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地球外知的生命はホタルのように光を点滅させコミュニケーションしている可能性

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(著)

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Image credit:Mike Lewinski
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 高度な文明を持つ地球外知的生命体は、地球のホタルのようにかすかな光の点滅を使って通信している可能性があるという。

 アメリカ・アリゾナ州立大学の研究チームは、人類がこれまで地球外知的生命を探す際に「人間なら電波を使うはずだ」という無意識の偏見に縛られていた可能性を指摘した。

 生命の本質的な多様性に基づいた視点を取り入れることで、従来の枠組みでは捉えきれなかった全く新しい生命のサインを見つけ出せるかもしれないという。

人間の物差しで測る探査の限界

 人類は1960年代から、地球外知的生命体探査(SETI)という活動を通じて、高度な文明の痕跡を探し続けてきた。

 世界をリードするSETI研究所などの組織は、その多くの時間を遠くの太陽系外惑星から届く電波信号や、恒星のエネルギーを利用する理論上の巨大構造物「ダイソン球」が放出する熱の探索に費やしている。

 しかし一部の科学者は、こうした手法には人間中心主義的な偏りがあると指摘する。

 非人間的な存在を人間のレンズを通して理解しようとするあまり、私たちとは全く異なる進化を遂げた文明の兆候を見逃している可能性があるというのだ。

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Image by Istock Grape_vein

ホタルの光から学ぶコミュニケーション法

 こうした思い込みをなくすため、アリゾナ州立大学の研究チームが注目したのが、ホタルが光を点滅させて仲間とやり取りをする仕組みだ。

 ホタルが光るのは仲間とのコミュニケーションのためであり、自分たちの存在をはっきりと仲間に知らせて、主に交尾の相手を探すためのものだ。

 夜の森には、月明かりや他の虫が放つ光など、まぎらわしい「邪魔な光」が背景にたくさんあふれている。

 ホタルはこうした光に邪魔されないよう、最小限のエネルギーを使い、敵を避けながら仲間にだけ届く独自のリズムで光るように進化した。

 研究チームは、この「無駄な力を使わず、まぎらわしい光に惑わされない」というホタルの賢い「光り方の決まり」を、地球外知的生命からのメッセージを探すためのモデルとして採用した。

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Image by Istock sorn340

パルサーの光に人工信号を混ぜて見分けられるかを検証

 研究チームは、先ほど説明した「ホタルの光り方の決まり」をデジタル信号に変換し、それが宇宙の中でどれほど見分けやすいのかを確かめる実験を行った。

 まず、地球から約1万6300光年(5キロパーセク)以内にある、158個のパルサー(Pulsars)という星のデータを、宇宙の「背景にある天然の光」として用意した。

 パルサーは、灯台の光のように規則正しくリズムを刻んで光る、非常に重くて密度の高い中性子星だ。

 次に、ホタルの知恵を再現して作った人工的な信号を、そのパルサーの光のデータの中にこっそりと混ぜてみた。

 このシミュレーションの目的は、パルサーそのものを地球外文明だと疑うことではない。

 パルサーのような「天然のリズム」があふれる宇宙という背景の中で、生命の仕組みで作った合図がどれほど正確に見分けられるかを、今の観測技術を使って確かめるために行われた。

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Image by Istock Pitris

自然現象と生命が生み出すサインを見分けることに成功

 シミュレーションの結果、背景となる本物のパルサーの光の中から、ホタルのルールに基づいて作られた信号をはっきりと見分けることに成功した。

 パルサーのような自然の天体が放つ光は、人工的な信号に比べて84%から99.78%も多くのエネルギーを無駄に使っていることがわかった。

 一方で、生き物の知恵を取り入れた信号は、極めて少ないエネルギーしか使わないのに、背景にある星の光には決してかき消されない独特の特徴を持っていた。

 つまり、莫大なエネルギーを使わずに賢く光るパターンさえ見つかれば、内容が解読できなくても、それが生命によるサインだと断定できることがわかったのだ。

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ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「宇宙のホタル」、Abell 2163と呼ばれる、銀河が密集した巨大な銀河団 Image credit: NASA/ESA/STScI*

