この画像を大きなサイズで見る英ロンドンの歴史あるブロンプトン墓地の門を開けるのは、この町の歴史書を開くようなものだ。
古くからあるこの墓地にはいくつものエピソードがある。
女性参政権活動家のエメリン・パンクハーストが眠るだけでなく、ピーター・ラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターが、16万平米の敷地内を歩き回って墓石から作品に使う名前を拝借した場所でも有名だ。
ここは老若男女、貴賤有名無名問わず、3万5000人を超える故人の墓標が存在する。その中に、実はタイムマシンなのではないかと噂されている開かずの霊廟があるという。
青銅製の扉でかたく閉ざされた霊廟にはコートイ家の3人の女性が眠っているそうだが、その噂の真相に迫ってみよう。
青銅製の扉で固く閉ざされたコートイ家の霊廟
ブロンプトン墓地の中央あたりに、木に囲まれた立派な霊廟(マウソレウム)が建っている。
ピラミッドのような三角錐の頂をもつ高さ6mの花崗岩の建造物だ。入口は鍵のかかる重たい青銅製の扉でかたく閉ざされている。
正面には装飾が施され、ドアのへりはエジプトの象形文字の帯で縁どられていて、異質な雰囲気が漂う。
ここには1850年代始めに建てられ、ハンナ・コートイという女性と彼女の3人の娘のうちメアリーとエリザベスが眠っている。
この画像を大きなサイズで見る謎めいた霊廟につきまとう都市伝説
この霊廟は、その堂々たる大きさと謎めいたエジプト象形文字の装飾だけでも十分に目立つ存在だ。
今は鍵の所在がわからず、誰も中に入ることができないため、夜、肝試しに訪れる物好きや素人歴史家たちなどの間で、中でなにか妙なことが起こっていて、実は秘密のタイムマシンなのではないかという都市伝説じみた噂が広まった。
リアル・チューズデイ・ウェルドのバンドメンバーで、独自にコートイの歴史を調べているスティーブン・コーツ氏はぶっとぶような発言をしている。「これはタイムマシンではなく、テレポーテーションの部屋なんだ」
墓に眠る女性、ハンナの歴史を紐解く
ハンナは1784年に生まれ(諸説あり)、父親の虐待から逃れて、家政婦や居酒屋の店員などの仕事を点々としていた。
1800年、裕福な70歳の老人ジョン・コートイの家で家政婦として働くことになり、その年のうちに最初の娘を出産、その後もふたり娘を産んだ。
ハンナは娘たちの父親はコートイだと主張したが、家政婦の仕事を紹介したフランシス・グロッソ氏ではないかとも噂された。
1810年に作られたコートイ氏の遺言書は、前妻メアリ・アン・ウーリーとその5人の子どもたちに財産のほとんどを遺すという内容だったが、1814年には、その受取人はハンナに書き換えられた。
1818年、コートイ氏が亡くなり、前妻ウーリーとフランスにいるコートイの親戚たちが遺言の財産分与に異議を申し立てた。
彼らはコートイは認知症で遺言を書いたときに正常な判断ができなかったと主張し、この争いは1827年まで続いたが、結局はハンナと3人の娘たちが財産のほとんどを相続した。
ヴィクトリア時代の多くの人たちと同様、ハンナもエジプトの図像、とくに象形文字にのめり込むようになった。
エジプト学者のジョゼフ・ボノミ氏を頻繁に家に招き、エジプト伝承について何時間も議論を重ねる間柄になり、ハンナはボノミ氏のエジプト遠征の資金を援助したいとまで考えていた。
1849年にハンナが亡くなったとき、その亡骸はボノミ氏が手配したブロンプトン墓地の立派なエジプト風霊廟に納められることになった。
のちにハンナの独身の娘たちメアリーとエリザベスもここに入ることになり、結婚していたスザンナは別の場所に埋葬された。
ボノミ氏は1878年に亡くなり、ボノミ氏は1878年に亡くなったが、生前に自分の質素な墓石にコートイの墓と似たような図柄を描くことを指示していた。
この画像を大きなサイズで見るなぜタイムマシンという噂がたったのか?
