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パンダって実は社交的。木にニオイをつけてSNS代わりに交流していることが判明

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(著)

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 シャイで独りが好きなイメージがあるパンダだが、意外にも陽キャで社交的なようだ。しかもそのコミュニケーションツールとして「パンダ版のSNS」があるという。

 『Ursus』(2023年12月7日付)に掲載された研究では、中国四川省にある「臥龍自然保護区」に生息するパンダの現代的なライフスタイルが紹介されている。

 それによると、パンダは意外なほど仲間のそばで暮らしており、木にニオイをマーキングすることで、まるでSNSのように家族や友だちの近況を知ったり、デート相手の様子まで探っているようだ。

パンダ同士の交流方法を探る

 独りで黙々と竹を食べているイメージがあるパンダだが、これまでの観察では、どうも完全な一匹狼ではないらしいことが明らかになっている。

 というのも、彼らは木にしょっちゅう自分のニオイをこすりつけているからだ。彼らがこうしたマーキングでお互いの情報を交換しているのは明白だった。

 しかし、そのことを実際にどうやって確かめればいいのか?

  シャイなパンダたちは滅多に人前に姿を見せず、観察することがとても難しい(それでも「中に人疑惑」が浮上するような行動が観察されることもある)。

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photo by Pixabay

パンダのフンを観察

 人の叡智は素晴らしいもので、周辺にどのようなパンダがいるのかさえ把握できれば、あとは人間の社会ネットワークを分析する方法を応用して、パンダの社会構造を明らかにすることができる。

 そこでミシガン州立大学の博士課程の学生だったトーマス・コナー氏は、パンダの落とし物を手がかりにすることにした。フンである。

 じつはフンはパンダ観察では常套手段だ。人前に姿を現さない彼らだが、1日に90回もフンをして、現場にしっかりと存在証明を残す。

 コナー氏はパンダが暮らす森の中を数ヶ月も歩き続け、ほやほやの新鮮なフンを集め、そこからDNAを抽出。

 そうして得られた情報から、マーキングされた木の周辺にいるパンダを特定し、その血縁関係を明らかにした。

 そこからは人間の社会ネットワークを分析する方法で、パンダのライフスタイルを浮き彫りにする。

 そしてわかったのが、パンダは直接対面しなくても、ニオイで情報をコミュニケーションし、社会ネットワークを築き上げているだろうということだ。

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パンダのコミュニケーションは木にマーキングされたニオイによって行われる。それは現代のSNSにも似たやり方だ / image credit:Jindong Zhang

木につけたニオイでお互いを知る、パンダ版SNSで交流

 それは現代のSNSのようなものだ。

 例えばFacebookでは誰かがメッセージを投稿すれば、それを読んだ者がまた別のメッセージを投稿し、あたかもそこにみんなが集まっているかのようなコミュニケーションが成立する。

 だがそれは”非同期型”のコミュニケーションで、そうした人たちは同じ時間、同じ場所にいる必要がない。

 パンダが木にマーキングするのもそれと大差ない。彼らは木に情報たっぷりのニオイを”投稿”し、誰かに読んでもらうことでSNS的な非同期型コミュニケーションを交わしている。

 パンダが投稿するマーキングは個人情報たっぷりだ。

 そのニオイを嗅げば、どこの誰だかわかる。見知らぬ相手だったとしても性別や、体の大きさや強さ、交尾の準備ができているかどうかといったことを読み取れる。

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臥龍自然保護区に生息するジャイアントパンダは、他のパンダに自分の情報を知らせsるため、香り腺を木に擦り付けている / image credit: Jindong Zhang

繁殖時期ほどパンダ版SNSは活発に

 今回コナー氏らが一番注目していることは、普段はもっぱら家族の近くで過ごしているパンダが、繁殖シーズンになると、行動範囲を広めるようになるということだ。

 それは家族以外の仲間たちと出会うチャンスが増えるということ。そうすることで、近親交配や競争を少なくすることができるので、重要な行動変化であるという。

 ミシガン州立大学のリウ・ジャングオ氏は、「この発見は、パンダが生息地をどのように利用しているか新たな光を当てています」と説明する。

 パンダがどのように暮らし、何を必要としているのか? こうしたことを学ぶことで、彼らを守るより良い方法を得るヒントが得られるとのことだ。

References:Social network analysis uncovers hidden social complexity in giant pandas / Study finds pandas are more socially active than previously thought / written by parumo

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この記事へのコメント 8件

コメントを書く

  1. 見方を変えるとSNSは人類がマーキングしあっている場ということに……

    • +7
  2. 俺に擦りつけてくれ。
    海外に行ったらその地のパンダに嗅がせるわ。
    俺はパンダ界のインターネットになるよ。

    • +2
  3. 「母さん元気にやってるよ」
    「旅行へ行って来ました」
    「恋人募集中」
    「川向こうの竹は絶品」
    このくらいは投稿できるということか

    • +6
  4. 【臭い付けてみた】

    1 白黒名無し
    臭すぎて草

    • 評価
  5. >繁殖時期ほどパンダ版SNSは活発に

    つまり、出会い系サイt…

    • +1
    1. >>7
      そういうのも「社会的コミュニケーション」の一種だからねぇ

      • +1

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