この画像を大きなサイズで見るシオマネキというカニのオスは、ハサミの片方だけが大きいことで知られている。
彼らはこのハサミを振ることで、メスに自分の存在をアピールする。つまりより大きなハサミで目立つことができれば、メスの注意を惹きつけやすくなるのだ。
ポルトガル南部にある干潟で、このシオマネキに変装して彼らの「合コン」に乱入したロボットに悲惨な結末が訪れた。
ライバルと思われたのか、オスのカニにハサミを引き千切られてしまったのだ。
この研究は『Proceedings of the Royal Society B』誌(2025年8月6日付)に掲載された。
シオマネキの行動を探るために開発されたロボットカニ
被害に遭ったのは、「ウェイビー・デイブ(Wavy Dave)」と名付けられた、シオマネキのオスそっくりの動きをするロボットガニだ。
ウェイビー・デイブはライバルに対してシオマネキがどのように反応するかを調べるため、イギリスのエクセター大学の研究者たちが開発したものである。
オスのシオマネキは片方のハサミが極端に大きく、巣穴の外に立ってそのハサミを振る「ウェービング」という行動でメスに求愛する。
そして誘いに乗ったメスが現れたら、そのまま自分の巣穴に連れ込むというわけだ。
謎の多いウェービング行動を調査
だがこの「ウェービング」については、まだまだわかっていなことも多い。求愛行動だとされてはいるが、縄張りを主張する行動の可能性も捨てきれないのだ。
そこで研究チームは、オス同士の存在が互いの行動にどう影響するのかを調べるため、多くのオスのシオマネキがウェービングをしている干潟に、ウェイビー・デイブを送り込んだ。
今回の研究を率いるジョー・ワイルド博士は、公開されているシオマネキの3Dスキャンデータをもとに、3Dプリンターでモデルを作り、Bluetooth経由でアプリから操作できる電子部品を組み込んで、ハサミを振るロボットガニを完成させた。
ウェイビー・デイブには本物のシオマネキと同じ、巨大なハサミがつけられており、上下に動く可動関節がラスチック製の台座に固定されている。
その台座には金属ワイヤーが通されていて、本物のシオマネキと同じように上下にハサミを振る動きを再現しているのだ。
ウェービングのスピードは、2秒に1回のスローペースと、1秒に1回のファストペースが設定可能。
研究者らは何千匹ものカニが生息している干潟にウェイビー・デイブを連れて行き、本物のオスのカニがいる巣穴から30cmの距離に設置した。
この画像を大きなサイズで見るライバルのハサミの大きさや動き意識していることが判明
そして興味深い事実が判明した。
研究チームは、オスのカニは、ウェイビー・デイブがハサミが自分より小さいと判断した場合、巣穴に引っ込むことが少ないことを突き止めた。
これはメスに対し、ウェイビー・デイブよりも大きなハサミを持つ自分のほうが、より魅力をアピールできると、カニが判断している可能性があると考えられる。
一方で、ウェイビー・デイブのハサミが自分より大きいと感じたオスは、争いを避ける傾向があった。
おそらく「こいつには勝てん」と判断したか、ウェイビー・デイブに攻撃されるのを恐れたためと考えられる。
今回の研究結果は、オスのカニがライバルのハサミのサイズや動きに応じて自分の行動を変え、勝てる見込みが高いときほど多くのエネルギーを注ぎ込むことを示している。
手前が本物のオスのカニ。奥のカメラの下にいる、白いハサミのカニが「ウェイビー・デイブ」だ。
この画像を大きなサイズで見るワイルド博士は今回の研究結果について、次のように述べている。
もしあなたがお店を経営していて、ライバルが同じ商品を安く売り始めたら、自分の商売のやり方を変えざるを得ないかもしれません。
メスを引き寄せるためにアピールするオスにとっても、同じことが当てはまるかもしれません。そして今回の私たちの研究結果は、オスが実際にこの競争に反応していることを示しています。
