メインコンテンツにスキップ

1日7000歩で死亡リスクが低下するという研究結果

記事の本文にスキップ

32件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 毎日歩くことは健康に良いとされている。それは事実だ。ではどれくらい歩けばよいのだろうか?

 具体的な目安として1日10000歩が理想とされてきた。しかし『JAMA Network Open』(21年9月3日付)に掲載された新しい研究によると、1日7000歩で十分ウォーキングの健康効果は得られるのだそうだ。

 アメリカで2000人以上の被験者を約10年調査した結果によると、中年の場合、男女関わらず、歩く速さに関わらず、1日7000歩以上歩く人は死亡リスクが大幅に低減することがわかったそうだ。

中年のウォーキングに理想的な歩数を算出

 歩くことは体に良い。だがどれくらい歩けば効果がでるのか?これまで、健康にとって理想的な歩数は1日10000歩と言われていた。

 実際、それを裏付ける研究もある。毎日たくさん歩くほど、死亡するリスクが低下することをいくつもの研究が示唆しているのだ。

 しかしこうした研究は、必ずしも同じタイプの人たちばかりを対象にしているわけではない。参加する人たちの経歴や背景はその都度違うものだし、分析結果も微妙に異なる。

 アメリカ・マサチューセッツ大学アーマスト校のグループは、1985年より、18~30歳の2110人を対象に、生活習慣などが健康にどのような影響を及ぼすかを調査する長期研究「CARDIA」プロジェクトを行っている。

 今回、被験者の平均年齢が約45歳となった2005年以降の歩行と健康状態に関するデータを10.8年にわたって追跡調査した。男性が57.1%、女性が42.9%、黒人が42.1%、白人が57.9%の割合で、期間中72人(3.4%)が死亡している。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

歩く速さに関わらず、1日7000歩で死亡リスクが大幅に低減

 この研究では、ウォーキングによってどう健康になるのか(あるいは、ならないのか)詳しいことはわからない。

 しかしもっとも重要な発見は、1日に平均7000歩以上歩く人は、それ未満だった人に比べて、早期に死亡するリスクが50~70%低かったということだ。

 また歩く速さそれ自体は、死亡リスクと関係がなかった。

 なので、毎日10000歩は少しキツいなと思う人なら、とりあえず自分のペースで7000歩目指して歩いてみるといいということになる。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

個人差はあるものの、1万歩以上歩いても期待する効果は得られない

 最初に述べたように、ウォーキングに関する研究はいろいろな条件に左右されるので、はっきりしないところもある。だから7000歩が絶対的な答えというわけではない。

 それでもウォーキングが健康にいいということだけは間違いない。スマホのアプリや昔ながらの歩数計を利用しながら、楽しく秋のお散歩を満喫してみてはどうだろうか?

 さらにどんなに体力と時間があるからといって、10000歩以上歩いても期待するような効果は得られないことも判明した。それ以上歩いても、死亡リスクは下がらなかったのだ。

References:Steps per Day and All-Cause Mortality in Middle-aged Adults in the Coronary Artery Risk Development in Young Adults Study | Lifestyle Behaviors | JAMA Network Open | JAMA Network / Study Suggests a New Number of Daily Steps For Health Benefits, And It’s Not 10,000 / written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. >この研究では、ウォーキングによってどう健康になるのか(あるいは、ならないのか)詳しいことはわからない。

    そこを詳しく知りたかった。

    • +6
    1. ※1
      理由はともかく死亡率が低いってのをそのまま使った生命保険がありますね。毎日7000歩以上歩くと保険料が下がるの。万歩計デバイス(指定はあるけど腕時計型のモノが多い)をつけてカウントするモヨウ。私は年齢もそうだけど、こどもも成人しちゃったから不採用だったんだけどね。

      • 評価
  2. 10年間継続的にウォーキングできる環境ってことはそれなりに裕福な生活ってバイアスがかかるから判断が難しいよね

    • +2
    1. ※2
      あくまで「歩行数」だから、
      単なる肉体労働者の貧民とかも数値は上がるのでは。

      • +2
    2. ※2 ※26
      分かってるとは思うけど、
      英語のwalkingは、日本語にすると単なる「歩行」だから。

      • +3
      1. >>31
        もちろんわかってるよ
        いうなら所謂「ウォーキング」だな
        つまり労働を含めての歩数と
        いわゆる「ウォーキング」では質が違うということ

        • 評価
  3. 以前2時間以上使ってウォーキングしてたんだけど、紆余曲折あってウォーキングの締めにラーメンか牛丼がマストになってしまい、痩せるどころか体重マシマシになったので健康のためにウォーキングをヤメたオレ

    • +1
    1. ※3
      ラーメン・牛丼がマストになる紆余曲折って何なのか気になる。

      • +3
  4. 万歩計が発売された当初
    「なんてネーミングだぁ」
    と思ったのは私だけではない。

    • 評価
  5. これ、健康状態を揃えた上でのデータなのだろうか。
    歩くことで健康になったのか、健康だから歩けるのか、たぶん両方だろう。

    ちなみに7000歩は体格にもよるけど4-5㎞くらい。
    厚労省の調査によると、一日平均男性8000女性7000は歩いてるらしい。
    自分が平均以下だと思う人は、不足分を補う程度に歩くといいかもね。10~20分くらい?

