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超大陸が分裂するとき、地球の地下からダイヤモンドが泉のように噴出していたことが判明

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(著) (編集)

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 「超大陸」とは過去の地球の歴史の中で、複数の大陸が一つにくっついて形成された巨大な大陸のことだ。この超大陸は形成と分裂を繰り返し、今のような大陸の形になった。

 『Nature』(2023年7月26日付)に掲載された研究によると、超大陸が分裂する際に、ダイヤモンドを地球の表面に噴出させていたことが明らかになったという。

 ダイヤモンドは地下150kmもの地球の奥深くで作られる。それは「キンバーライト」という岩石に含まれているのだが、過去5億年の間に、この岩石が爆発的に噴出して地表にまで運ばれてくることがあったのだ。

 噴出の速度は時速18~133kmで、時に、ポンペイを滅ぼしたヴェスビオ火山のような大爆発をともなうこともあっただろうという。

キンバーライトと超大陸分裂の関係

 「キンバーライト」とは、マントル起源の物質から作られた火成岩で、その一部からダイヤモンドの原石が産出されることで知られる。

 地球の歴史を振り返ると、なぜだかこのキンバーライトが超大陸の分裂と関係しているらしいことがうかがえるのだ。

 そこでイギリス、サウサンプトン大学の地球学者トーマス・ガーノン教授らは、この両者の不思議な関係について探ってみることにした。

 まず調べたのは、キンバーライトの年代と、その時代に分裂した大陸プレートとの関係だ。

 その結果、過去5億年では、大陸プレートが分裂してから2200万~3000万年後にキンバーライトの噴出がピークに達するというパターンがあることが判明した。

 ただしこのパターンは過去10億年でも同じと思われるが、時代が古いためはっきりとはわかっていない。

 例えば、南半球にあった超大陸「ゴンドワナ大陸」は、今から約2億年に分裂が始まり、その約2500万年後に現在のアフリカと南アメリカで、キンバーライトの噴出が始まった。

 現在の北アメリカ大陸なら、2億5000万年前にパンゲア超大陸が分裂してから、キンバーライトの噴出が急増した。

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キンバーライトの噴出は地溝から大陸の中心へと移動

 だが奇妙なのは、キンバーライトの噴出が、まず地溝(断層に挟まれた凹んでいる地形のこと)から始まり、だんだんと陸の中心に向かって進んだらしいことだ。

 一体なぜこのようなパターンが生じるのか?

 これを知るために地殻やマントルの動きをシミュレーションしてみたところ、大陸プレートが引き離されることで、地殻が薄くなることがわかったのだ。

 そこは非常に不安定な領域だ。薄くなった地殻に地下から上昇してきた高温の岩石がぶつかり、冷えては再び沈み込むという循環が起きている。

 しかもこの不安定さはすぐそばの領域にも伝染する。その結果として、不安定な地域がだんだんと陸の中心に向かって移動していく。

 このパターンは、地溝で始まったキンバーライト噴火が大陸の内部へと移動していく現実のパターンとよく一致しているという。

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岩石が地下の水や二酸化炭素とかき混ぜられ、地表に噴出

 だが、地球の表面が不安定になったところで、それがキンバーライトの爆発的な噴出を引き起こす理由はなんだろう?

 その原因は、地殻が不安定になったことで、マントルと地殻の境目にある岩石がぶつかり合って流れるようになることと関係がある。

 すると、キンバーライトをはじめとする岩石が、地下に閉じ込められている大量の水や二酸化炭素と一緒にかき混ぜられる。

 それは炭酸ジュースのボトルを思いっきりシェイクしたようなものだ。その結果として、キンバーライトが爆発的に地表に噴出する。それはまさに壮大なダイヤモンドの泉だ。

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新たなダイヤモンドの鉱床を探す手がかりに

 今回の発見は、ただロマンあふれる地球の物語がわかるだけでなく、まだ見つかっていないダイヤモンド鉱床を探す手がかりにもなるかもしれない。

 さらに超大陸が分裂してかなり時間が経ってから起きる、また別のタイプの噴火についても解明するヒントになると考えられている。

 「これは基本的で、高度に組織化された物理的プロセスです」とガーノン教授。このプロセスには、キンバーライトだけでなく、地球全体が反応している可能性があるのだそうだ。

References:Rift-induced disruption of cratonic keels drives kimberlite volcanism | Nature / Fountains of diamonds erupt from Earth’s center as supercontinents break up | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 11件

コメントを書く

  1. 現在でもダイヤの噴水あったら戦車で見に来ないと
    ケガでは済まないし、普通車で逝った日にはスクラップだ

    • +2
  2. ダイヤモンドよりペッドボトルの方が有用だよね

    • -7
  3. >超大陸が分裂するとき、地球の地下からダイヤモンドが泉のように噴出していたことが判明

    それが本当なら、なぜ現在そのダイヤモンドが残ってないのだ?

    • -8
    1. >>3
      本来なら人間の手の届く筈もない深部にあるものが採掘可能な深さまで湧き上がったという意味だと思った

      • +7
  4. スーパープルームだとどういうレアな鉱物が出てくるんだろう

    • +1
  5. ロシア産のがコレかな?
    いまアフリカの海中から土砂を吸い上げて、そこからダイヤを見つけてる。
    河口の浅瀬にダイバーがホースを持って潜るんだ。
    記事の通りならまた新しい産出先が見つかりそうだね。

    • +4
  6. 一発芸「ダイヤモンドダスト~!」
    ってやりたいわね(違)

    • 評価
  7. 金と違ってダイヤはいくらでも作れるので、将来は希少性は無くなっていそうだなぁ

    • +1
    1. >>7
      人造ダイヤの質はかなり向上して
      ダイヤの価値が下落気味と聞いたな。

      • 評価
  8. ロシアのシベリアントラップはマントルプルームの影響による生成だな。
    大陸の裂け目よりマントルプルーム由来の方が定期的な説明がつきそうだけどな。

    • +1
  9. 現在ならアフリカ東部の大地溝帯あたりが狙い目か。

    • +2

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