カニが変化の激しい環境で競い合う際に、どのように自分の行動を微妙に調整し、最も効果があると見込める「ここ一番!」というときに、アピールにより多くの力を注ぐのかを明らかにしたのです
ロボットガニ、本物のカニに破壊される
研究は順調に進んでいるように見えたが、実はウェイビー・デイブの存在は、干潟にいるカニたちに違和感を覚えさせていたようだ。
メスのカニの中には、彼が少し変だと気づいたものたちもいたようでした。中には戦いを挑むオスもいました。
あるオスがウェイビー・デイブのハサミを引きちぎってしまい、実験を中止して、ロボットを再起動する事態になったのです
無残にもオスの攻撃を受け、破壊されてしまったウェイビー・デイブのハサミ。オスは勝ち誇ったようにその場から去っていったという。
この破壊行為の様子は、下の動画で見ることができる。
シオマネキはスナガニ科に属する、日本でも河口や干潟、砂浜などでよく見られるカニである。
オスのハサミの左右どちらかが大きくなるのかは、特に決まっていないようだが、種類によってはどちらかが多いといった傾向はあるとされている。
大きなハサミでは餌が食べられないため、両方のハサミを使って餌をとれるメスに比べ、オスは片方だけで餌をとって食べなけれならないらしい。
いわばオスのシオマネキは、片手の機能をメスへのアピールに全振りしてしまっているようなものなのだ。
ちなみに日本ではその動きが、潮が満ちるよう招いているようにみえることから「シオマネキ」と名付けられたという。
その一方で英語では、このカニを、「バイオリン弾き(Fiddler crab)」と呼ぶのだそうだ。ハサミの動きがバイオリンを弾いているしぐさに似ているかららしい。
どちらもなんとなく詩的な名前が付けられているのが興味深い。名前の違いは、文化的な感性の違いを映し出す鏡のようなもの。呼び名ひとつで、干潟の光景もずいぶん違って見えてくるのかもしれない。
References: Watch robot crab 'Wavy Dave' get attacked in claw-waving contest with real crabs / Biomimetic robots reveal flexible adjustment of sexual signalling in a wild invertebrate
















「食べなけれあbならないらしい。」
「なんだこの不愉快な動き。」ぺいっ
シオシオの パァ~~ (◞‸◟)
ハサミ引っこ抜かれた後も中骨のハリガネが同じ動き繰り返してるのがなんか物悲しい
カッニ「これがスカイネットへの勝利の狼煙だ! 我々はマシーンには負けない!」
破壊っていうからぶっ壊したのかと思ったら思ったより頭脳派だったw
ワイルドだろぅ~
「……み、見事に騙されたな」
ハサミは人のオスの一物や
メスのお胸みたいなモノか?
機能としてはあまり大きさ関係ない。
ぶるんぶるん振り振りして存在アピール!
のための存在よ、
機能かんけいないの
引きちぎったっていうからどんなパワーよって思ったらレゴブロック外れただけじゃんw
リズム音痴に腹を立てたのかも
あとこのカニは前に歩くんだよね
ハサミが取れた後の手前と後ろの本物のカニの反応が
一瞬なんとなく、あ、やっちゃった…って雰囲気に見えるような見えないような
招きはするが真似はいけないんだね
彼らは必死なんだろうけど何だかかわいらしい
感電とかしなくてよかった
かと言って デイブがモテモテで喧嘩まで強くなっちゃったらそれはそれで問題だし
人が近づくと普通は隠れるけど雌ガニを手に持って見せると確保しに寄ってくる
こちらに手を振る人影に近づいたら、ヒトによく似たヒトではない”ナニカ”が微動だにせず手だけ振り続けていた
人間ならホラーだけど、シオマネキの目にはどう映っていたんだろう
諸星大二郎のヒトニグサだ
動画に右利きと左利きがいるね。。。?
ハクセンシオマネキは半々の率で、ヒメシオマネキはほぼ右利きとか
カニ的に でっかい方が利き腕なんだね
お箸を持つ方だと思ってた