この画像を大きなサイズで見る地球では約11万5千年前〜約1万1500年前まで「最終氷期」だった。俗に「氷河期」という言葉を使うときはこの時代を指すことが多い。
広い意味では地球はいまも「氷河期」にあるが、狭い意味では最終氷期は約1万年以上前に終わっており、現在は「完新世」と呼ばれる「間氷期」にある。
最終氷期の中でも比較的温暖だった約7万5千年前に生息していたさまざまな動物の骨が、ノルウェー北部の洞窟の奥から発見された。
合計で46の分類群にわたる動物が確認され、少なくとも33種は具体的な種レベルで同定されており、氷河期の北極圏にこれほど多様な動物が共存していた例は他に類を見ない。
かつてこの場所には氷がなく、湖や川が流れ、海と陸の生態系が交わる豊かな環境が広がっていたのだ。だがやがて氷が戻り、生き物たちは逃げ場を失い、その多くが姿を消した。
今回の発見は、そんな氷河期の北極に存在していた命の営みを垣間見る、きわめて貴重な手がかりとなっている。
洞窟の中に眠っていた失われた北極の生態系
ノルウェー中部、キョプスヴィクという村の沿岸近くにある「アルネ・クヴァム洞窟」は長らく山の内部に隠れていたが、1990年代に鉱山用トンネルが掘削された際、偶然その存在が明らかになった。
その後、ノルウェーのオスロ大学と、イギリスのボーンマス大学の研究者を中心とする国際チームがこの洞窟の本格的な調査を開始した。
その結果、研究チームが堆積岩の深部から掘り出したのは、なんと7万5000年前の最終氷期の温暖期に生きていた動物たちの骨だった。
この画像を大きなサイズで見る研究チームはこの場所から、46の分類群に属する動物の骨を掘り出した。
その内訳は、鳥類23分類群、哺乳類13分類群、魚類10分類群である。このうち少なくとも33種類の動物は、種レベルで特定されている。
氷河期の北極圏で、これほど多様な動物が同時に生息していた例はほとんどない。
この画像を大きなサイズで見る鳥類には、ウミスズメ類、カモ類、ワタリガラス、トビ、ノスリ、ツル、フィンチ類、そしてライチョウなどが含まれていた。
哺乳類では、ノウサギ、トナカイ、ホッキョクギツネ、オオカミ、ホッキョクグマ、アザラシ、セイウチ、ネズミイルカ、ホッキョククジラ、シロナガスクジラなど、陸と海の両方にまたがる種が確認されている。
この画像を大きなサイズで見る魚類の中には淡水魚も含まれており、当時この地域に湖や川が存在していたことを物語っている。
とくに注目されたのが、「カラー・レミング(Dicrostonyx torquatus)」の骨の発見である。
この小型哺乳類は現在も北極圏に生息しているが、ヨーロッパではすでに姿を消しており、スカンジナビア半島でその痕跡が確認されたのは今回が初めてだった。
この画像を大きなサイズで見る氷が戻り、行き場を失った動物たち
これほど多様な動物たちが同じ地域に共存していたという事実は、この時期が動物にとって生息しやすい、豊かな環境だったことを物語っている。
だが、氷が一時的に後退したことで、温暖で生息に適した条件がそろっていた、その短い「北極の楽園」は、再び氷に覆われた。
寒冷化が進むと、氷河が戻り、動物たちは温暖な地域へと移動することができなくなった。多くの種がこの地で姿を消したとみられている。
筆頭著者のサム・ウォーカー氏はこう語る。
これらの骨は、失われた北極の世界を映す貴重な記録であり、現代の気候変動に直面する動物たちの行く末を考えるうえでも重要な意味を持ちます
共同研究者のサンネ・ブーセンクール博士はこう語る。
このときの絶滅は寒冷化によって起きたものですが、今私たちが直面しているのは温暖化です。寒さに適応した動物ですら、気候の変化に耐えきれなかったのです。これからの気温上昇にどう対応できるのかは、さらに大きな課題です
この画像を大きなサイズで見る現代の動物たちは過去よりも不利な状況にある
最終氷期の動物たちは、比較的広大でつながった自然環境を移動しながら生き延びることができた。
しかし、現代では道路や都市開発などによって生息地が細かく分断されており、動物たちがより適した環境へ移動することは難しくなっている。
