この画像を大きなサイズで見る遠くの場所にもひとっ飛びな飛行機は、世界をぐんと身近にするとても便利な乗り物だが、たとえ近道であっても、飛行機が飛ばないゾーンがあるのをご存じだろうか。
その1つがチベットの上空だ。飛行ルートに並々ならぬ関心があり、慎重に地図と照らし合わせる人でなければまず気づかないかもしれないが、基本的にアジアの長距離便がチベットの上空を飛ぶことはない。
いったいそれはなぜなのか?飛行機が避けて飛ぶ理由にせまってみよう。
チベット上空を飛行機が飛ばない理由
チベットの地理的特徴の一つ、ユーラシア大陸に広がるチベット高原は世界最大級の高原だ。その面積は、250万km2 とフランスの5倍に相当する広さがある。飛行機が避ける範囲としてはかなり広い。
ではなぜ航空会社はその上空を避けるのか。その理由はチベットの地理的特徴にある。
1. 標高と酸素
世界の屋根といわれるチベット高原は、南にヒマラヤ山脈、西にK2を含むカラコルム山脈など、世界屈指の高山に囲まれている。
その平均標高はおよそ15000フィート(4500m)と恐ろしく高く、酸素濃度も平地の半分ほどしかない。
この画像を大きなサイズで見る一方、国際線の飛行機が飛ぶ高さといえば、高度30000フィート(約10000m)前後。なら余裕やん?と思いきや、現実にはそうはいかない。
実は飛行機には緊急の場合、一定時間内に高度10000フィート(約3000m)まで降下する規定がある。
この画像を大きなサイズで見るその高さは安全高度と呼ばれるもので、乗客及び乗員の酸素レベルを安全に保つための高さだが、チベット高原の標高はそれよりはるかに高いため、安全確保が困難なのだ。
もしこの上空を飛ぶ飛行機が緊急降下を始めたら、おそらく巨大な山の一つに墜落することになるだろう。
2. 空港の不足
さらに厄介なことに、特殊な地形と過酷な環境にあるチベットの人口は少なく、国際空港はラサ・クンガ空港1つだけで主要な空港も少ない。つまり安全に降りられる場所が不足している。
3. 乱気流や極寒の気候
チベット上空は乱気流に巻き込まれるリスクも高い。急な天候の変化がしょっちゅうあり、強風がよく吹き荒れるからだ。
この画像を大きなサイズで見るまた極寒の気候が、ジェット燃料の凍結を引き起こす懸念もある。その一例として挙げられるのが、2008年1月にイギリス、ロンドンのヒースロー空港で起きたブリティッシュ・エアウェイズ38便不時着事故だ。
北京首都国際空港を出発し、ユーラシア大陸横断の長距離飛行を終え、ヒースロー空港への着陸態勢に入った38便が、滑走路手前で墜落するも、幸いにも死者ゼロで済んだという航空事故だ。
その後の調査で事故原因は、低温環境での長時間飛行により燃料中に氷の結晶ができ、それがエンジンに詰まったせいだと発表された。
以上3つが飛行機がチベット上空を飛ばない主な理由だが、そのほかにもチベットは厳しい気候条件や険しい山岳地域であることから、事故発生時の生存率の低さや、救助活動の難しさなど、運航の安全性に影響をおよぼす特殊な地理的条件がそろっている。
つまり多くの航空会社が、安全を最優先にしてこの空域を飛行ルートから外しているのだ。
飛行機が飛ばない地域は他にも
ちなみに航空会社が飛行を避ける地域は他にもある。
宗教的に重要な地域
たとえばメッカの上空は宗教上の慣習により旅客機の飛行が禁じられている。
環境的に重要な地域
古代から手つかずのままで保護すべき自然が残るなど、脆弱で貴重な生態系がある地域の飛行は、万一の事故や緊急着陸による汚染や損傷の恐れがあるため避けられている。
歴史的遺産がある地域
先ほどの理由と同様に、歴史的建造物がある地域の上空も、高度制限や飛行禁止の措置がとられている。例えばギリシャの世界遺産、アテネのパルテノン神殿の上空およそ1500m 未満の飛行は禁止されている。
政治的に重要な地域
アメリカでは、ワシントンD.C.に位置するロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港周辺、大統領の保養地キャンプデービッドや海軍基地、さらにエリア51の上空も飛行できない。
イギリスは首相官邸があるロンドンのダウニング街や国会議事堂、バッキンガム宮殿とウィンザー城の上空なども同様に飛行禁止区域だ。
こうした地域以外にもアメリカのディズニーパークやアメリカの大きな野球場など多くの人が集まる施設の上空、また近年ではロシアのウクライナ侵攻の影響で特定の航空会社の空域制限なども起きている。
こう見ると飛行機が飛ばないとこってけっこうあるもんだね。
References:unilad / simpleflying / youtube など /written by D/ edited by parumo













この前ディズニー上空に飛行機飛んでたけど旅客機じゃないからいいんかな?
>>1
1だけどアメリカのディズニーで独立記念日のやつだから大丈夫っぽい
中国的に入って来てもらっては困るからだろ
政治的な理由に見えて緊急時もっと緊急事態が発生するって真っ当な理由だった
インディジョーンズで飛んでたような…
好んでエベレストの近くは飛ばんわな
富士山の上ですら飛行機は避けるから、そりゃ神々の山嶺がひしめくヒマラヤ近辺は言うに及ばず
>>9
富士山周辺を飛行機が飛ばないのは、あの辺りの気流がやたらと悪いって理由もあるんだよ。
実際、66年に英国航空の707が空中分解起こしてる。
シンプルに物理的に激ヤバってことか
日本では気流の関係で富士山上空が旅客機は飛行禁止じゃなかったかな?
これは知ってた
けど…これをネタにしたSFを読んでいたからで、いま全く内容が出てこないので愕然としてる
テロだかハイジャックが起きて、田中光二風の何かだったような
ウクライナ上空は飛んでないし
ロシア上空は西側諸国の飛行機は飛んでない
こういう話題に触れると、自分の中の陰謀論者の芽に気が付かされる
チベットは地政学的に問題だからねぇ…(ニチャア)とか一瞬思うけど、極々単純に物理的な安全を取ってるだけだっていうね
英国海外航空機空中分解事故
富士山の乱気流による事故
機長は富士山上空を通過するコースに変更し、その許可を受けていたそう
メッカの上空を飛んでる最中に礼拝の時間が来たら逆立ちしなくちゃいけないから飛行禁止なのかな?
記者「ここは危険なの?」
機長「チベットな。」
その時は、くれぐれも座席のベルトをお忘れなく。
気候的な影響よりも、緊急時の安全面の方が大きそう
それに万が一にも墜落したら、救助は絶望な気がする
知ってた
乗ってる飛行機が山の上にさしかかると、急にゆれが酷くなったりする。
富士山の近くを飛ぶときもまあまあ揺れたりする。
山肌にそって気流が上昇したりするから、飛行が不安定になるんやろね。
ちなみにブリティッシュ・エアウェイズ38便の件は、ワイのメーデーお気に入り回のひとつ。ホームズさながらの原因究明プロセスはかなりアツい。
最後のやつは北京で給油したら水が混じってたってだけだろ。
日本国内の殆どは米軍の制空権内なので
旅客機が飛べるエリアはめっちゃ狭いらしいぜ
そもそも最近の旅客機は、決められた航空路上しか基本的に飛行しないしね。
全日空機が航空路逸脱して空自の戦闘機に追突した、なんて事が起きたから。