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自主退職に追い込むため、山奥にオフィスを移転した中国企業

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(著) (編集)

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 中国の広告代理店が、補償金の支払いを免れるため、従業員に自主退職をうながす目的で、事務所を市内から人里離れた山間部に移転させたとして、元従業員から告発されている。

 この1件は、職を追われた元従業員によって暴露された。

 しかし会社側は、「山間部への移転は一時的」と主張し、さらには会社の評判を傷つけたと元従業員に法的措置をとるという。

China’s Worsening Economy: Firms Lay Off Without Compensation, Moving Companies Deep Into Mountains

従業員を辞めさせるため僻地に移転した会社

 中国山西省の西安市中心部に本社を置く広告会社が、交通手段が非常に限られている田舎の山間部に事務所を移し、従業員に自主退職を余儀なくさせ、補償金の支払いを免れたことが明るみになった。

 この告発は、通勤が困難になり辞職に追い込まれた元従業員の1人によって暴露された。

 張さんと名のる男性は、勤務地が秦嶺山脈の新しい事務所になると会社側に通告された。

 新天地での非常に辺鄙な事務所へは片道2時間の通勤を余儀なくされ、公共交通機関へのアクセスも限られている状況で、自家用車を持たない者にとっては選択肢が非常に限られていたという。

車を持たない同僚たちは、3時間ごとに運行されるバスに頼り、さらに山道を3km歩いてオフィスに到着しなければなりませんでした。

最寄りの鉄道からタクシーに乗ると約60元(約1240円)かかるのですが、会社はその費用を負担することを拒否したんです。

 また、新しい場所は人里離れているだけでなく、基本的な設備も整っておらず、女性従業員は公衆トイレを使うためだけに近くの村まで行かなければならなかったそうだ。

 さらに、開発されていないこの地域には野良犬が多く、特に日没後は危険だった。

 従業員が何度も苦情を申し立てたにもかかわらず、経営陣はこの状況をどうにかしようとしなかった。

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pixabay

14人が辞表を提出した後、山奥のオフィスはなくなる

 適切な設備が整っていない現場の質の低さと危険な労働環境について、会社側に何度も抗議したが、結局上層部は苦情を一切聞き入れなかった。

 最終的に、張さんを含む20人の従業員のうち14人が辞表を提出した。

 しかしそのわずか4日後、会社が再び西安市に移転し、新しい従業員を積極的に募集していることを知り、元従業員らショックを受けた。

 彼らは、元上司が補償金を支払う必要なく従業員を辞職に追い込むために、狡猾な計画を立ててオフィスを意図的に山間部に移転させたと非難した。

 この話が広まった後、会社は反論に乗り出した。

 会社の評判を誹謗中傷し潜在的な事業損失を引き起こしたとして、元従業員に対する法的措置を検討すると脅したのだ。

中央ビジネス地区の家賃は高く、新しいオフィスは改装中でした。

コスト削減のための一時的な措置として、私たちは一時的に1週間だけオフィスを山間部に移しただけです。

会社の反論に従業員ら反論

 会社側の反論を聞いた元従業員たちは、さらに反論した。

 彼らは、人里離れた山奥の場所が、長期間、場合によっては1年以上も本社として機能すると聞かされていたと主張した。

山で働く期間は非常に長く、おそらく来年まで続くと聞いていました。もし1週間だけだったら、みんなこの労働条件に耐えたことでしょう。

 この事件はネット上で従業員への大きな支持を集め、多くの人が会社の戦術を「なんてブラック企業なんだ」と非難している。

 中国のSNS上では、大半のコメントが元従業員の側に立っていて、会社側の工作行為、さらには勤務地を指定する標準的な労働契約の破棄を非難している。

 しかし一方で、この状況に対処する責任は従業員にあるとして、次のような意見もあった。

私が彼らの立場なら、山の中に家を借りる。安上がりだし、適切な補償がなければ帰らないだろう。

 また別の人はこのようにアドバイスしている。

労働契約には勤務地が明記されている。元の職場からの移動は契約違反となるのだから、従業員は強制退職を選択し、補償を求めることができるはずだよ。

 会社側と元従業員の争いは、今後も続きそうだ。

References:‘Cunning and manipulative’: China firm relocates to remote area forcing employees to resign, avoiding compensation payouts/ written by Scarlet / edited by parumo

