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17歳少年がガレージに作った実験室をFBIが怪しみ、防護服で大規模捜査

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(著) (編集)

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 2026年2月、アメリカ・カリフォルニア州オレンジ郡にある住宅に、防護服に身を固めた捜査員が出入りする異様な光景が続いていた。

 現場となったのは、アーバイン市にある一軒の家。住人の17歳の少年が自宅で行っていた「科学実験」が、大規模な捜査へと発展したのだ。

 少年本人は、自分が行っていたのは、将来の医療研究につながる実験だったと説明している。

 テロでも犯罪でもなくむしろ人助けを目指した研究だったのだが、捜査の様子を見守っていた近隣住民や視聴者たちは、気が気ではなかったようである。

ガレージの中の実験室が「怪しい」と通報される

 ことの発端は2026年2月23日、オレンジ郡アーバイン市の高級住宅街にあるフリッツ家で水漏れが発生したことだった。

 修理に訪れた作業員が、水漏れとは無関係のガレージで怪しい実験器具と薬品を見つけ、不審に思い大家に報告。

 大家の通報でアーバイン市警察とオレンジ郡消防署が出動し、現場で自家製の実験設備と見られるものや、火を使った実験を行った形跡のようなものも確認し、更なる調査が必要だと判断した。

 その後、FBIの危険物処理班と、大量破壊兵器を扱うカリフォルニア州兵の第9民間支援チームが現場に出動した。

 この部隊は、大量破壊兵器や危険物事案への対応を任務の1つとする専門部隊である。

 つまりこの実験室に置いてあるものは、テロや犯罪に関係した、極めて危険な物質の可能性があると判断されたのだ。

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実験室の「主」は17歳の大学生

 しかし完全装備で突入した彼らが家の中で見つけたのは、テロリストでも危険人物でもなかった。この家に住む17歳の大学生、アマルヴィン・フリッツくんである。

本当にビックリするような出来事でした。普通、自分の家のドアをFBIがノックするなんて、誰も予想しないでしょう

 彼は自宅ガレージに作った化学実験スペースで実験を行い、その様子を自分のYouTubeチャンネルに投稿していたのだそうだ。

Preparation of Fluorescent Compounds with Turbo Grignard Reagents: Conversion of Esters to Amides

 また、アマルヴィンくんは、ガレージで行っていたのは自宅での科学実験であり、作業員が来たときには実験はしていなかったと話している。

本当に小さな化学実験装置だったんです。6年生の理科の実験室より複雑だとは思いません

 これまでにシクロオクタテトラエン、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)、アセトンなどを扱っていたことも明かしているが、危険な行為はなかったと言う。

僕が扱っていたものは、誰でもAmazonやeBay、あるいはホームセンターで手に入れられるものです。

どんな物質でも、十分な注意と忍耐、安全対策なしに扱えば危険になる可能性があるんですよ

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叔母の死をきっかけに医療の道を目指す

 彼が関心を寄せているのは、分子の少し変わった立体構造に注目し、新しい薬や治療法につながる可能性を探る研究だそうだ。

 特殊な構造をしている分子は、通常の分子とは違う性質を持つことがあり、新しい薬や治療法のヒントになる可能性がある。

 アマルヴィンくんは、がんやアルツハイマー病に向けた新しい治療法の研究も視野に入れているという。

科学と医学は、僕が長い間情熱を持って取り組んできた分野です。そしてこの研究によって、アメリカの医療に貢献できると本気で信じているんです

 そしてもちろん、安全面には十分に配慮した上で、実験を行っていたと説明している。

 アマルヴィンくんは幼い頃から科学に強い関心を持っており、学業優秀者向けのプログラムやアカデミック・ペンタスロンに参加し、飛び級を重ねて13歳で大学に入学したのだそうだ。

