この画像を大きなサイズで見る中央アメリカ・パナマにある国内最大級のラ・ジョイタ刑務所は、劣悪な環境と危険さで悪名高かったが、革新的な更生プログラムを行ったところ効果があったようだ。
それは、刑務所内の庭で果物や野菜を栽培することや、廃棄物のリサイクル活動だ。
これにより、ギャング同士の抗争も緩和され、刑務所内の暴力減少、再犯率も低下し、囚人たちに生きがいができたようだ。
image credit:Comite Internacional de la Cruz Roja/Facebook
悪名高い刑務所で実施中のリサイクル・プログラム
過密にくわえ、不潔で危険だったパナマのラ・ジョイタ刑務所は「獣の胃袋」と呼ばれるほど悪名高い刑務所だった。
だが最近では、赤十字が支援する「エコソリードス・プログラム」を通じて、囚人たちが自らの行動を更生へ促すと同時に刑務所の評判を改善し、国の熱帯雨林の蘇生に役立っている。
2012年に麻薬密売の罪で投獄されたフランクリン・アヨンは、このように話す。
私たちは文字通りゴミの上に住んでいました。
食事するときは、ハエが食べ物につかないようにタオルをかぶって座らなければなりませんでした。
この画像を大きなサイズで見るある日、アヨンはある計画を思いついた。その計画とは、ラ・ジョイタ刑務所の囚人たちが廃棄物を収集、分別、リサイクルし、販売する活動だ。
アヨンの本業は、農学者でリサイクル専門家だった。
プラスチック、ガラスなどのゴミを分別してリサイクル業者に売り、労働の結果として減刑されるというこのアイデアを、囚人たちも気に入ったことを確認したアヨンが刑務所当局に話しを持ち込んだところ、当局も乗り気になった。
また、普段抗争を繰り広げているギャングのリーダーたちもこのアイデアを支持し、和平交渉に合意してプロジェクトが実行されることになった。
この画像を大きなサイズで見るプログラムは成功し出所者の再犯率が低下
このプログラムの実行により、ラ・ジョイタ刑務所内の緊張は緩和され、争いが減った。
2019年以降、再犯率や刑務所への復帰率は65%から45%に低下し、今のところこのプログラムで働く受刑者のうち再犯者は一人もいないそうだ。
刑務所でのプロジェクトは成功を収めた。パナマの刑務所で治療とリハビリテーションの責任者を務めるエリエセル・ゴンサレスさんは言う。
エコソリードス・プログラムは、囚人たちが勉強したり働いたりする他の機会への道を開きました。
これは私たちにとって大きな助けであり、社会にとっても有益で、私たちに満足感を与えてくれます。
私たちは国内的な影響力しかないと思っていましたが、国際的に見ても私たちがやっていることに各国が関心を持っていることがわかったんです。
2016年、アヨンはその功績により大統領恩赦を受け、釈放後エコソリードスをNPO団体「ジオアズール(GeoAzul)」に拡大し、パナマ・シティで廃棄物を収集し堆肥に変える元受刑者を雇用した。
今では1日10トン以上の廃棄物が処理され、プラスチックやアルミニウムは売られ、刑務所の廃棄物の約80%がリサイクルされている。
植物栽培や、苗床で自然を蘇らせる活動にも尽力
また、生ゴミは堆肥に変えられて刑務所内の庭園で果物や野菜が栽培されている。
さらに環境省が運営する植林計画のために、寄付用の苗木を育てる活動も始めた。毎年1,500本の苗木が寄付できるよう刑務所内に苗床を作ったのだ。
その苗床では1万6000本以上の苗木が栽培でき、その市場価値は2万ドルに達する。その生産性は個人経営の庭園が羨むほどだ。
この画像を大きなサイズで見る元受刑者の多くが更生に成功し人生をやり直している
ウィリアム・モリージョ(30歳)は麻薬密売で有罪判決を受け、刑務所に入った後、ジオアズールで働きながら刑期を終えている。
私にとっては成功でした。忙しくしているうちに時間が過ぎました。ずっと監禁されていたわけではないし、仕事は楽しかった。誇りでいっぱいです
モリージョの変貌ぶりを見てきたアヨンは次のように話している。
彼は大きく変わりました。彼は時間を守るし、約束の時間には必ず来ます。
他にも、二重殺人に巻き込まれた若者や妻の愛人を射殺した元警察官など、リサイクル計画に携わった元受刑者が更生に成功し、現在は普通の生活を送っているという話は枚挙にいとまがない。
廃棄されることのないゴミを受け取り、環境を守り大切にすることは、本当に素晴らしいことです。(アヨン)
