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スペインで超特殊詐欺事件。天国の銀行にお金を預けるよう指示され、それに従った高齢女性

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(著) (編集)

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 特殊詐欺事件はどんどん高度化し、最近ではAIを使った詐欺事件が発生するほどだが、だが例えアナログで、ありえないような話でも信じてしまう人はいるものだ。

 受けた電話で「自分は神だ」と言われ、信じてしまったスペインの高齢女性が詐欺被害にあった。

 普段から信心深かったその女性は、神を装った詐欺師に、死後に使用できる「天国の銀行」への預金を要求され、大金をだまし取られたのだ。

 女性の口座が空であることを知った家族が、詐欺を疑い警察に通報したことで、6年におよぶ詐欺事件の犯人が発覚した。

神からの電話を受けた女性

 スペイン北西部レオン出身の高齢者エスペランサさんは、神から直接電話がかかってきたとき、疑うことさえなく受け入れた。

 なぜなら、エスペランサさんは“神”からの電話を受けるずっと前から、自分が「聖母に選ばれた者」であると確信するようになっていたのだ。

 2013年に、神からの電話があったとき、まさか自分が詐欺の対象になっているとは全く思わなかった。しかも神から直接電話を受けることを、それほど奇妙には思えなかったという。

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pixabay

 電話での“神の指示”は次のような内容だった。

あなたの貯金を地上のものより利息が高い「天の教会」に預けなさい。天国の銀行には、神の当座預金口座があります。そこにお金を預けるとよいでしょう。

そうすれば、貯めたお金で天国に家を建てることが約束されます。あなたは選ばれた人間なのです。

 神を疑う術を持たない老女にとって、それは良い取引に思えた。そして、まんまと詐欺師の手口にひっかかってしまった。

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photo by iStock

詐欺師は近所のコンビニの経営者男性だった

 6年間にわたり、エスペランサさんは神の指示に従い、地元のコンビニエンスストアの小さなひきだしに、約30万ユーロ(約4700万円)を預けた。

 そのお金は、最終的には天国の教会に届くとエスペランサさんは信じていた。

 しかし、そのお金はエスペランサさんの信仰心の深さを知っていた地元のコンビニエンスストアの経営者の懐に入っていた。

 店の経営者は、エスペランサさんの信仰心を利用して、2013年~2019年の6年にわたり貯金を奪って私腹を肥やしていたのだ。

 エスペランサさんは、神を喜ばせるために貯金をすべて使い果たし、2つの銀行ローンを借りた。

 詐欺師は、神を装いながら「誰かに話したら家族を殺す」とエスペランサさんを脅していたようだ。

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pixabay

 当初、エスペランサさんの子供たちは、母親の神との取引については知らなかったが、神には無限の力があるとされているため、エスペランサさんは子供たちに警告を発した。

 やがて子供たちが、母親の普通預金口座が空であることを知り、初めて詐欺被害に遭っていたことを知ったのだ。

無実を主張した被告に懲役8年を求刑

 事件発覚後、エスペランサさんは取材記者らにこのように語った

2013年から私は聖人です。

車で旅行中に、肩に手が置かれているのを感じました。家に帰ると、トイレに連れて行かれました。そこの鏡には、血の文字でこう書かれていたのです。

「私は聖母です。ここで私はすべての血を流しました。娘よ、あなたは聖人です。このスポンジで拭いてください。」

 宗教的な妄想にとらわれた女性を逆手に取ったこの奇妙な詐欺事件。容疑者の男は、依然として無実を主張しているそうだ。

 だが、検察当局は同容疑者がエスペランサさんとの電話中に、神のふりをして声を偽ることで詐欺を働いたという証拠を掴んでいるとされている。

 最近始まった裁判では、検察側は被告に懲役8年を求刑したということだ。

 日本では「お金はあの世へ持っていけない」と良く言われているが、あの世にお金を持っていくことができると持ち掛けられたら、引っかかってしまう人もいるのだろうか?

References:Scammer Poses as ‘God’, Asks Woman for Deposits at ‘Bank of Heaven’/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

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  1. もう最近では
    どんだけアホみたいな作り話で詐欺が成功するかで
    大喜利やってるみたいだなw

    • +3
  2. 確かに聖書には天国に貯金しろみたいな文言があったような気もするけど

    • +5
  3. 信心深いというより注意深くないんだと思う。

    • +6
  4. 信仰心の薄い人間ばかりになったから
    神がコンビニを経営して詐欺で捕まる時代になる

    • -1
    1. >>8
      「近くて便利」な
      ヘブン銀行も創設するわけですね

      • +1
  5. 神様は金要らんのよね
    金が必要なのは神様の周りにいる人間なのよね

    • +6
  6. カルト教団とやってること変わらなくない?

    • +14
  7. 宗教云々や本人の落ち度はとりあえず置いておくとしても、長年生きてきた結果が近所の人に大金を騙し取られるとか、なんか物悲しいわ

    • +12
  8. 認知症がはじまると普通ならだまされないような荒唐無稽な嘘でも、かんたんにだまされるようになる。そして、そういう人をカモにしよとする連中がわらわらと集まってくる。

    • +11
  9. 宗教へのお布施が世界最大の振り込め詐欺かもしれんな

    • +9
  10. 中世の教会が信者に免罪符を売りつけていたのと構図は変わらない

    • +5
  11. 会社の事務のおばちゃん、定期的に教材詐欺にひっかかってるわ。
    隙間時間で○○円稼ぐ!みたいなやつ。

    職場の人も気をつけて止めたりクーリングオフさせたりしてたけど、最近はあきらめて黙ってる。

    ひっかかりやすい人は騙されても騙されても「次は大丈夫」「この人は大丈夫」でひっかかっていくんだな、という生きた見本。

    • +5
  12. 認知症か糖質かわからないけど、家族は大変だわ…

    • +3
  13. エスペランサさんがおいくつか分からんが痴呆が入っているのでは
    信仰心よりもボケを詐欺に利用されたんだと思う

    • +4
  14. 聖書にあるのは宝(高潔な精神)を持てということ
    富める者が神の国に入るのはラクダが針の穴を通るより難しい

    • +1
    1. >>24
      ムカつく比喩や、そんなやつおらへんでぇ~ お~じょしまっせ

      • -3
  15. ということは、死んでも借金地獄もあるわけで

    • +5
  16. 👼 酒は旨いし、ネェチャンはきれいだよ

    • +2
  17. 地上のものより利息が高い「天の教会」

    神様が悪魔の囁きしてて草

    • +2
  18. 日本なら
    寄付という名目で合法的に金を集められるのになあ

    しかも無税だ

    • +2
  19. 内容そのものはさほど特殊ではない、宗教団体がやってる事は大なり小なり同じ事だ。

    • 評価
  20. ここまでじゃなくとも、
    信心深いって聞いて何かしら騙してからかってやろうっていたずら(迷惑行為)はあっただろうなぁ

    • 評価
  21. 自分が神だという犯人が、痛すぎる&おもっくそ分かり易い
    完璧な厨二臭いキャラ設定で草。馬鹿馬鹿しいでしょWWW

    • -1

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