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2025年、カラパイアで最も読まれた記事トップ10

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(著)

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 2025年も残すところあとわずか。日本では、初の女性首相誕生や大阪・関西万博の開催といった歴史的な出来事が相次いだ一方で、物価の高騰や激動する世界情勢など、先行きの見えない不安も影を落としている。

 カラパイアでは、心安らぐ物語や知的好奇心を刺激する発見を毎日お伝えしているが、それらは、生命の尊さや人間の創造性が生み出す希望を再確認させてくれるものだ。

 日常にひらひらと舞い降りる小さな幸せに気づくことができれば、それが道しるべとなって進むべき方向を照らしてくれるはずだ 。

 2025年に多くの人々の心を動かし、最も読まれた10本の記事をランキング形式で振り返っていこう

第10位:ボイジャー1号が到達する「1光日」という孤独な旅の節目

 1977年の打ち上げから48年が経過した現在も、無人探査機ボイジャー1号は太陽系の外にある星間空間を突き進んでいる。

 2025年11月現在、地球から約254億kmの距離に到達しており、電波が届くまでに片道で約23時間33分を要する場所に位置している。

 この孤独な旅人は2026年11月、光の速さですら到達に丸1日かかる「1光日(約259億km)」という歴史的な地点に到達する見込みだ。

 NASA(アメリカ航空宇宙局)の運用チームは、往復通信に2日を要するスローモーションのような状況下で、原子力電池の寿命が尽きると予想される2030年代初頭まで対話を続ける努力を重ねている。

 運用終了後も、ボイジャー1号は人類の音や画像を収めたゴールデンレコードと共に、数万年かけて隣の恒星へと近づく永遠の旅を続けていく。

ボイジャー1号、2号の現在地はNASAの公式サイトで見ることができる。

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第9位:ウーパールーパー紙幣が可愛すぎて市場から消える

 メキシコ銀行が2021年に刷新した50ペソ紙幣(約420円)が、あまりの愛くるしさから市場で流通しなくなるという異例の事態に陥っている。

 紙幣の裏面に描かれた同国固有の両生類ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)が世界中で評判を呼び、約1,290万人のメキシコ人が少なくとも1枚を保管用として手元に留めているためだ。

 この紙幣はデザインや偽造防止技術が評価され「今年の紙幣賞」を受賞したが、人気が過熱した結果、数十億ペソ規模がタンス預金化してしまった。

 モデルとなったウーパールーパーの「ゴルダ」がいるアホロティトラン博物館では、紙幣の影響で来場者が急増し、絶滅危惧種の保全活動に必要な寄付金が集まるという副次的な効果も生まれている。

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Image by Istock AmericanWildlife

第8位:蒸留所に現れた茶トラ引きが全員メスという奇跡の確率

 アメリカ、ケンタッキー州のバーボンウイスキー蒸留所「ジェプサ・クリード」で、2017年に保護された4匹の茶トラ猫が8歳を迎え、現在も看板猫として活躍している。

 干し草の中から発見されたモルト、ウィート、バーリー、ライの4匹は、茶トラには珍しく全員がメスという極めて希少な組み合わせであった。

 茶トラのメスが生まれる確率は約20%程度にとどまるため、4匹揃ってメスの姉妹として現れたことは奇跡に近い。

 猫を飼おうとしていた絶妙なタイミングで現れた彼女たちは、日中は来場者を迎える接客係として、夜間はネズミの侵入を防ぐ警備員として、蒸留所にとって欠かせない幸運の守り神となっている。