本記事は、海外の記事を参考にし、日本の読者向けに独自の考察を加えて再構成しています。

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

    1. >>1
      昔働いてたパン工場で
      君明日から鹿児島工場勤務ね言われて辞めた先輩おったな
      おれも即やめた

    2. >>1
      父の勤務先は辞令が転勤の1週間前に出るので引っ越しの日程がきつく、飛行機の距離となると体力精神家計に大層負担だったと聞いた
      バブル期のドラマで英語の通じない発展途上国の初代支店長に任命、とかいうのをよく見かけたけど実際のところどうだったんだろう

    3. >>1
      日本のはお金払いたくないから自主退職させたいとかそのほうが都合がいいからってのでやるよりも、不祥事を起こした社員への制裁もしくは本社に置いておくことはできないので隔離措置として地方の支部や出張所に左遷ってのがよくある・あるいは過去はよくあった。
      つまりクビにするほどじゃないが始末書程度で済むような範囲を逸脱しており、会社の制度や法律的にはしかるべき処遇が存在しないんだけど、なんもお咎めなしって訳にも行かないってレベルのやらかしした奴がされる処置。
      その一方で支社や支部でも重職に就けるのは栄転って言って、数年の勤務実績がキャリアとなって本社に戻ってきた時にさらなる出世に繋がるとか、地方支社の拡大のために派遣させる精鋭として送られるとか、地方勤務が功績となる種類の配置転換もある。
      これは公務員なんかでも同じ。
      …だが、この二つは名目上だと後者だけど実態としては前者って事もあり、自分がなったのはどっちなのか判らない疑心暗鬼(何も悪いことしてないけど邪魔者扱いされたと思い込んだり)に駆られて退職しちゃうという気の弱い人もたまに居たという。

  1. 似たようなことは日本でもあるけど、開拓地と過疎地の差が激しい中国ならではって感じだ

  2. 職場にトイレがない、日本ではその一点でも労基に駆け込めます
    (労働安全衛生規則 第三編第七章清潔(第六百十九条-第六百二十八条))
    雑居ビルで共有のトイレは許容範囲ですが「近くの公園でしてこい」はアウトですよ~

  3. 昔はチンピラたち雇って暴力で言い聞かせてた。
    これでも多少は進歩したのかな。

    1. >>11
      とりあえず今の中国では普通ではないようで救いがある
      解決するかは怪しいけど

    2. >>11
      解体業者作っで家ごと解体してから間違えましたぁ~ほなさいならとかもあったよね…すげぇ時代だったんね日本も

  4. >私が彼らの立場なら、山の中に家を借りる。

    こんなとこに賃貸物件があるんだろうか?

  5. ド畜生で草
    インターネットない頃ならまだしも情報すぐ広がる時代にようやるわ
    逆に損やろ

  6. もう、世界的にテレワークできる職種はテレワークにするの義務付けてほしい・・

  7. 日本でも大して変わらんよ
    こっちは物理的に孤立させているが、人間関係的に孤立させたり、仕事的に孤立させ、あえてその人が不利になる状況をセッティングまでして、「あくまで自主」としているのだから、この例よりも陰湿でさえある

    1. >>17
      陰湿な行為って表立った攻撃が許されないコミュニティである事が前提なんだよ
      暴力のない強制はあるが、強制のない暴力はない
      どちらがマシかではなく現在向き合わなければならない段階の違い

    2. >>17
      日本のやり方のほうが陰湿だから、中国のやり方のほうがマシ!…ってコト!?

      そうはならんやろ

  8. 某大手証券会社で、パワハラ繰り返した課長が、
    四国に島流しにされる際、
    自身の送別会でそれ本社にチクった従業員に「覚えておけよ」って脅迫して
    さらにそれをチクられて降格したお笑いのような人がいたな

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