この画像を大きなサイズで見る人間の記憶には、トラウマになるような嫌な体験の直後に起きた出来事を鮮明に覚えているというユニークな特徴があるそうだ。
将来のトラブルを回避するには、トラウマを体験する前のことを覚えていた方が都合がよさそうなものだが、なぜだか記憶はそうなっていない。
この直感に反する事実は、犯罪の目撃証言の信憑性を判断するうえで大切であるほか、PTSDやアルツハイマー病のような記憶に関する問題の治療にも重要な示唆にとんでいる。
この研究は『Cognition & Emotion』(2023年11月21日付)に掲載された。
罵倒される直前と直後、どちらのセリフを覚えている?
いきなりだが、質問だ。
あなたが誰かと何気ない会話を交わしていた時、突然相手に罵倒されたとする。
後でこの時のことを振り返って、罵倒される直前にあなたが口にしたセリフと、直後に言ったセリフ、どちらを詳しく思い出せるだろうか?
このようなトラウマになるような否定的経験を研究するのは、ちょっと注意が必要になる。というのも、脳には否定的経験を勝手に改ざんする傾向があるからだ。
枝葉末節は刈り取られ、大意だけが優先的に記憶される。また、その出来事は「いつ」「どこで」といった文脈からも切り離されがちだ。
今回の研究は、その「いつ」に関係する。最初の質問のように、私たちがネガティブな経験をした時、その前後のどちらの記憶をよく覚えているのだろうか?
イリノイ大学アーバナ・シャペーン校のポール・ボグダン氏がプレスリリースで語ったところによれば、その答えは今のところ出ていないのだという。だが今回の研究がそのヒントになるかもしれない。
この画像を大きなサイズで見る脳は嫌な経験の直後のことをよく覚えている
ネガティブな経験が出来事の「いつ」に与える影響を知るために、ボグダン氏らは、いくつかの画像を見てもらうという実験を行った。
画像は被験者に記憶を与えるためのもので、その半分の内容は嫌な気分になるもの、もう半分はいいも悪いもない中立的なものだった。
こうした画像をより本物の記憶っぽくするため、その画像の場所に実際に行ったところを想像し、各画像をつなぐようなストーリーを考えるよう参加者たちは指示された。こうすることで、ただの画像がきちんとしたつながりのある実際の体験のように思えてくる。
この1時間後、参加者は先ほどの画像から抜き取った2枚続きの画像を見せられ、それらが起きた順番(見せられた順番)を質問された。
すると否定的な画像が先である時の方が、正解率が高いことがわかったのだ。反対に、中立の画像が先だと、記憶は曖昧で間違いやすかった。
冒頭の質問で言うなら、あなたは罵倒された直前に口にしたセリフよりも、直後のセリフの方をよく覚えているということだ。人の記憶は、否定的な経験をした後の方が残りやすい。
この事実は、直感に反していると思う人もいるかもしれない。罵倒される直前にあなたが相手に言ったことを覚えていた方が、その嫌な経験を今後に活かしやすいと思わないだろうか?
だがなぜだか、私たちは直前ではなく直後の出来事を強く記憶する。嫌なことが起きると、脳は集中力と警戒心を高め、それから起きることを熱心に覚えようとするのだが、その前のことに関しては覚えようとしないようだ。
この画像を大きなサイズで見る犯罪現場の目撃証言に注意
これは犯罪現場の目撃情報を集める際には、気をつけるべきことかもしれない。
人が犯罪の瞬間を目にすれば、トラウマとなってその直後のことを鮮明に覚えているかもしれない。だがその前に起きたことはうろ覚えである可能性が高い。
また今回の発見は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やアルツハイマー病のような記憶に関係する病気の治療にも役立つ可能性がある。
例えば、戦争から帰ってきた兵士が大きな音を聞いて、今いるビルが爆発するとパニックに陥ったとする。
イリノイ大学アーバナ・シャペーン校のフロリン・ドルコス教授によると、このようなことが起こるのは、トラウマ体験の記憶とその文脈のつながりが断絶しているからなのだそうだ。
つまり、出来事の「いつ」と「どこ」がかわからなくなっている。
このようなPTSDを治療するには、トラウマの記憶の本来の文脈を取り戻してやることが必要だ。
つまり、そのひどい体験がいつ、どこで起きたのか結び直すような認知療法が有効と考えられるということだ。
References:Don’t look back: The aftermath of a distressi | EurekAlert! / Trauma’s Impact on Memory: Sharper Recall After Negative Events – Neuroscience News / written by hiroching / edited by / parumo















嫌なことが起きる前の前兆やその事態も重要だけど、いつまでも憶えていたらストレスになるから、その直後の「対処法」を強く記憶して今後の耐性をつけてるとか?
動物にとっての「嫌な体験」ってのは命に関わる。嫌な記憶が鮮明なのもトラウマになって残るのも、同じ体験を繰り返して死ぬのを防ぐためなのだろう
>>3 防衛本能なんでしょうね
ガラスの仮面感がすごい
過去の失敗を思い出して「あ゛~~!」ってなるのもこれが原因か
自分の経験を考えても直後のこと、直後の言葉の方を覚えている
危機回避能力なんだから、対象=危険と記憶するのは生き物にとっては当然の能力
危険からは逃げるが勝ち
ちょっとしたイヤな事や辛い思いをした後に、トラウマ(にならない為?)回避方法を自然としていた!それは、いっぱい楽しい事を(少し強引に)すること!
前から欲しくて躊躇していたモノを思い切って買ったり、エステやマッサージにいったり、好物を少し贅沢な感じでたくさん食べたり!!
基本メンタルよわよわで、ちょっとした人間関係や自分の失敗などで落ちこみやすく、そんな時、以前はただ落ち込むに任せてその出来事を繰り返し思い出してしまってはウジウジ悩んでいましたが、ここ最近、上記のような開き直ったかのような行動をしてしまい、ちょっと異常かな?歳のせいで図太くなったのかな?と思っていましたが、そうか~トラウマ回避の本能だったのかな~と、この記事を見て思いました!
みなさんも、落ちこんだ時に実践して見てわ?(お財布は少し寂しくなりますが^^;)
*そして、大きな悲しみのトラウマの回避は難しいと思います・・・><
アップした記憶力でさらに「反芻」「反復」しちゃうんだよねえ…
そうするとどんどん強く深く焼きついていく
嫌な記憶はとにかく忘れるに限るよ
何か別の、楽しいことや好きなこと、面白いことなどで嫌なものにカバーかけちゃうとかね
…と、わかっちゃいるけどなかなか難しいのが現実
解離性健忘というのも在るけどね
「嫌な出来事」が記憶力UPのスイッチだとしたら
それより前の出来事が対象外になるのは当然なのでは。
スイッチが入る前の出来事なんだから。
「嫌な出来事」以前のことを記憶できるならそれが一番だけど
「嫌な出来事」はいつ起きるか分からないから
この場合常に記憶力全開にしておく必要がある。
それは流石にコスパが悪いからせめて「嫌な出来事」を
どう処理したかの記憶だけでも・・・ってことだと思う。
嫌なことの方がわすれちゃわないか?
だから過去の記憶ってすごくいいことばっかりなのだ
本当は良いことのほかにもっともっと嫌なことがあったのに
ネガティブな場合とポジティブな場合で違いが出ると言う事?
良い事でも悪い事でもショックな事があればそれがトリガーとなって記憶されやすくなるのでは?
それが良い事と悪い事で明確な差異が出ているのかどうか