 彼は叔母をがんで亡くした経験から、がんの治療に役立つ研究がしたいと志すようになったという。

 現在、彼はカリフォルニア大学アーバイン校で生物科学を専攻しており、将来は医者になることを夢見ているとのこと。

 基本的にアメリカの大学には、日本のようなに高校を出てすぐに「医学部」に進学する制度はない。

 医者を目指す学生は、まず生物学などの分野を4年制大学で学び、学部を卒業したあとで改めて4年制のメディカルスクールに進学する必要がある。

 彼は数か月後に生物科学の学位を取得して学部を卒業する予定で、その後はメディカルスクールに進む予定だそうだ。

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アマルヴィン・フリッツくん

捜査中は自宅に帰れずホテル住まいを余儀なくされる

 今回の出動について、当局は「公衆の安全に対する既知の脅威はない」と説明しており、周辺住民への避難命令などは出されていない。

 ただし、引火性の溶剤や反応性化学物質を扱う実験は、通常は換気設備や安全管理が整った施設で行われることが多い。

 一般家庭のガレージで、このような化学実験を行うことについては、安全面を懸念する声も少なくない。

 なお、アマルヴィンくんとその家族は、捜査が続いている間、自宅への立ち入りを認められず、ホテル住まいを余儀なくされていたという。

もう7日間、自分の家に戻れていません。本当に家に帰りたいです。そして私は、危険なものは何もなかったと心から信じています。

私は全面的に協力し、携帯電話も渡してできる限りの情報を提供しましたが、家の中のどんな物が疑わしいのか、正確にはわかりません。

捜査が無事に完了し、この件を過去のものにできることを願っています

 また、現場で確認された物質の詳細や調査結果については、今のところ何も公表されていないようだ。

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 このニュースは全米のお茶の間に流れ、防護服を着た捜査員たちが住宅街を歩き回る様子を、視聴者たちは固唾を飲んで見守っていた。

  • これを解明するのに7日もかかったのか?完全な無能だろ
    • 化学物質を検査するのに7日ならかなり早い方だよ
  • 最初から本人に聞けばよかっただけじゃないか
    • 容疑者が常に正直だとは限らないからだよ。
  • 公平に言うと、俺は同級生を攻撃するための武器を作っていた10代の子供が、刑務所に入れられたケースを2件知ってる。だからちゃんと調べるのは悪いことじゃないと思う
  • FBI捜査官が少年の動画を見て、「俺が発音すらできない物質ばかり使ってるな。これは危険に違いない」って思ったのさ
  • 爆発物処理班や危険物対応チームは、発見された物質が爆発物の材料や危険な化学物質に似ている場合は、予防措置として必ず出動する。ほとんどの場合、結局は無害だと判明する。それこそが誰もが望んでいる結果だ
  • 彼は治療法を見つけたの?それとももう少しで見つかるところだったの?
    • 人種差別的な配管工がFBIを巻き込んで、彼の発明を取り上げただけだよ。そうすれば大手製薬会社が儲け続けられるからね
  • このニュースが最初に報道された時は、めちゃくちゃ人種差別的なコメントばかりだったよ。顛末を知って恥ずかしいと思っていればいいんだけど
  • これ化学の話じゃなくて、監視社会に生きているという話として扱うべきだ。家族が7日間も自宅を追い出されているなんて完全にばかげている
    • ガレージで見つかったのが爆発物の材料や危険物に見えた場合、当局は安全が確認されるまで潜在的な危険として扱う義務がある。これは監視ではなく爆発物処理班の標準手順だ
  • ドアをノックして、何をしているのか丁寧に聞けばよかっただけだろ
    • 最初にドアはノックしてるよ。警察官が「潜在的に」危険な物質を確認したから、爆発物処理班や危険物対応チームが呼ばれたんだ
  • この少年のように正式なルートで物を買うと、システムは部品を追跡し、それらが何かに組み立てられる可能性があるかを確認する。しかし犯罪者から個人的に購入した場合はほとんど追跡できないんだ
  • 俺が子供の頃は、親が家庭用の実験キットを買ってくれたものだけど、今は間違った薬品を買うと監視リストに載るかもしれないから、みんな自宅で実験するのを怖がってる。その結果、科学教育が停滞してしまった
    • でも彼は単なる実験キットで遊んでいたわけじゃない。FBIが警戒するような化学物質を扱い、自作の実験設備を作り、それをオンラインに投稿していたんだよ
  • これは難しい問題だな。現場がどんな様子だったのかはちょっと気になる。化学を趣味にしていると、植物学者や生物学者、エンジニアや整備士のような他の科学系の職業よりも疑われやすいんだ
    • 正直に言うと、こういう大規模な家庭用実験設備のかなりの割合は、違法なものを作るために使われていると思う。念のため確認するって話だよ。この子や家族にとっては不運だったかもしれないけど
    • MITに進んだすごく優秀な子を知っているけど、自分で化学実験をしていて、結局は自宅で大量のLSDを作って配っていたことが発覚して大学を追い出された

今後も研究は続けていく

 その後、調査の終了とともに、ガレージをはじめとした住宅内は安全と判断され、アマルヴィンくんたちはようやく自宅へ戻ることが許可された。

 家族の代理人は、この出来事を「大きな誤解だった」と説明している。なお、アマルヴィンくんに刑事処分が科されたという情報は確認されていない。

 彼は今後も研究と、YouTubeでの発信を続けていくという。

僕はメディカルスクールに進むことにとても興味があります。医療に関係するさまざまな分野の懸け橋になって、それらを臨床の現場に届ける中心的な役割を担いたいと思っています。

