
救済団体のスタッフは、特にひどい状態だった大型犬が、人間に虐げられていても、また人間を信じようとしていることに気付き、胸を打たれた。
犬たちは第2の犬生が与えられた。やがて、2匹はそれぞれ永遠の家を見つけることができ、自由と幸せを手に入れることができた。
そして2匹は周りの協力により3か月ぶりに再会することが叶った。つらい時期を一緒に乗り越えてきた2匹はその再会を心から喜んでいたという。
Giant Dog Who Lived In A Crate For 6 Years Freaks Out Over Her First Cheeseburger | The Dodo
檻の中に閉じ込められていたアンジェリカとスパッド
2021年、バージニア州で6年間檻の中で虐げられてきた2匹の犬が救助された。1匹は大型犬で、もう1匹は小型犬だった。
2匹は並んで別々の檻に入れられていたが、これまで一度も交流する機会を与えられたことがなかったようだ。
きちんとした世話を受けてこなかった犬たちは、毛並みの手入れもまったくされておらず、信じられないほど不潔な環境にいた。

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バージニア州の救済団体『Rescue & RemEMBER』スタッフ、ステイシーさんは、劣悪な環境で6年もいた2匹が、どれだけ心にネガティブな影響を受けているかということを何よりも心配した。だが、檻から出された2匹がステイシーさんに最初にしたことは、威嚇ではなくキスだった。
2匹は、とても愛情を欲していたのだ。

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保護されて第2の生きるチャンスを得た2匹
小型犬スパッドは、大型犬アンジェリカよりも健康状態がまだ良かったことから、保護されて数週間で里親のもとへ預けられた。アンジェリカは、体のサイズに合わない狭い檻の中に閉じ込められていたことで、後ろ脚の筋肉が弱くなっていて、しばらくは理学療法を必要とした。
ステイシーさんと協力して2匹を保護したメリーランド州の救済・保護団体『Knine Rescue Inc.』のエイミー・クリークスさんは、人間にひどい目にあわされたにもかかわらず、アンジェリカが人への信頼をいち早く取り戻そうとしていることに驚かされた。
世話をするうちに、エイミーさんはアンジェリカが犬として驚くべきやさしさや愛情、素直さと献身を持っていることに気付いた。

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ドッグパークでの他の犬との交流でも、アンジェリカは際限なく自由を得た喜びを全身で表現した。
保護されたことで、きっと大きな安全と安心を感じたのだろう。
エイミーさんに初めて車に乗せられたアンジェリカは、チーズバーガーを食べさせてもらうという初めての経験もすることができた。
また、新しいロープのおもちゃには、クリスマスの朝にプレゼントを開けるような興奮を示した。
すべてのことが、喜びと期待になってアンジェリカの心を満たした。
再会した2匹、それぞれ永遠の家で幸せを満喫中
スパッドと離れてしまったアンジェリカだったが、理学療法が順調に進んで、ついに新しい飼い主が決まった。その3か月後、2匹は再会することが叶う。

image credit:Rescue & RemEMBER/Facebook
久しぶりに会った2匹は、種や大きさこそ異なるが、苦境をともに乗り越えてきたことをまるで理解しているかのように、じゃれついて楽しそうに遊び始めた。新たな犬生を迎え、元気いっぱいのアンジェリカを見たエイミーさんは、このように語った。
アンジェリカは、オズの魔法使のドロシーを思い出させてくれます。そこではすべてが華やかな色に包まれていて、初めての世界が広がっているのです。
2匹は、もう二度と檻に閉じ込められることなどない解放感と安心感を味わっているところでしょう。

image credit:Rescue & RemEMBER/Facebook
アンジェリカとスパッドは、保護された施設や里親宅で新たな幸福感を得ることができ、心の成長を経験した。
2匹の再会は、誰もが思っていたよりも素晴らしいものでした。(エイミーさん)

image credit:Rescue & RemEMBER/Facebook
今、2匹はそれぞれの永遠の家で、幸せを満喫している。両団体のFacebookでは、スパッドとアンジェリカのことが投稿されており、それを読んだユーザーからは、「2匹を救出し、愛される素晴らしい里親と養子縁組先を見つけてくれたステイシーさんとエイミーさんに心から感謝します」というコメントが寄せられている。
References:Rescued giant dog experiences pure joy as she devours her first cheeseburger after 6 years in a crate/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
こんなん泣くだろ
3. 匿名処理班
犬にしろ幼児にしろ純粋なものを虐待したりネグレクトしたり出来る奴の神経が全く理解出来ない
4. 匿名処理班
犬の6年は犬生の半分近く…
胸が痛い
5.
6. 匿名処理班
タイトルだけで胸が締め付けられる思い
7. 匿名処理班
犬は本当に無償の愛みたいな生き物よな
それだけにこういう虐待はやるせない気持ちになる
8. 匿名処理班
同じことが日本中で起こってるよ。繁殖犬として檻にいらられてリリースされるのがみんな6歳くらい。その子たちの子犬はペットショップで売られている。可愛くてキラキラした子の親は虐待されてボロボロだよ。
9. 匿名処理班
タイトルに違和感。信じざるを得ない状況だった。
10. 匿名処理班
ワンコがじゃれ合う動画を見てると顔がにやけてしまう(´∀`)
それにしても6年も閉じ込めていた元飼い主は何を考えていたんだ。罰として6年間は臭い飯を食わせてもらいたい。
11. 匿名処理班
なんかプロバイダみてる気分
12. 匿名処理班
>>8 その通り。
パピーミル(仔犬工場)で検索すると出てくる。
工場といってもビルの一室などで、
人知れずどの街にもある。
空調もない狭い部屋に何段もケージが積み重ねられ、糞尿の掃除はされないまま。
病気になっても治療はされず、保護団体が救助に入ると何体も遺体がある。
中には放置したまま、海外旅行に出かける悪徳ブリーダーも。
その間水も与える人はいいない。
加担しないためにはペットショップではなく、良心的なブリーダーを厳選して買うこと。
13. 匿名処理班
>>10 犬の6年は人間の40~60年、足らんよ
14. 匿名処理班
これからは暖かい家族に囲まれて穏やかに暮らしてほしいな
閉じ込めた奴は許せないけど
6年って人間でも長いのに犬にとってはどれほど長かったか
15. 匿名処理班
似たような状況で人間不信になって餌食べずに衰弱したり、攻撃的になって残念だけど安楽死…という結果になる犬が多いことも知ってほしい。殺処分0を謳っている自治体でもそういう状態
16. 匿名処理班
>>8
めざましテレビの今日のわんこに出てた母犬もボロボロだった。
家に帰ると子犬が待ってるとかほのぼのナレーションだったけど。
17. 匿名処理班
ペットショップは法規制が必要だわ