    • 評価
    1. ※5
      スマホの万歩計だと7000歩は大体6㌔前後で歩き続けて一時間位かかるよ(自分はね)

      • +1
  6. 7000歩なんて普通に生活してれば余裕で越えそうだが、
    コロナで在宅勤務の人は難しいのか

    • -4
  7. 7000歩と言ったら距離にしたら3kmぐらいかな
    ダラダラ歩いて3kmならイケるかも

    • +1
  8. 7000歩って、一歩70センチなら4.9km、80センチなら5.6km?
    日々駅まで(駅から)歩く人は問題なさそうだけど、車社会の人は結構大変かもね。

    • +3
  9. 被験者の平均年齢が45歳になった2005年から10.8年の間に3.4%っていう死亡率の方が気になった。
    すごく高いような気がするんだけど、私が知らないだけでこれが普通なのかな?

    • +2
    1. ※9
      普通だと思う。

      日本の年齢別死亡率だと、当時は、1年間に
      40代後半は0.16~0.21%ほど、50代前半は0.25~0.33%ほど。
      (ちなみに、50代後半は0.38~0.49%くらい。)
      これらを10年分積み上げると、およそ2.5%弱になる。
      (なお、現在は40代後半で約0.15%、50代前半は0.25%弱、
      10年分で約2%ほど。50代後半は0.35~0.4%くらい。)

      アメリカの中高年層は、肥満などの関係で
      日本より心筋梗塞など心疾患での死亡率が高めなのと、
      あと事故死率も上なので、11年弱で3.4%は、妥当だろう。

      • +3
  10. 仕事で毎日2万歩以上あるくんだが
    足底腱膜炎おこして地獄見てるで

    • 評価
  11. >1日に平均7000歩以上歩く人は、それ未満だった人に比べて、早期に死亡するリスクが50~70%低かったということだ。

    1万歩より7000歩はどれだけ劣るのか?
    5000歩では駄目なのか?
    7000歩がパフォーマンスがベストなのか?

    肝心なことがさっぱりわからん記事だから、従来どおり1万歩がベストか?

    • -2
    1. ※14
      死因の違いも気になるね
      ふくらはぎが第二の心臓って言われたりするのは有名だけど、太ももも人間最大の筋肉の固まりで基礎代謝の大きな部分を担ってたりする。
      心臓への負荷が増えたり新陳代謝が弱まることによる疾患のリスクが上がったりするのかな?

      • +2
    2. ※14

      別のサイトの同じ記事で7000以上はあまり変わらない。ぽい事を書いてあるのを見たよ。
      そうは言ってもリスクの低下って事だと思うので、誰でも同じになる、という話では無いと思うけど。

      • +1
  12. 昔フロア接客業務をしてた時は、一晩で10000歩以上になってたな
    精神的負担が酷くて2年くらいで辞めた

    • +2
  13. 無駄に歩き回ると
    出会いがしらの事故に
    遭う確率が上がります。

    • 評価
  14. 職場に出社するとスマホの万歩計で平均で1日8000歩前後だけど
    職場も家も最寄り駅まで普通に歩いて徒歩10分位。

    在宅や休日の出歩かない日は1000歩以下だなぁ。

    • 評価
  15. 日本の免疫学者が既に同様の研究結果をずいぶん前に発表している。その方は多くの書籍も出版されていて、1日何分の歩行でどの病気のリスクが下がるということも述べている。

    • +1
  16. 普段、徒歩通勤の私からしたら、車なんか売って徒歩通勤すれば解決じゃね?って思う。
    お前、その通勤距離で車いる?って職場に何人もいる。

    こういうやつは徒歩3分圏内のゴミ捨て場やコンビニにさえ、車を使う(逆に時間かかるだろw)
    完全に車に依存しきってるので、全く動かない。身体が死んでる。

    通勤20分以内で、雨に濡らしてはいけない、重量級の荷物を毎日欠かさず持ち帰りしなければならない特殊な場合をのぞけば、車なんか乗らなければいいと思う。  

    車なんて世間体というか、見栄と楽したいだけだろ。健康になりたければ、車売って、歩け。
    どうしても必要な場合は、必要な時だけタクシーかレンタルか、身内や友人から借りればいい。 年間維持費も馬鹿にならんだろ。

    近所のスポーツジムに車で来て、トレーニングして、車で帰る。これって滑稽だと思わない?行き帰りをウォーキングかランニングにすれば一石二鳥なのに。 

    楽をして移動するために、身体に負荷をかけたくないから、車を買い
    楽をしないように、身体に負荷をかけるために、車でスポーツジムに行き
    楽をして帰るために、身体に負荷をかけたくないから、車に乗って帰る
    滑稽じゃね? 

    健康になりたきゃ車を棄てろ。
    自分が一番依存してるモノが自分を一番堕落させてるモノだからな。

    • 評価
  17. 40過ぎたら毎日運動するのは当たり前だからアレだけど
    それと同時に自分が1日何喰って何キロカロリー摂取しているのか
    キチンと把握しておいた方がいいぞ。

    デブは食べてない食べてないが口癖だがきちんと食べすぎているだけだから。
    屁理屈こねる前に自分の食生活と向き合って自己意識改革しろ。

    薬漬け、管に繋がれ、明日透析、こんな人生で長生きしたところで意味はないぞ。
    健康寿命を延ばすために自分とちゃんと向き合う生活を送れ。

    • +2
  18. んーーー
    交通事故に遭う確率は確実にアップしそう。

    死亡リスクは色々とある。

    • -2

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。