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ガラガラヘビの警告音は初めて聞く動物でも恐怖反応、3Dロボットヘビ実験で判明

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(著)

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Image credit:The University of Texas at El Paso.
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 ガラガラヘビが尾を振ってガラガラという音を出す警告行動は、その音を一度も聞いたことがない動物でも恐れて近づかなくなることが実験で確認された。

 アメリカのテキサス大学エルパソ校の研究チームは、3Dプリンターで作ったロボットのガラガラヘビを使い、動物園で飼育されている38種の動物の反応を調べた。

 ヘビが尾を振って音を出すと多くの動物が距離を取り、特にガラガラヘビと同じ地域に生息する動物ほど強い恐怖反応を示した。

この研究成果は『PLOS One』誌(2026年3月11日付)に掲載された。

参考文献:

ガラガラヘビの警告音は初めて聞く動物でも恐れる

 ガラガラヘビは尾を高速で振ってガラガラという音を鳴らし、近づく動物に危険を知らせる。テキサス大学エルパソ校のオセアン・ダ・クーニャ博士率いる研究チームは、この警告音がガラガラヘビに遭遇した経験のない動物にも効果を持つのかを調べた。

 研究対象となったのは、エルパソ動物園で飼育されている38種の動物である。

 動物はすべて飼育環境で生まれたか幼い頃から飼育されていた個体で、野生でガラガラヘビに遭遇した経験はない。

 実験の結果、ガラガラヘビが尾を振って音を出すと、多くの動物が驚いて距離を取ったり、餌に近づくのをやめたりする行動を示した。

 研究チームは、この結果からガラガラヘビの警告音が多くの動物に対して有効な威嚇信号として機能していると判断した。

ガラガラヘビが尾を高速で振って出す警戒音

3Dロボットのガラガラヘビで動物の反応を調べる

 研究チームは実験のために、3Dプリンターで本物に近い形のロボットのガラガラヘビを作った。

 模型は威嚇姿勢を再現し、尾の部分には交通事故などで死んだガラガラヘビから回収したラトル(尾の先にある節状の器官で、振るとガラガラという音が出る)を取り付けた。

 実験は3段階で行われた。

 最初の段階では動物の飼育スペースに餌だけを置いた。次の段階では餌の近くに音を出さないヘビ模型を置いた。最後の段階では餌の近くにヘビ模型を置き、動物が近づいたときに尾を振って音を出した。

 研究チームは、この方法によって動物に危険が及ばないよう、ガラガラヘビの威嚇行動を再現し、反応を調べることができた。

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実験に使用された3Dプリンター性のロボットガラガラヘビ Image credit:The University of Texas at El Paso.

生息域が重なる動物ほど強い恐怖反応を示す

 実験の結果、すべての動物が警戒行動を示したが、特に強い反応を示したのはガラガラヘビと同じ地域に生息する動物だった。

 例えば北米に生息する大型ネコ科動物のピューマや、イノシシに似た哺乳類のクビワペッカリーは、ガラガラヘビが生息しない地域の動物よりも強い恐怖反応を示した。

 研究に参加した動物はすべて飼育環境で育っているため、野生でガラガラヘビに出会っている可能性は低い。

 研究チームは、この結果からガラガラヘビの警告音に対する警戒行動の一部は進化の過程で生まれた可能性があると考えている。

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クビワペッカリーがロボットヘビにどう反応するかを、次の3つの段階に分けてテスト。
(B) 普段の様子を確認:まずは餌だけを置き、動物が普通に近づいて食べることを確認する。
(C) 「音なし」の反応を確認:餌のすぐ横にロボットヘビを置くが、音は鳴らさない。動物はヘビの姿を見ても、そのまま餌を食べることができた。
(D) 「音あり」の反応を確認:動物が餌に近づいた瞬間に、リモコン操作でガラガラ音を鳴らす。すると、動物は激しく驚き、餌をあきらめて逃げ出した。 Image credit:The University of Texas at El Paso.

