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1日7,000歩。健康効果がある歩数が科学的に示される

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(著)

公開:

歩く人々 image credit:Pixabayこの画像を大きなサイズで見る
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 健康のために歩くのは確かに良いことだ。でもどれくらい歩けばよいのだろう?

 これまでの常識では、最適な歩数は1万歩だとされてきたが、世界各国の50以上の研究を分析した最新の大規模調査では、実は7,000歩で十分な健康効果が得られることが明らかになった。

 1万歩まで歩かなくても、7,000歩の時点で健康効果はほぼ最大値に達しており、心疾患や認知症、うつなどのリスクが大きく下がることがわかったのだ。

 過度な目標に縛られるのではなく、現実的で継続しやすい歩数が健康改善の鍵になるかもしれない。

この研究は『 Lancet Public Health』誌(2025年7月23日付)に掲載された。

世界各国を対象にした歩数と健康に関する大規模調査

  シドニー大学公衆衛生学部の研究チームは、歩数と健康の関係を明らかにするため、2014年から2025年にかけて行われた57件の研究をもとに、歩数と健康状態の関係を詳しく分析した。

 対象となったのは、オーストラリア、アメリカ、イギリス、日本などで実施された調査で、いずれも日々の歩数と病気の発症リスクとの関連を検討している。

 チームはこれらの既存研究を統合し、統計的に再評価する「メタアナリシス」という手法を用いた。

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Photo by:iStock

健康効果がピークを迎えるのは7,000歩

 その結果、歩数が増えるにつれて健康効果も高まるが、その伸びは7,000歩付近でピークを迎えることが明らかとなった。

 特に5,000歩から7,000歩にかけては効果が顕著に増加するが、それ以降は上昇の幅が小さくなるという。

 研究を主導したメロディ・ディン教授は、「歩くことが健康に良いことは確かですが、7,000歩を超えると効果の増加は緩やかになります」と述べている。

 たとえば認知症のリスクは、7,000歩で38%減少し、1万歩まで増やしてもわずか7%の減少にとどまった。死亡リスクも7,000歩で47%低下するが、それ以降はほとんど変化がなかったという。

 主任アナリストのキャサリン・オーウェン博士も、「1万歩を目標にできる人にとっては良いことですが、ほとんどの人には7,000歩で十分な効果があります」と述べている。

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image credit:unsplash

7,000歩は「現実的な目標」になり得る

 2015年にケア・オーストラリアが行った調査によると、オーストラリアの成人の平均歩数は約4,000歩で、1万歩を超えている人はわずか7%だった。

 1日5,000歩未満の生活は「座りがちな生活(sedentary lifestyle)」とされ、さまざまな健康リスクと関係がある。

 ディン教授は、「まずは7,000歩を目指すことが、無理のない現実的な目標になります。そこまで到達できなくても、歩数を少しずつ増やすだけで健康に良い影響が出てきます」と説明している。

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image credit:unsplash

ガイドラインの見直し

 オーストラリア政府の身体活動ガイドラインでは、18歳から64歳の成人に対して、週に2.5〜5時間の中強度の運動が推奨されている。

 その例として挙げられているのが、早歩き(やや息が上がる程度の速さで、会話は可能なペース)である。

 しかし、オーストラリア統計局の自己申告データによれば、成人の約78%がこの基準を満たしていない。

 運動不足が深刻な中、今回の研究成果が今後のガイドラインの見直しに反映されることが期待されている。

 研究チームは現在、政府と協力しながら、より現実的で持続可能な身体活動目標の設定に取り組んでいるという。

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image credit:unsplash

日本人の歩数はどれくらいか

 日本でも健康維持のための運動指針が定められており、厚生労働省は成人に対して「1日あたり男性で9,000歩、女性で8,500歩程度の歩行」を目標として掲げている。

 だが現状は男性が約7,000歩、女性が約6,000歩で、過去10年間でともに約500歩減少しているそうだ。

 特に高齢者や都市部のデスクワーカーでは、1日4,000歩未満というケースも少なくないとされている。

 こうした現状から見ても、今回の研究が示した「まずは7,000歩を目指す」という目安は、日本でも現実的で実行可能なラインといえるだろう。

References: 7,000 steps a day could protect from a range of health issues

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この記事へのコメント 19件

コメントを書く

  1.  わりと都会の人って多く歩いていて、地方の人が少ないという話がありますね。 電車利用と自動車利用ということで地方の人でほんとに歩かない人は 200m 先のコンビニにも自動車で行くとかw 
     たしか生命保険で毎日基準の歩数より多くあるくと割引がなされるものがあった気がします。 寿命だけでなく入院が少ないとか生命保険会社的にもメリットがあるのでしょうね。  7000 歩というと雑な計算で約 5km 、一時間程度って感じ。 年を取ると関節や循環器系も弱るので達成すべき目標には悪くなさそう。 健康は自分の努力無くしては得られないし、失われるでしょうからこういった記事で気を引き締めて肝に銘じたいと思います、感謝