今回の出来事で少し落ち込んだ気持ちもありますが、地域の人たちからの反応はとても温かく、本当に励まされています

Teen scientist’s experiments spark FBI probe in Irvine

References: Irvine teen's home science lab raided by the FBI

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. この人は運良く正の方向の科学者だったけど、
    危険物とか薬物を作る人も多いだろうから仕方ないと思う。

    • +53
  2. 〉そうすれば大手製薬会社が儲け続けられるからね
    皮肉なんだろうけど、製薬会社ならこんなケチな妨害せずに人材確保に走るだろうな

    • +8
    1. アメリカの製薬会社は悪い意味でめちゃくちゃケチだよ

      • +9
  3. 子供の言い分だけ取り上げて呆れる

    FBIの行為が不適切だとは全く思わない
    危険の可能性があると判断したのなら実験室に突入するのは当然のことだ

    • -27
    1. FBIの突入が不適切なんて記事のどこにも書いてないよ?

      • +31
  4. バイオハザードレクイエムでゲームに恐怖性を持たせるためだろうけどFBI女性捜査官一人ぼっちで危ない建物の中を調査させてたが上司は頭湧いてるんじゃねぇかと思ったなw まあ圧力ありましたって設定みたいだが

    • -14
  5. そりゃ息を飲むよね。これ分かる人にはゾッとする話だよ。

    • -7
  6. タイトルだけ見てドタバタ珍事件かと思ったら裏事情が泣けた。
    飛び級で大学入って医薬品関係の研究をしててきっかけが叔母の死だったなんてこんなサムネから予想できるわけ無いよ。

    • +15
  7. 記事内にもあるが、過去にヤバいことをしてた前例もあるみたいだから、
    警察が細かく対応するのもやむを得ないと思う
    大学生も違法ではないのと同様、警察の対応も違法ではないみたいだし

    • +18
  8. ガレージで核実験する子も定期的に発見されるし、結核菌や炭疽菌を育ててた子もいる。
    警戒は最大限で間違ってない

    • +17
    1. その意味ではFBIも命がけだよね
      (もちろん非道な捜査の例もあるだろうけど)

      • +2
  9. 言い訳はなんとでもできる
    しかしできてしまってからでは遅い
    FBIとしては正しい捜査だろうね

    • +8
  10. やってたことは周囲の誤解を招くことだったが、それはそれとしてこの子優秀過ぎない?
    このまま人類に貢献する方向に進んで欲しいものです

    • +18
  11. 病院をテロリストのアジトだって突入した国だからねぇ…

    • +7
  12. かつての神童でユナ・ボマーみたいなのもいたからFBIが神経質になるのもわかる。学者として大成してほしい。

    • +17
  13. 故意ではなく過失で誰かを傷つけることもあるし、それが化学兵器になるものだったらなおさらね

    • +7
  14. アメリカではたびたびこういう事件が起こる。
    デイヴィッド・ハーンという少年は、17歳の時に自宅に原子炉を作ろうとした。彼の製作した原子炉は規模が小さく臨界質量にこそ達しなかったが環境放射線の1000倍以上の放射線を発した。放射性物質の運搬中に警官から職務質問を受けたことで事件が発覚したが、事件の調査で家屋を失うことを恐れた彼の母親が放射性廃棄物を一般ごみとして廃棄。結果、広範囲に放射性物質が拡散することになった。その後母親は自殺。ハーン自身も精神を病み職を転々とした末に逮捕され40歳を前に病死した。

    • -5
  15. そのうち動物や人で試したくなる

    • -12
  16. まず理解を得ることが大切なんだね

    • +5
  17. エジソンが幼少の頃に、自分の実験室で何やら怪しい実験をしてた。
    何て話を、ふと思い出した。

    • +1
  18. >こういう大規模な家庭用実験設備のかなりの割合は、違法なものを作るために使われていると思う
    根拠は?

    • -5
  19. NielREDチャネルとかどうなんだよw
    彼も突撃されてたりするのかな、

    • 評価
  20. アメリカのガレージは万能だな

    • +3
  21. 実験好きな若い男の子がガレージで
    色んなもんレンチンしてる動画があったな
    何故ガレージの電子レンジかというと
    キッチンの電子レンジでやると
    やたら煙出たり変な匂いしたり
    レンジ内がめちゃくちゃ汚れたり
    確実にお母さんがブチ切れるものをねw

    • +3
  22. 6年生の理科の実験室より複雑だとは思いませんと言っているけど、そんな簡単な実験室で他の学者や医薬品メーカーが開発できないようなものを開発しようとしていたってこと?
    なんかちょっと無理がある感じがする

    • 評価
  23. なお近所の人は
    「あのアマルヴィン坊やが?ハーッハァ、ありえないね。危険な実験?そりゃあそうだ、石ころから金なんか作られた日にゃ銀行が傾いちまう」
    と言っています

    • 評価

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