ガラガラヘビの警告行動は複数の信号で構成されている

 ただし、ガラガラヘビの威嚇行動は、尾を振って鳴らす音だけで成り立っているわけではない。

 ガラガラヘビは体を持ち上げる姿勢、尾の振動、ガラガラという音など複数の合図を同時に使い、近づく動物に危険を知らせている。

 研究チームは、このような警告行動が捕食者や大型動物との無用な衝突を避ける役割を持つと説明している。

 動物が危険を察知して距離を取れば、ガラガラヘビも攻撃する必要がなくなるためだ。

 研究チームは尾を振る単純な威嚇行動が進化の過程で現在の警告行動へ発達した可能性があると考えている。

 今後は、動物がどのように危険を察知する能力を進化させてきたのかをさらに詳しく調べる予定だ。

References: Eurekalert / UTEP

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. ガラガラヘビよ! 気をつけて!

    • +7
  2. 何考えてんだろ?

    ガラガラヘビの警告音は初めて聞く動物でも恐れることを証明したいのなら、ガラガラヘビの姿形を出したらダメじゃん
    警告音だけでテストしないと
    姿形におびえてるだけかもしれない

    • -10
    1. 一応、
      ・音がしない蛇
      ・音がする蛇
      の、2種類の状況を比較しているんですが。

      • +6
  3. 言うて動物は大抵初めて聞く音に対しては警戒するけどね
    ガラガラ蛇の音に限らず

    • +2
  4. ガラガラヘビの音って思ったよりガラガラしてないんだな
    虫の声みたい

    • +6
    1. ガラガラヘビ 改め ジ―――…ヘビ

      • +5
  5. オケラとかもそうだけど、およそ人工物みたいに感じる音が自然界にあるような、錯覚になる

    • +2
  6. ゼンマイ仕掛けっぽい音だった

    • +2
  7. 日本だとセミと間違われて終わりだな

    • +7
    1. そのせいかも
      うちのネコに聞かせてみたけどちょっと薄目を開けただけで知らん顔して寝ちゃった。セミやオケラの声なら聞き慣れてるしね

      • +3
    2. うちの猫Aは異様なセミ好きで、ベランダで鳴きだすと百発百中でゲット、すばやく室内にお持ち帰り
      一方下僕はセミフォビアでガクブルだが、何とか救出して即時お引き取り願いたい、そこへ猫B&Cが駆けつけ見せんかいワレとカツアゲ、渡すかいボケとAは噛みしめてしまいR.I.P.
      我が家の夏の風物詩だった(遠い目)

      • +10
      1. NNNの与えし試練が過酷すぎる件

        • +5
    3. うちの犬は大きな音全般が苦手でセミが近くで鳴くと逃げた

      • +2
      1. ワン友は夜散歩で、道に落ちてるのを必ず見つけてスナックにしてた
        そう、彼の名はラブ
        (ウチのシェパ子は食べ物認定せずスルー)

        • +3
  8. つまり熊除けには鈴を鳴らすよりもマラカスを振った方が警告になるってことかな ポンチョ着て

    • +3
    1. ポンチョは着なくても良いです😹

      • +3
      1. ポンチョ着たほうがアミーゴの魂を憑依できていいビートを刻めるんや

        • +3
  9. エスノ楽器で「レインスティック」って言うのがあって、レインっていうよりまさにガラガラ蛇の音が出るんだけど、家の歴代ニャンコは漏れなくめっちゃ怖がってた。本当に悪ーい事した時だけ鳴らしてたけど、余りに怖がるんで最後には可哀想で捨てた。なんでだろう、ガラガラ蛇なんか知らないはずなのに。本能ってやつかしら。

    • -1
  10. 未知なるものから異音がしたら驚いて警戒するのは普通じゃないか

    • -1
  11. これを何とか対熊用に応用できないもんかな

    • +3
  12. もっと異様なガラガラ音を想像してたけど普通に虫の声か何かに聞こえるや…

    • 評価

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