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飼いきれないと捨てられた6頭のライオン、飛行機で保護区に空輸され第二のライオン生を歩むことに

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(著) (編集)

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 5月19日、カタール航空の貨物機に、前代未聞の荷物が積み込まれた。荷物と言うと語弊があるかもしれない。この日カーゴルームで預かったのは6頭の若いライオンたちだ。

 彼らはクウェートでペットとして飼育されていたものの、飼い切れなくなった飼い主によって捨てられたのだ。

 この日、クウェートから南アフリカまでの長いフライトに耐えたライオンたちは、現地の野生保護区で第二のライオン生を歩むことになった。

Dumped ‘pet’ lions start new life in Africa

クウェートで保護された6頭のライオンたち

 6頭のライオンたちは、ムヒーブ、サハム、シュジャーのオス3頭と、ドゥビヤ、アズィザ、サイフのメス3頭。

 彼らはもともとはクウェートで「ペット」として飼われていたライオンたちだ。だが身体が大きく、力も強くなった彼らを持て余した飼い主は、彼らを路上や砂漠に捨てたのだ。

 捨てられた彼らは、自力で生き延びるしかなかった。だがペットとして育った若いライオンたちにとって、獲物もろくにいないクウェートの砂漠地帯で生き延びるのは不可能に近い。

 最悪の事態を迎える前にクウェート動物園がライオンたちに救いの手を差し伸べた。

 一番年若いドゥビヤは飢えと脱水症状で危ない状態にあり、あと一歩遅ければ命が失われていたおそれもあった。

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image credit:Facebook

ライオンたちをアフリカの自然保護区へ

 動物園で献身的な手当てを受け、ライオンたちは健康を取り戻した。同時に彼らを、南アフリカの自然保護区に移送する計画が持ち上がった。

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 南アフリカをはじめ、アメリカやイギリスなど世界各地で動物たちの保護活動を行っている、Animal Defenders International(ADI)とカタール航空が支援に乗り出し、ライオンたちはヨハネスブルグにある野生動物保護区に移送されることが決まったのだ。

 19日、クウェートを発ったライオンたちは、ドーハを経由して南アフリカへと向かった。途中遅延などもあったが、長旅の末、彼らは無事にヨハネスブルグに到着した。

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南アフリカの保護区へ到着

 検疫を終え、さらに揺られて保護区に到着したのは翌20日の夜の9時を過ぎてから。丸2日間ケージの中で過ごしたライオンたちは、ここでようやく外の世界への一歩を踏み出すことに。

 そして朝になり、ライオンたちは思い思いにくつろいだりオモチャで遊んだり。新天地にも意外とすんなり慣れたようだ。

 キャットニップの袋にじゃれついて遊ぶシュジャー。

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image credit:Facebook

 現在はまだ狭い区画で隔離されているものの、2週間の隔離期間が終わったのち、約2万平方メートルの広い敷地へと移る予定だそうだ。そこでそれぞれ、第二のライオン生をスタートさせることになる。

 好奇心旺盛で遊び好きなドゥビヤ。

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image credit:Facebook

クウェート・カタール・南アフリカ3か国の連携プレー

 今回のプロジェクトは、ライオン6頭の輸送という困難を引き受けてくれた、カタール航空カーゴの協力失くしては実現できなかっただろう。

 カタール航空ではWeQare地球再生イニシアチブにお取り組んでおり、今回のミッションもその一環として行われたものである。

 カタール航空カーゴの貨物責任者マーク・ドルシュ氏は、今回のミッションにあたり、プレスリリースで次のように語っている。

今回、この美しいライオン6頭をアフリカに連れ帰るというADIのミッションへの支援を行えることを誇りに思います

このような大型動物の輸送を組織するには、我たちのチームにとって多大な労力と管理が必要ですが、全員が一丸となってこの仕事に携われることを非常に誇りに思い、情熱を注いでいるのです

 ADIのジャン・クリーマー代表も、カタール航空への謝意を表明している。

クウェート・6と呼ばれるこのライオンたちには、これからADIの野生動物保護区での生活が待っており、そこで広大なスペースが与えられることになります。

アフリカへの航空輸送費を負担し、支援してくれたカタール航空カーゴと、同社のWeQare地球再生イニシアチブに感謝します。

同時に、ライオンたちのために資金援助をしてくれた支援者の皆さまにも、とても感謝しています

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 クウェートやドバイなどの中東各国には、ビッグキャットなどの猛獣をペットにする人が多くいる。