生物学の知見を取り入れて広がる新しい探査の形

 今回の研究は、アリゾナ州立大学を中心に、サンタフェ研究所やコロラド大学など多くの専門機関が協力して行われた。

 研究チームは、動物のコミュニケーションや、生き物の声を分析するデジタル・バイオアコースティクス(Digital bioacoustics)といった最新の知識を、地球外知的生命探しに積極的に取り入れるべきだと強調している。

 これまでは物理学や天文学の視点が中心だったが、今後は地球に住むさまざまな生き物たちの知恵に目を向ける生物学の視点からも見るべきだと語る。

 そうすることで、いつか私たちの想像を超える宇宙の隣人と、本当に出会える日が来るかもしれない。

 この研究成果は『arXiv』(2024年11月8日付)に掲載された。なお、この論文はまだ査読を受けていないが、現在はPNAS Nexus誌への掲載が検討されている。

References: Arxiv / Could Advanced Civilizations Communicate like Fireflies?

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この記事へのコメント 20件

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  1. 充分に発展した宇宙文明なら、電磁輻射や電波なんかとっくの昔に見切りをつけて、今頃はニュートリノや重力波などで通信しているかも知れない。
    地球文明が現在発している電波も、一見してものすごいボリュームなんだけど、数光年離れたら拡散&微弱化によってノイズ化し、読み取れなくなるらしい。電波と星間物質の相互作用によるとの事(TV画面を曇りガラスを通して見るような感じ)

    • +4
    1. ニュートリノや重力波がなぜ有力かと言うと、それらは他の因子によって干渉されずらく、惑星などの大質量の物体ですら簡単に透過して瞬時に伝わる事が可能だからですね。
      逆に言うと電波などは容易に遮蔽されやすく、また減衰率や拡散率も高いので、意外と遠方に通信を伝えづらいという欠点があります。
      実際に観測されている遠宇宙からの電波も、ほぼ全てが恒星などの天体から発する大容量のエネルギーによるもので、例えば太陽系外惑星で発生する雷などから生じる電波(地球上で使用されている人工の通信電波よりも強い)すら観測出来ていないのです。

      • +4
      1. 映画「コンタクト」で人類初のTV放送電波が遠く惑星ベガまで届いたというくだりがありますが
        あれはファンタジーだったんですね

        • 評価
  2. なんで頭頂部の髪の毛から無くなっていくか知ってる?
    かつて宇宙の民と更新していた名残りなんだ

    • +6
        1. ごめんうちのじいちゃんは交信してなかったようだフサフサだった

          • 評価
  3. 電波も光も電磁波(周波数が違うだけ)なのだから大した違いではないように思いますが…。

    • +6
  4. 未知との遭遇では地球人と光と音でコミュニケーションしてたね

    • +2
  5. と、いうことは、、
    ホタルと同じに、偽の光で
    他のオスをおびき寄せ食べる
    肉食のホタルもおるんやろうなあ、、

    • +5
  6. >地球外知的生命

    これが存在する前提で話されてもですな

    • -10
  7. まあ、蛍レベルじゃなくて
    烏賊以上だと思うよ

    • +1
  8. 視野を広げるのは大事だよね。見ようとしていない部分からの発見は偶然を待つしか無くなっちゃう
    あと生き物の淘汰と進化の歴史はやっぱり偉大だなあ、40億年は伊達じゃない

    • +7
  9. 完全にアホだね。アリが何考えてるか分かる?分かる訳ないよね?我々と全く違う、コミュニケーションが取れていない生きものの考えを考えるなんてのが人間の限界って事。完全に分からない事があって、どうやっても一切分からないって事から始めないと少しも進まないね。分かってる事が全てってのが間違いなんだよ?大昔の人類が分かってたことが全てって言ったら笑っちゃうのと同じなんだけど、意味分からないよね。今、進んでる道が絶対に正しいかすら誰にも分からないよね?見えてる事が絶対に正しいなら全人類がまとまるんだけどソウもいかないように何も知らないし、何も分かっていないんだよね。証明しようとするから難しくなるんだけどそうじゃないとだけ言いたいんだよね、絶対に伝わらないなコレ

    • -20
    1. 何があったかわからんが、落ち着け。
      イライラしても、周りにアタリ散らしても損するのは自分だけだ。
      だから腹式呼吸して落ち着くんだ。

      • +8
  10. ピラミッドも発光目的で作られた可能性あるな

    • +1

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