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1950年代の天文写真に謎の閃光。スプートニク以前に地球を回る人工物体の痕跡か

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Image credit: Conner Baker
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 1957年、人類初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられる数年前、夜空に正体不明の「謎の閃光」が記録されていた。

 ブラジル国立宇宙研究所のイヴォ・ブスコ博士らは、アメリカのパロマー天文台で見つかった1950年の謎の閃光を検証するため、ドイツのハンブルク天文台の写真を分析した。

 その結果、同様の閃光を新たに35個確認した。

 これは宇宙時代の幕開け前に、地球周辺を未知の物体が飛び交っていた可能性を示す重要な発見である。

 この査読前の研究成果は『arXiv』誌(2026年3月24日付)に掲載された。

参考文献:

人類初の衛星より前に記録された謎の閃光

ブラジル国立宇宙研究所のイヴォ・ブスコ博士らの研究チームは、人類が宇宙へ進出する以前の夜空を写した古い写真の中に、説明のつかない謎の光が記録されているのを発見した。

 人類の歴史では、世界初の人工衛星「スプートニク1号」がソビエト連邦によって打ち上げられたのは1957年10月である。

 しかし、今回の調査で分析された、それ以前に撮影された写真には、1秒未満という極めて短い時間だけ光を放つ現象が35個も写っていた。

 宇宙ゴミすら存在しなかったはずの時代の空に、太陽光を反射して光る物体が漂っていた可能性があるのだ。

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スプートニク1号 public domain / Wikimedia NASA

1950年の同時発生した閃光を別の天文台のデータで検証

 2021年、ストックホルム大学のベアトリス・ビジャロエル博士ら研究チームは、カリフォルニア州にあるパロマー天文台の1950年4月12日の写真に、わずか30分の間に発生した「9つの閃光」が同時に写っていることを発見し、論文を発表した

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パロマー天文台の1950年4月12日の写真で確認された9つの閃光 Image credit: Scientific Reports

 今回の研究は、この奇妙な現象が本当に起きていたのかを確かめるために行われた。

 ブスコ博士たちは、ドイツのハンブルク天文台が持つ「APPLAUSE(アプローズ)」という巨大な写真アーカイブを再調査した。

 分析には、光を集める鏡の直径が1.2mもある大型望遠鏡の記録が使われた。

 その結果、ドイツのデータからも1950年代に謎の閃光が検出されたのである。

埃やノイズを排除し閃光の形状を特定した分析手法

 写真に写った謎の閃光が、レンズの汚れやスキャナーの埃ではないことを証明するため、研究チームは手順を重ねた。

 まず、同じ写真を縦と横に回転させて2回スキャンし、両方の画像に写っていない光はノイズとして除去した。

 次に、残った光の点の形状を分析した。

 通常の星は、地球の自転や空気の揺れの影響で、数分間の撮影中に形がわずかにぼやける。

 一方、今回検出された35個の謎の閃光は星よりも鋭く、小さな円形をしていた。

 これは、露出中に一瞬だけ光が記録されたことを示しており、1秒未満の閃光であったことを裏付けている。

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ハンブルク天文台が保管していた写真乾板の中から、短時間だけ現れて消える謎の閃光が見つかった Image credit: Ivo Busko

既存の天文学では説明できない物理的特徴の確認

 人工衛星がない時代、この奇妙な閃光の正体は何なのか?

 平らな表面を持つ天然の小天体である可能性のほか、非天然の人工物である可能性も検討されている。

 今回の分析では、光の点の広がりを数値化した「半値全幅(FWHM)」や、光が中心から外側へどう広がっているかを示す「動径輝度(どうけいきど)プロファイル」を比較し、これらが通常の天体現象とは異なる特徴を持つことを示した。

 2つの独立した研究チームが、異なる観測データから同様の結果を得たことで、閃光が確かに存在したことを示している。

 地球外知的生命体探査(SETI)の観点からも、さらなる調査が期待されている。

References: Searching for Fast Astronomical Transients in Archival Photographic Plates / The existence of mysterious flashes in astronomical plates from the 1950s confirmed: artificial objects orbiting Earth decades before the space age?

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この記事へのコメント 17件

コメントを書く

  1. フィルムを直撃した宇宙線じゃないの?
    その場合星とは異なる写り方してるのは当然だけど。

    • +12
  2. 最初に思いつくのは「自分に向かって飛んでくる流れ星」かな

    • +6
  3. 人工物だとしたら、どこかの国が人工衛星の研究してて失敗した破片が再突入したときの光とかだったりして

    • +3
  4. カメラのレンズに付いた金属製のゴミが映っていた可能性はどうだろう?

    • +3
  5. 打ち上げに成功した機体しか公表されてないからね…。

    • +10
  6. 1945年以前にドイツ北部バルト海沿岸のウーゼドム島ペーネミュンデから大陸間弾道弾の実験目的で宇宙にロケットをバンバン打ち上げていた。宇宙空間に出るには3分間燃焼を継続出来るロケットモーターが必要で、これは1934年からはじまっている。誘導管制装置はあったが稚拙で打ち上げたロケットは宇宙空間を漂っていて、やがて地球の重力に吸い寄せられてそのほとんどが燃え尽きてしまった。そのうちの何体かは1950年代にも残っていたのだろう。地球重力圏を脱出したわけではないのでもう全部落下して燃え尽きてしまったろう

    • +10
  7. 仮にそれが”人工衛星”だとした場合、地球軌道を周回してたら移動して見えるはずなんですけどね。
    停止流星の可能性が高いかな、望遠鏡が大きければ暗い流星も見る事は出来るんだし。

    • +2
  8.  人工でない、天然衛星じゃないのかな? 隕石が毎日落ちてくるように落ちずに地球の周りを回っちゃうとか近傍をかすめるとか、そういうのも写りそうなんですが…… 普通に考えると宇宙線由来の粒子かなとは思いますけど

    • +3
  9. アンティキラ島の機械よろしく滅びた先史文明の存在がががが、

    • +1
    1. 下僕の星〈ミカエル〉に相違ない。

      (不思議の海のナディアに登場)

      • +1
  10. 成功したのがスプートニクでその前からいろんなとこがいろんな実験してたんじゃねぇの

    • +5
    1. だとしたら技術の進歩で
      こうやって当時の写真からその存在を明らかにすることができるのは
      胸熱だなあ

      宇宙開発史が書き換わる発見につながるかもしれない!
      オカルト方面にばっかり考えるのはもったいないよね

      • +3
    2. 確かにねぇ 必ず前段というものがございますもの

      • 評価
  11. オバマが「空には現在の科学では説明がつかない現象が確かに報告されている」
    「宇宙人はいるよ知らんけど」って言ってるんだから、いておかしくはないと思うよ普通に。
    オバマはただの歯の白いおっさんじゃなくて超大国アメリカの大統領だった男だからね。

    • 評価
  12. 第二次世界大戦時にドイツはかなりの量の短距離弾道ミサイルを打ち上げてるのを知らなかったのかな?

    • 評価

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