この画像を大きなサイズで見るプログラムの参加者たちは、自分たちの仕事が環境に役立っていることを実感することで、士気も向上した。
ただ時間をつぶすのではなく、チームで作業し外で時間を過ごすことが生きがいとなった。
ジオアズールで働く人々は平均6か月間の労働をこなし月給を得るとともに、推薦状を取得する。
アヨンによれば約500人がこの会社を利用し、ジオアズールが雇用する人々の大半が再犯しないため、刑務所のシステムを約120万ドル(約1億8千万円)節約できたという。
この計画はパナマの他の4つの刑務所で再現され、ホンジュラス、パラグアイ、エルサルバドル、ペルー、コロンビア、ニカラグアの当局がこの計画の再現に関心を示しているということだ。
References:Left to rot: how a prisoner cleaned up Panama’s dirtiest jail – and its inmates/ written by Scarlet / edited by parumo
















ワシが卒業した中学でな、家庭科の授業の一環で近くの保育園で保育士の体験授業というのをカリキュラムに取り入れたときじゃ。
参加した不良と呼ばれる生徒たちが軒並み公正しよってのう…
無償の愛を与え感謝され経験は人を変えるものじゃ。
日本でも農作業とか良さそうやね
やってるのかもしれんけど
他のとこで保護犬の世話させるのもあったよね
何かに必要とされるのが大事なんだろうなあと思う
仕事であれこういう世話であれ
暇が悪事の一番の原因だからな
やりがいのある仕事で自己肯定感もあるとなれば馬鹿げた悪事などやってられなくなる
レオン乙
作業のテーマももちろん良かったのだろうが、食べられるだけの仕事があれば人間そこまで悪に染まらず治安も悪化しないと思う。
課題は出所後で、こういう仕事が続けられるよう他国の寄付などを使ってほしい。
人が荒む原因の究明か
治安回復に結構重要なのかもね
奪い合いで生き残る事ではなく
作り出して次に繋げる事が大事
日本では網走刑務所が地域の酪農家と契約して、受刑者が牛の世話をして、その育てた牛の肉を販売することを実践している。網走刑務所は薬物等の軽犯罪者で、今までに脱走などのトラブルはなく、家畜の世話をすることでやりがいも感じているという。
法務省の名誉職をしている杉良太郎氏は全国の刑務所を視察し、出所後の再犯等を予防する方法を考えており、将来的には株式会社方式の刑務所を作り、そこで生涯様々な仕事につけるようなシステムを作りたいと感想を述べていた(某週刊誌のインタビュー記事にあった)
健全な活動で時間と体力を消費させて良くない事に使わせないようにする。理念としては学校の部活動と同じだよね
刑務所で過ごした人から誇りでいっぱいです、なんて感想が出るとは
世の中には社会貢献の機会が必要な人がどれだけいるんだろう
誰も損していない純粋なWin-Winだ 相生だ
ゲーム理論的な勝敗にこだわってビジネスをやる人が思うより世の中の盤上は多分どこまでも繋がって広い
だから
実際は都合よく盤上から勝ち逃げしたつもりでも逃げられない
お互い巧くやろうぜつってよその第三者に損やツケが行くのは実はWin-Winじゃなく緩慢な全滅だ
そして人間やる事ないより生きるために働いて成果がある方が幸せなのもそうに決まってる
不用な競争と搾取はその全てを奪うよね
生産性も創造性もいずれ損なう
相生なら成果は巡り巡って大きくなって返ってくるのに
創造は競争より高等で楽しい
以前、長野の荒んだ中学に赴任した校長先生が、生徒達に植物をひとり1つ育てさせ、給食を和食中心にしてその意味を教えるという食育をしたら、子供達が親に話して親の食事も変わり、地域の犯罪率が下がって生徒達も模試で一位になったということがあったので、
植物や食事は人間性にとってすごく大事だと思う。
なのに最近、木の伐採が激しいのはなぜ?
手に職持てるし自然に触れることで心も穏やかになる効果も期待できるしいいことづくめだと思う
小人閑居して不善をなす なんて言葉もあるけど、
不善をなす小人になったのは、閑居しているからで、
意義のある仕事や役目を持てば、もはや小人でなくなる者も多いってことなんかね。
>>19
そうかもしれないですね。心に響く感想、ありがとうございます😊
きっと誰だって役に立ちたいんだよ
どこかでお前はろくでもないと決めつけられて
あるいは自分でそう思い込んで
絶望した人たちが犯罪に走るんだよ…