評価できるかな

    • +42
  6. まあこういう新しいものは試験運用してみないと分からないことの方が多いと思うし次の開発に役立つ経験にはなったんじゃない?
    もしかすると「妙なロボット」がいたことで警戒されて犯罪抑止の効果があったかもしれないし

    • +17
  7. この子がいたから、起こらなかった犯罪もあるんじゃないの?
    何も起こらないのが一番いいね

    • +27
  8. ロボコップを名乗るならこんな配膳ロボもどきではなくED-209ばりの犯人制圧力が欲しい

    • +2
  9. 元々そこまで治安が悪い場所じゃないから
    問題が起きなかったのかもしれない
    破壊されなくてよかったじゃん

    • +17
  10. 平和すぎるか オハイオ州ダブリン 人口 5万人って

    • +3
  11. > ダブボットはロボット警官だから、いってみればロボコップだ。

    たしかにその通りなんだけれど念を押されるとじわじわとくるw

    • +14
  12. 企画部
    ロボコップ風の次はナイトライダー風でやってみます

    • +8
  13. 巡回移動式の防犯カメラだと思えばそれなりに効果あると思うんだけどね

    • +7
  14. 監視カメラに警告、通報の機能だけならコストを抑えられそうな気もするけど

    • +4
  15. そういえばロボコップってロボットってじゃないよね
    破損した肉体を機械に置換したのだからサイバネティック・オーガニズムじゃん
    サイボーグなのに、このロボットをロボコップに例えるのは…マーフィが愛されてるキャラクターだから?
    (けしてダブボットに中の人が居るからではないと願いたい)

    • +5
    1. ややこしいなw
      そもそもだとマーフィーをロボ呼ばわりするのがおかしいんじゃないの
      もう愛称と化してるけど、エンディングでも名は?→マーフィーだ。だったし

      • +5
    2. マーフィーは「殉死したマーフィー巡査の肉体の一部を生体部品として使った警察ロボット」なので
      ロボットでも間違いではないのよ。

      • +5
  16. そのロボット警官は
    「オハヨー!」 しか喋れませんでした。

    • -2
  17. ロボ「日々惟無事でええやないですかー!」

    • +3
  18. 警察ロボットを認知して撮影されることを嫌って犯行を未然に断念させていたのだとしたら多少は効果あったと思うのよね。
    個人的にはほぼ平滑な床面でしか活動できないのだと屋外での犯罪検挙には機動性の面で無理があるかなと。
    2脚~6脚くらいで走って逃げる犯人を段差や障害物飛び越えて追い詰めるレベルまで進化したらやばい効果あると思う。

    • +4
  19. 元々どんな駐車場だったのかが気になる
    駐車場はひと気が無いから
    車上荒らしや強盗 誘拐や性犯罪などが
    起き易い場所なので
    ロボットが動き回るようになってからも
    何の変化も無く犯罪現場であり続けたのか
    何の事件も起きなくなったのか

    • +4
  20. 見た目が無害すぎない?スーパーのお掃除ロボみたい
    こないだの記事のワールドカップのロボ警備犬の方が、威圧効果ありそう
    (今仕事してるかな?)

    K9や自衛隊でも、嗅覚は実はラブの方が優れていたりするが、威嚇配備でシェパが選ばれている(災害救助犬は、恐怖感を与えず癒し効果が求められるので逆)

    • +4
  21. 銃社会的のアメリカなら仕様をロボコップ(2に出た方)にしたほうが良かったんじゃない?

    • +1
  22. こうやって役に立たないと安心させたところで次は中に警官を隠しいれるんだ

    • 評価

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