    • +21
  2. 一時間歩き続けてやっと7000歩

    実現可能なほど毎日暇がある人間は少ない

    • -10
  3. 折角なので、今朝の記録を調べてみると
    大型犬と散歩(4.3km – 40min)
    これで6000歩弱
    犬も人もヘトヘト
    冬場だと夕方にもう少しゆっくりと散歩しますが、この夏は無理(泣)

    • +13
  4. 朝に30分、夜に30分で1日6000歩強+仕事と通勤で1日大体8000歩くらい。
    これで十分
    つーかこれが限界

    • +9
  5. 7000歩で大体5kmくらいだけど、確かにたまにそのくらい歩くと心身がスッキリする
    秋になったら歩くかー(毎年言ってる)

    • +10
  6. 1日25000歩歩いてます
    何もしていないのに筋肉ついてきました

    • +4
  7. 世話になった理学療法士の年寄り向けのアドバイス。

    一日3000歩でいいですよ。3000歩に満たないときはがんばってください。
    一日7000歩を超えると膝や股関節を故障する可能性が高くなるので無理をしないでください。

    医療従事者の間では一応のコンセンサスがすでにあるみたいやね。
    一番ヤバイのは「俺は一日一万歩歩いているから医者にはかからん!」といって重篤な状態になっちゃう人。結構いるんだよ…

    • +13
    1. 自分が周りで見た経験から、ちまちま歩いている人はボケも軽度で収まり
      病気も起きにくい体に変わってくる。またストレスも減ってくるので内臓も
      よくなり、特に肝臓が元気になってくる
      そんな暇ねえわという人だとビル内でも十分可能なので、例えば普段
      エレベーターやエスカレーターを使うところを、あえて階段使う手もある
      1階から6階まで歩くだけでもかなりの運動になるぞ

      • +6
      1. うーん、その経験にどの程度の因果関係があるのかは、微妙だねえ

        • -1
  8. 「歩く」ことが「健康に良い」のは分かった
    分かったからそろそろ時間効果なり脳への刺激なり血流なり振動なりとどういうシステムで健康にいいのかを科学的に説明してくれ

    因果関係を説明してくれたら「歩く」こと以外でもそれに近い健康効果がある運動を自分で補填出来るし
    何なら「歩く」のが最上とは限らずもっと効率のいい運動だってあるだろうから

    • +1
    1.  統計を科学の一部としていただけるなら、「機序はともかく一日 7000 歩くらい歩くと健康になる傾向があって、それより多くてもそれほど影響がないことが多数の論文を統計処理したらわかった」という論文です。 薬とかいろいろあるでしょう? 理由はわからないけどこれを摂ると良くなるとか、悪くなるとか。 そういうのを統計処理したから「再現性は傾向という形で現れる」ので再現性を至高の神とする科学では一応統計処理も科学的といえると思いますけど……
       まぁ、なんでかというのは一般には有酸素運動として心肺機能を向上、血管の老化を遅らせる効果があったり、物理的に身体にストレスをかけることで筋肉や骨を強くし、血流を促進することで、生活習慣病の予防や認知機能の維持にも貢献する→健康とかね。
      参考→ ttps://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2024/files/35870.pdf

      • +1
    2. 限られた経験だけで比較すると、
      ・ 身体を絞るなら、水泳や自転車は効果的 (時間あたりの消費カロリーが大)
      でもこの二つは関節や骨に負荷がかかりにくい
      ・ ジョギングが良いが、予め体重をある程度絞っておかないと、膝などに負担になる
      ・ ”割にハードな”ウォーキングは、代替となる (靴はきちんと選ぶこと)
      といった感じでした

      • +1
  9. 日常生活しながらその歩数を稼ぐのがけっこう難しい…
    徒歩約15分とされる駅まで往復歩いても5000歩行かないし。
    人に話して「えっそんな距離歩くの!?」と驚かれる距離にならないと
    7000〜8000歩の壁はクリアできない。それを毎日とか言われても。

    • +6
  10. 勤めていた時は割と毎日、渋谷から新宿まで歩いて帰ってたよ。少し遠回りとかすれば10000歩くらいはすぐだったな。

    • +1
  11. 一万歩って結構な時間がかかるんだよね。7000歩ならハードルが少し下がるな。

    • +2
  12. 5キロも歩けば大体7〜8千歩のあたりだよ。
    歩く速度によるけど俺の場合は1時間くらいだな。
    特別早く歩く意識はしてないが、多分時速4.2キロ以上は確実でしょ

    のんべんだらりと歩くなら1時間半〜2時間くらいかもね。

    • +1
  13. ぼくなんか1年で365歩かな
    「3歩すすんで2歩さがる~♪」

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