 それはほとんどステータスを誇示するためであり、安易に手放したり捨てたりしてしまうことも多いのだとか。

 中東に限らず、ビッグキャットなどの猛獣をペットにしたりサーカスで使役したりしているケースは、アメリカなどでも問題になっている。

 飼いきれなくなって手放したいと思っても、簡単に引き取り手は見つからないし、動物園などでも受け入れができない場合も多いのだ。

 前述のクリーマー氏も、以下のように警鐘を鳴らす。

ライオンは決してペットとして飼われるべきではありません。彼らはあくまで、野生動物です。

彼らをサポートしてくれているADIの支援者は、彼らが失ったライオンとしての暮らしにできる限り近い生活を取り戻す手助けをしています。

これはライオンたちにとって素晴らしいニュースであると同時に、残酷で無責任な取引に対する警告でもあるのです

References:Lions Kept As Pets Dumped On The Streets When They Got Too Big / Qatar Airways Cargo Transports ‘Kuwait 6’ Lions to South African Wildlife Sanctuary / written by ruichan/ edited by parumo

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この記事へのコメント 17件

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  1. こんなでかいだけのニャンニャンが自然で生きられるのか心配ですね

    • +8
  2. この、簡単に人を食い殺せる危険な猛獣を無責任にもその辺に放逐した悪質な元飼い主にはどのような法的措置が取られるのでしょうか。
    大金持ちだろうから多少の罰金では痛くも痒くもないのでしょうけれど。

    • +21
    1. >>3
      個人的には丸裸にしてクウェートの砂漠のど真ん中に放置してやってほしい

      • +11
  3. もう怒っても仕方ないので、法、無理ならせめて条例で元飼い主に諸費用を請求又は財産差し押さえできるよう定めるのがいいでしょうね。簡単ではないけど

    • +10
  4. お金があるからってなんでも思い通りになると思うな

    • +11
  5. いくら大金持ちで設備をきちんと整える事が出来ても
    専門家じゃないんだから
    安易な気持ちで飼っちゃダメですよね…
    本当にその動物を好きなら
    その動物の幸せを考えて
    飼いたい気持ちを我慢するべきだと思う
    今はお金持ってても
    10年後20年後は破産しちゃう人も多いし

    • +8
  6. 🦁「仮にも百獣の王やど 捨て猫同様とは・・ガァオン!」

    • 評価
  7. ステータスを誇示するためだけにくだらない浪費や散財するアホな金持ちってほんと(自主規制

    • +10
  8. 金は持っていても人としての大切なものは持ってなかったらしいな

    • +10
  9. この子達、無理かも
    狩りができるかどうか
    かなり疑問
    動物園とかのほうが
    良かったかも

    • -1
  10. 大きな捨てライオン…(´・ω・`)ボクが飼えたらいいのに

    • 評価
  11. 後先考えられない知性
    命を粗末にする道徳性
    自分の家の外にポイ捨ての無責任さ

    そういう人間性の金持ちが社会にはたくさんいると言う絶望感

    • +1
  12. ドアップの顔がでっかい飼い猫なんだけど…
    この子ら狩猟して暮らせるのかね…?
    本能的に狩ることはできると思うよ?
    でもそれをご飯認識してガブっといくかどうかは別なんだよなあ

    • -1
  13. 金持ちと言っても、広大な飼育場を用意したり飼育員を雇うような余裕がない程度の金持ちだったのかな
    自己顕示欲で飼うならそのぐらいやってもいいと思うけど
    大きくなったら手に負えなくなるようなことすら想像できないとはねぇ
    いい場所に引き取ってもらえてよかったね

    • 評価
  14. こういう本来は野生であるべき動物を販売している業者と、それを野放しにしている国々も、国際的に非難して止めさせなければ、根本的な解決にならない。

    金があれば何をしても許されると思っている、人間の傲慢さの極致。

    • +2
    1. >>17
      日本でも昆虫や魚が輸入し放題ですよね
      簡単に輸入出来る事がそもそもおかしいと思います

      • 評価

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