さらに、現代の気候変動は、氷河期の気温変化よりもはるかに速いスピードで進んでおり、動物たちがそれに適応するための時間はほとんど残されていない。
洞窟の奥に静かに眠っていた7万5000年前の骨は、氷に覆われた世界の中で生き、やがて姿を消していった動物たちの記憶が刻まれている。
その記録は、現代を生きる私たちへの警告であり、未来を考えるための大切な手がかりでもある。
References: Major discovery of Ice Age bones in a Norwegian cave opens a window into the past / Bones in Norway Cave Reveal Chilling Fate of Ice Age Animals / More than 30 species of ice age animals discovered in Norwegian cave














住むのに適した場所と道さえあれば生き物は勝手にやってくるし環境が悪化したときに逃げ道を絶たれると簡単に全滅するという太古の例ですね
海の物と陸の物がごちゃ混ぜに発見って
うる星やつらの僻地の話か
きょほほほほほ
化石鳥の話がリメイク版でやらなかったのは残念
『住めば都』だけど都に住めなくなっても出ていく気になれない生き物の性。なのかねぇ?
>>現代の気候変動は、氷河期の気温変化よりもはるかに速いスピードで進んでおり…
この辺りが良く分からないな
鳥類や熊など寒波が来ても直ぐに移動するか体力もあると思うがなぁ
冷凍ビームで瞬間冷凍されたわけでは無いのに逃げられないものなのかと思う
(よくこの手の話を耳にする度に思う)
移動するにしても、移動先には当然別の個体がいて、食料も限られているので当然縄張り争いが発生する
縄張り争いに負ければ、当然移動も居住もなんてかなわない
また、現代は人間が至る所に生息し、かなり広い範囲の縄張りを主張しているので、他の動物の移動・居住空間を圧迫している
生息地の環境が悪化して移動しようとしても、こいつらの縄張り意識が強すぎて移動もできないことも多い
結果的に死ぬ
移動が間に合わなかったやつもいるだろうなぐらいの話だろうね
元の記事が間違ってるのか翻訳が間違ってるのか知らんが、氷河期・氷期・間氷期の違いが分かってない奴が科学記事を書いているのが世の中に多すぎ。このカラパイアの記事も間違ってる。「今現在も氷河期」。
「氷河学的には、地球の歴史の中で、地球上に大陸並みの大きさの氷床が存在している時代を氷河時代という」
「広大な氷床が南極大陸とグリーンランドに存在する現在(新生代第四紀)は氷河時代である」
「氷河時代のことを氷室期という場合もある」
Wikipedia氷河時代から引用
今現在も氷河期である、と言う点の何処に問題が?
その分類ならばいまは「間氷期」です…
しかも「今が氷河期」ならばこの気温上昇は異常すぎて洒落にならない
氷河時代=氷河期の”中”に氷期と間氷期があるのであって、「今が氷河期である」というのと「今が間氷期である」というのは矛盾しませんし、なおさら「今が氷河期である」という言葉に問題はありませんが?
現在の温暖化において、氷河が消失して氷河時代=氷河期の終焉を迎える可能性はありますが、”今現在”においては氷河時代=氷河期であることは間違いありませんが?
それで絶滅するのも自然の摂理
将来の事は将来の人類が考えたらいいと思う
今を生きる人間は将来の事考える余裕はない
自分がエサになるのは嫌だけど
人類以外の
無茶苦茶多様でいろんな動植物がいるこの地球は面白いね
皆 元気に暮らしててくれたら嬉しい
一生懸命生きてる姿がいとおしい
人類にとっての害獣とか害虫 毒有りも含
めて 何でもありな自然界ってオドロキの別世界
都会的な街の中で人間とだけ付き合ってると理解できない摩訶不思議
ビックリ 面白い 大好き💕
身近な野獣 家猫見てるだけでもそう思うよ
うちの息子も氷河期を過ごした