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囚人たちの埋葬地だった立ち入り禁止の島、デッドマンズ島の真実

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(著) (編集)

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 イギリス南部の州に位置するデッドマンズ島は、その気味悪い名の通り、頭蓋骨や歯、骨となった遺体の一部、朽ち果てた棺が散乱している。

 まるでホラー映画のセットのようだが、それらの不気味な残骸はすべて本物で、この島はその昔、水上刑務所で死んだ囚人たちの埋葬地として使用されていたのだ。遺体が発見されたのは、つい最近のことだ。

 島は、一般には立ち入り禁止となっていて、地元住民からは怪奇現象が起こると言う噂がある。その島はまさに、死者たちの(デッドマンズ)島なのだ。

Deadman’s Island II – The Story of Dr Sidney Bernard

囚人たちの遺体の埋葬地だったデッドマンズ島

 イングランドの南、ケント州を流れるメドウェイ川沿いにある立ち入り禁止区域には、多くの人々の頭蓋骨、歯、その他の遺体の一部、棺が散乱している。

 デッドマンズ島と呼ばれるこの島は、今から200年以上前に、水上刑務所内で死亡した囚人たちの遺体を捨てる場所として使われていた、いわゆる囚人埋葬地だ。

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遺体や棺が散乱し、怪奇現象が起きると噂の島

 囚人たちの遺体が発見されるようになったのは、つい最近のことだ。以降、この島についてあまり知られていなかった事実が伝えられるようになった。

 長い年月におよぶ陰惨な島の事実は、立ち入り禁止のため現代文明の影響を受けずにそのまま手つかずで残されているだけに、遺体や棺の散乱と相まって地元住民の間に不気味な噂をもたらしている。

 それは、夜になると島から死者のささやき声が聞こえるといったものや、埋められた遺体の頭を食い荒らした赤く輝く猟犬がいたという噂などだ。

 デッドマンズ島はまさにホラー映画のような「死者だけが住む島」となっているのだ。

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水上刑務所の囚人の遺体は海の浸食が原因で地表に現れる

 島で発見された遺体の数々は、200 年以上前に、シェピー島沖に18世紀から19世紀にかけて停泊していた「プリズンハルク」として知られる水上刑務所内で、伝染病により死亡した成人男性や少年のものと考えられている。

 彼らは名前のない棺に入れられ、島の6フィート(182センチ)の泥の中に埋葬された。

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 埋められていたはずの棺は、年月とともに海の浸食が原因で、地表に点在するようになった。

 2021年には、潮の引いた島から、腐敗した木の棺や、古くなった頭蓋骨や骨の破片が貝殻の間から突き出ているのが発見された。

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 英国営放送BBCの番組では、6年前に調査チームがその歴史をさらに深く調査したことが伝えられた。

 当時、サム・サプリ監督は、島の印象をこのように語っていた。

まるでホラー映画のセットにいるようです。

とても現実離れしていて、まるで美術部がデザインしたかのようです。いたるところに開いた棺と骨があります。

 また、同行していた番組司会者も、非現実的な島について受けた強烈な印象をこのように話していた。

島で見たものを、永遠に忘れることはないでしょう。島は、人間の遺体で覆われていました。

200年前に埋葬された遺体は、今、自然の経過とともに風雨にさらされています。これはなんとも奇妙な光景です。

このような場所は、地球上のどこにも存在しないと思います。

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当時は軽犯罪でも死刑に

 当時は、今日の基準からすれば、軽犯罪者とみなされる犯罪者の多くが死刑を宣告されていたという。

 海軍史家のエリック・グローブ教授は、「犯罪により私腹を肥やしていた人々は、15年の移送刑を宣告されたが、そこには10歳の子供も含まれていたようだ」と述べている。

多くの犯罪には死刑が科せられたが、人道的であり、また植民地に居住する方法として、囚人を移送することが良いと判断されたようです。

 だが、囚人たちが海を越えてオーストラリアへの航海に参加できるほど健康ではないとみなされた場合、水上刑務所なっていた船体に残されることが多かったそうだ。

 船には棺も積まれており、囚人が旅に耐えられず、コレラなどの伝染病で死亡した場合、最初は船底に放置されていたが、病気がさらに広がると、蔓延を防ぐために目印のない墓、つまり島に埋葬されたという。

 ケント州の考古学者ポール・ウィルキンソン博士は、ボートでのみアクセスが可能なこの島に行き、その骨が人間の遺体であることを確認したと伝えられている。

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現在、島は野鳥の保護区に

 デッドマンズ島にある多くの遺体の再埋葬について声があがっているが、専門家らはそれは難しい作業であることを認めている。

 刻々と変化する海の景色によって骨の耐久性が脅かされ、骨が海に流されてしまうからだ。

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 この無人の泥土堤はナチュラル・イングランドが所有しているという。

 島は、特別科学的関心対象地 (SSSI)に指定されているほか、ラムサール条約の下で、国際的に重要であると認められている。

 現在、島は保護された湿地で、骨の墓場であるだけでなく、野鳥の重要な繁殖地や営巣地として機能しているということだ。

Deadman’s Island

References:ISLE OF TERROR Inside ‘horror film’ UK island littered with coffins & human remains where visitors are banned/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 16件

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  1. 当時は大根一本とかハンカチ一枚、1円(日本円)盗んだけなど
    しょうもねえことで処刑されてた
    本一冊盗んでも問題ねえわと騒ぐ奴はこの時代では命ねえぞ

    • +1
  2. お宝が入っている箱がある島はここですか?

    • -4
  3. 土葬はこういう事になるからアカン。
    病原菌が厄介なのは事実。

    • +13
  4. でも100年もたったらマングローブになってるんだぜ

    • +1
    1. >>4
      イギリス南部の緯度からしてマングローブは棲息できないな

      • +1
  5. この島を舞台にしたホラー映画とかいつか作られそう

    • +1
  6. 面白いもので、人間の死体が大量にあると陰惨だが、貝塚のように他の生物の死骸だと、どれだけ大量にあっても何とも思わないのは、人間の認識の問題なんだろう。

    • +14
  7. 水上刑務所を見て「阿呆船」を思いついたのか。それでは時代が合わないから「阿呆船」のほうが先なのか。

    • -2
  8. 地図で見たら島といっても湿地の一部のような感じなのかな
    1km程のところに町もあるのに、水で隔てられているとわからないものなのか

    • +5
  9. イギリスが隠したい過去ですよね。
    当時は人間をゴミ同然に扱い捨ててた事実を隠したいんだよ。
    華やかな帝国を納めた王室の裏の顔でもある

    • -8
  10. ここがデッドマン・ワンダーランドか

    • 評価
  11. イタリアにもペストとか隔離した島があったな
    人骨とみると恐ろしい気もするが皆自然に帰っていった証だな

    • +1

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