TikTokで開く

第7位:1932年に日本で発行された世界地図が海外で話題に

 今から93年前の1932年に新潮社から発行された「一目でわかる 漫画世界現状地圖」が、SNSを通じて拡散され、世界中で注目を集めている。

 この地図は当時の国際情勢をイラストで表現しており、パスタを食べるムッソリーニや、インドで巨大な存在感を放つガンジーなどがユニークなタッチで描かれている。

 第二次世界大戦前の緊張感漂う時代背景を反映しつつ、当時の日本人が海外をどのように捉えていたかを知る貴重な資料だ

 。意外なほど公平で詳細な描写に驚く海外ユーザーも多く、100年近い時を経ても色褪せない日本のマンガ文化の礎を垣間見ることができる。

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image credit: the National Library of Australia

第6位:ドイツで新種の首長竜を発見、ジュラ紀の完全な全身化石

 ドイツ南部にあるホルツマーデン近郊の地層から、約1億8000万年前の首長竜である新種「プレシオプテリス・ウィルディ(Plesiopterys wildi)」の化石が、ほぼ完全な状態で見つかった。

 スウェーデン・ルンド大学の古生物学者ミゲル・マルクス博士らの調査により、この個体は全長約3mの若い亜成体であることが判明した。

 首長竜の完全な全身化石が見つかるのは非常に珍しく、ジュラ紀前期のヨーロッパの内海において、地域ごとに独自の進化を遂げていたことを示す重要な証拠となった。

 断片的だった進化のパズルを埋めるこの発見は、太古の海洋生物たちがどのように多様化していったのかを探る上で大きな役割を果たしている。

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新種のプレシオサウルスの希少な全身化石 image credit:DOI: 10.7717/peerj.18960/fig-3

第5位:SNS停止を拒み修道院に住み続ける80代の修道女たち

 オーストリアの古い修道院「シュロス・ゴルデンシュタイン」から強制退去させられた80代の修道女3人が、老人ホームを脱走して元の住処へ戻り、居住を続ける戦いが続いている。

 教会側は「SNSでの発信をやめること」を条件に滞在を許可する提案をしたが、ベルナデッタさんら修道女たちはこれを口封じの契約だとして拒絶した。

 彼女たちの「Instagram」は,2025年12月現在、28万人を超えるフォロワーに支持されており、外部への唯一の保護手段となっている。

自分たちの正当な居住権と発信力を守るために毅然と立ち向かう修道女たちの姿は、伝統と現代のテクノロジーが交差する新たな時代の個人の強さを象徴している。

 12月中旬、聖ニコラスとクランプスが修道院を訪ねてくれたそうだ。

第4位:水族館にホホジロザメがいない理由

 映画「シャーク」で一躍有名となったホホジロザメを、水族館の展示で見かけることはほとんどない。これには巨大さだけでなく、常に泳ぎ続けることでエラから酸素を取り込む「ラム換水」という生理機能が深く関わっている。

 ホホジロザメは生涯止まることなく広大な海を数万kmにわたって回遊する生態を持つため、限られた水槽内では酸欠や衝突による衰弱が避けられない。

 過去にカリフォルニアのモントレーベイ水族館や日本の沖縄美ら海水族館でも飼育が試みられたが、いずれも短期間で放流や死亡という結果に終わっている。

 この事実は、野生の王者の命を尊重し、自然環境の中で観察することの重要性を私たちに説いている。

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Image by unsplash

第3位:ロードランナーが恩人のもとへ毎日贈り物を届ける

 アメリカ、テキサス州で野生動物の保護活動を行うヘザーさんのもとに、かつてヒナの時に命を助けた鳥、ロードランナーが毎日通い詰めている

 野生に帰された後も、「チャッピー」と名付けられた鳥は、木の枝や昆虫、時にはビニール袋などの贈り物をくちばしに加えてヘザーさんの家を訪れる。

 ヘザーさんの姿を見つけると、まるで犬のように尻尾を左右に振って喜びを表現し、頭の上に飛び乗って直接プレゼントを渡すこともある。

 種族を超えた深い感謝と愛情が伝わってくるこの光景は、動物たちの持つ純粋な心と、人間との不思議な絆の深さを再確認させてくれた。

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@heathafed

第2位:水族館に取り残されたシャチの親子、ついに移送が決定

 フランスの水族館「マリンランド・アンティーブ(Marineland Antibes)」の閉鎖により、汚れたプールに取り残されていたシャチのウィキとケイジョウ親子に、ついに救いの手が差し伸べられた。