それから100年ほどは何事もなく時が過ぎたが、1980年頃にハンナの親戚がこの霊廟を訪れた後、扉の鍵がなくなってしまった。
それから事態は奇妙な方向へ動き始めた。
1998年10月、ハロウィンの時期に読者の興味をそそるために、AP通信の記者がコートイ家の霊廟は実はタイムマシンなのではないかという記事を初めて大きく掲載した。
記事は、この奇妙で堂々とした霊廟には無名の3人の女性が眠っていることを説明し、物語を膨らますために無名の作家ハワード・ウェブスターなる人物を引き合いに出した。
ウェブスターは、先進兵器(先進的すぎて実際には存在しない)をイギリス軍に売り込もうとしていたサミュエル・アルフレッド・ワーナーというペテン師とエジプト学者のボノミ氏との接点を明らかにしたという。
ワーナーの発明の才がエジプトのタイムトラベル理論の知識を持つボノミ氏を惹きつけ、ふたりは裕福なハンナから資金を提供させ、飛躍的なタイムマシンの開発に成功したとウェブスターは推測した。
鍵がなくて誰も中に入ることができないため、今後もずっと邪魔が入る心配のなさそうなコートイの霊廟にタイムマシンを設置し、ワーナーは何度も時空を越える旅をしては、ロンドンに戻ってきていたというのだ。
この霊廟タイムマシンの都市伝説は、長年の間に何度も定期的に浮上してきた。
2003年には、ミュージシャンのドリュー・マルホランドがアルバムジャケットにこの不気味な墓の画像を使い、新たに関心が集まった。
前述のミュージシャン、コーツ氏は、2011年にこの伝説に興味をそそられ、テレポート技術を持つワーナーはコートイの霊廟だけでなく、ロンドンのほかの古い墓地群「マグニフィセント・セブン」にもテレポーテーション室を開発したという自説をブログに展開した。
この画像を大きなサイズで見るこれが独り歩きし始め、この町の都市伝説のひとつになっていったのだ。
2015年、インデペンデント紙がコーツ氏の説を特集し、コーツ氏は霊廟のそばでこの墓にまつわる伝説を語る会というイベントを主催し始めた。
コーツ氏の説にいたく心酔したヴァネッサ・ウルフ氏は、自らこのイベントの語り部として協力している。
騒ぎの発端であるコーツ氏は語る。「墓の中になにがあるのかということについて、人々に自分で答えを出してもらうために、テレポーテーションという踏み台を提供した。これはすべて歴史の事実に基づいた代替理論だ」
都市伝説が墓地の保全活動につながる
この都市伝説がパフォーマンスであろうがなかろうが、この騒ぎは墓地全体の改修資金を確保しようとしている墓地側への世間の関心を高める結果になったことは確かだ。
保全活動は何年も続いていて、こうしたイベントがその一助になった。コーツ氏主催の語りイベントのチケット代は6~8ポンド(1100~1500円)で、収益の4分の1が墓地の再建費用として寄付されているのだという。
もし鍵があったら、どれだけの人がここを訪れるかはまた別問題だ。
現在、ハンナの遺族が霊廟に入ることができる代替品を作る話が進められているというが、果たしてどうなることだろう?
最初は好奇心が刺激されても、平凡な内部に興味は薄れるのではないだろうか?
「扉が開いても、タイムマシンではないことが証明されるとは限らない」コーツ氏はあいまいな返事をした。「ますます謎は深まるばかりかもしれませんよ」
ウルフ氏はある意味、鍵はないほうがいいと言う。「本当の鍵の魔法は訪れる人の心の中にあるのですから」
References:The Legend of London’s Time-Traveling Tomb / written by konohazuku / edited by / parumo













開けない扉有ってもいいじゃねえの
全部見えすぎても面白くないぜ
うーん、それってあなたの妄想ですよね。なんかそういうデータあるんですか。
未来へのタイムマシーンは既にある、何故なら資格試験のテスト前1週間を、無意味に過ごして試験当日に移動していたのだから、そして結果は当然…。
ロンドンのドラえもんは墓場から出てくるってコト?
ムーっぽいのイギリス人も大好きよな
>>5
未だにネッシーを探し続けてるしな
わからないことをなんでもオカルトに繋げようとするのって、人間の脳の癖かなにかなのか。
今週のビックリ‣ドッキリメカ登場! でオープン(*^^)v
日本なら都市伝説系youtuberとか言う輩が墓荒らししそう。
と言うか現状で、廃墟とかに無断侵入してたりするし。
たぶんポータルだ
日本だったらお騒がせ系の人たちがこじ開けてるんだろうなあ…
鍵を失くしたとしても
プロの鍵屋さんに頼めば解錠してくれそうだけど
なんで依頼しないのだろう?
>>13
なんのメリットもないからでしょ
下らないヨタ話のために故人の眠りを妨げるなんて、遺族や管理者が望むわけもない
人間が歩くより早い乗り物に乗った人は全員未来へ行くタイムマシン経験者です。
霊廟のてっぺんに乗っかってるのは, 三角錐じゃなくって, 四角錐かも.
// 霊園管理費捻出の目的で, 最初から仕組まれていた予感がしますのん
資金集めの話題提供話か
まぁタイムマシンというよりは過去が判るからタイムカプセルだろう。
ただまじめな話、何が入っているのかわからないものを開けるのは避けた方がいい。
開けたら”ペストで死んだ人間でペスト菌は生きていた”なんてなったらバイオハザードになりかねないし以前にもこの手の問題があって大騒ぎになった。
数々の金庫を開けてきた玉置さんなら秒で解錠出来ちゃうから、テレ東が都市伝説で玉置さんを連れて、いっちょ開けに行くスペシャルに。
中を見てみたいし、期待もあるけど、開かずの金庫みたいに空っぽ…なんてこともあるんだろうな。
夢は夢のままがいいのかな。
実は魔法省エジプト支部の入り口。
日本で言うなら三種の神器が眠っているとされる伊勢神宮みたいな?
そりゃ確かに話題にもなるしひと目見たいと訪れる人も多いだろうね
こういう封印されたものも、生きているうちに見れると良いな~
色々な尾ひれが付いた話なのですね。本当のタイムマシンはあるにはあるけど、一部の限られたグループにしか使われていないですね。民間人がさらっと使えるものではなかったはずです。
過去と今と未来が同時にごちゃ混ぜに存在するのが事実なので、そりゃ過去にも未来にも理論上は行けますよね。
今=永遠ってことですね。