 ショーが法律で禁止されたことで行き場を失っていた親子に対し、世界中から批判の声が集まった。

 当初は移送案が却下されるなど難航したが、2025年12月にフランス政府は方針を転換し、カナダの海洋保護区「ホエール・サンクチュアリ・プロジェクト」への移動を正式に決定した。

 30年以上をコンクリートの壁の中で過ごした親子が、広大な海で尊厳を持って暮らすためのこの逆転劇は、多くの人々の熱意が結実した勝利と言える。

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x@geraldwayne

第1位:自重の1万倍を支える折り紙構造、14歳の少年が科学賞

 ニューヨークに住む14歳のマイルズ・ウー氏が、日本の「ミウラ折り」をベースに開発した革新的な紙の構造が、2025年のサーモフィッシャー・ジュニア・イノベーターズ・チャレンジの科学賞で第1位に輝いた。

ウー氏は54種類もの試作を経て、コピー用紙を用いた特定の設計が、自重の1万倍以上の重さに耐えることを突き止めた

 自然災害で被災した人々のために、軽くて頑丈で、誰でも瞬時に広げられる次世代のシェルターを作りたいという強い想いが、この全米科学賞の受賞へと繋がった。

 伝統的な折り紙の知恵と科学的な探究心が融合したこの成果は、未来の防災技術に大きな一石を投じるものとなった。

 2025年のランキングは、動物たちの温かな物語から、歴史の再発見、そして未来を切り拓く少年の知的好奇心まで、バラエティ豊かな内容となった。

 2026年も、ネット上には様々なニュースで沸き上がることだろう。だが目を凝らせば必ず希望が見いだせるニュースもそこにはある。

 光と影は表裏一体だ。影の向こう側には明るい光が差し込んでいる。来年も一縷の光を探し出し、伝えていこうと思っているよ。 

追記(2025/12/31)一部文章がおかしくなっていた部分を修正して再送します。

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この記事へのコメント 16件

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  1. 来年はもっとしんどい日本になりそうだな
    少なくも自分にとってはそうなりそう
    カラパイアが憩いの場であり続けることを願うよ

    • +1
  2. 今年も一年お世話になりました。ありがとうございました。
    来年もよろしくお願いいたします✨

    • +1
  3. もう2025年が終わるんだね。今年も興味深い記事がたくさんあり、このサイトに来なければ、一生知らずにいた世界がありました。気づかないだけでどこにでも楽しい事優しい出来事があるんだと、私の生活を面白く心豊かにしてくれました。パルモさんはじめ、このサイトに関わる運営の方、その記事に素敵なウィットに富んだコメントを残すみんなもありがとう😊良い年越しお過ごし下さい。また、来年もステキな記事を待ってます!

    • +3
  4. 今年は何回か投稿させていただいて楽しませていただきました。
    ありがとうございます。
    良いお年をお過ごしください。

    • 評価
  5. 今年も1年クスッと笑える記事からためになる記事まで、色々な知的好奇心をくすぐる記事をありがとうございます。
    来年もカラパイアらしい記事を楽しみにさせていただきます。

    • 評価
  6. 見てるよーーー
    カラパイヤーーー
    パルモさーん ありがとーーー👍

    • 評価
  7. パルモさんいつも記事をありがとう
    今年もよろしくお願いします

    • 評価
  8. S101/01/01 01:01:01’
    皆さまどうお過ごしでしたか?
    わたしは寝てましたが笑

    • +1
  9. いつも、読み応えのある素晴らしい知識をありがとう。このサイトのおかげで、自分の世界は少し広がっている。
    今年もよろしくお願いします。

    • +2

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