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もはやSFではない。AIで宇宙船と会話する技術をNASAが開発中

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(著) (編集)

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image credit:NASA
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 SF映画『2010年宇宙の旅』に登場する、「HAL9000」のようなAIが近い将来誕生するかもしれない。

 NASAの技術者たちは、人間と自然に会話を交わすことができるAIを搭載した宇宙船の開発を進めているという。

 この宇宙船が実現すれば、宇宙飛行士たちはいずれ、深宇宙の探査を行う宇宙船やロボット探査機などと会話できるようになる。

 NASAの客員研究員ラリッサ・スズキ博士は、「宇宙船に話しかけたり、その反対に宇宙船が危険を伝えてきたり、太陽系やもっと遠くで見つけた面白い発見を教えてくれたり…そんなことを実現しようとしています」と語る。

 こうしたAIの初期型は、アルテミス計画の一環として開発が進められる宇宙ステーション「月軌道プラットフォームゲートウェイ」に搭載される可能性があり、もはやSFの世界ではないとスズキ博士は語っている。

HAL9000を彷彿とさせる会話ができる宇宙船を開発中

 SF映画史に残る名作『2001年宇宙の旅』では、宇宙飛行士と会話しながら宇宙船ディスカバリー号を制御する人工知能「HAL9000」が登場し、世界に強い印象を残した。

 今、スズキ博士らはそんなHAL9000を彷彿とさせる独自のChatGPT型インターフェースの開発を進めており、その概要をロンドンで開催された「IEEE(米国電気電子学会)」で解説した。

 そのシステムは、「AIが組み込まれた次世代の宇宙通信ネットワーク」であるらしい。そこに組み込まれたAIは、通信の不具合や効率の悪さを検出し、可能ならば修正してくれる。

 「ミッション・オペレーターに、ある宇宙船からのパケット通信が途切れるかもしれないと注意してくれるのです」「宇宙船の通信が切れたり、ソフトウェアに不具合があったからと、いちいちエンジニアを宇宙に送り込むわけにはいきませんからね」

2001年宇宙の旅の会話できるコンピューター「HAL9000」

宇宙船が宇宙飛行士たちと会話

 まさに現実のHAL9000を思わせるのは、こうしたAIが自然言語インターフェースを採用しているところだ。つまり、いずれは宇宙飛行士たちは宇宙船と会話できるようになる。

 それは宇宙空間では頼もしいアドバイザーになる。宇宙での実験や機器の操作でわからないことがあったとする。

 そんなとき宇宙飛行士たちは、小難しいマニュアルを読むかわりに、AIに質問すればいいのだ。

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遠い宇宙でもロボット探査機が協力して学習

 さらに今の時点では人間がいけないような遠い宇宙でもAIは活躍してくれる。

 たとえば、遠くの惑星で水や鉱物などを調べるために、ロボット探査機の一団が送られることもあるかもしれない。

 その現場では多種多様なデータが収集され、ロボットたちはさまざまなことを学習する必要があるが、スーパーコンピューターを持ち込めない宇宙でその処理をどうやるのかという問題がある。

 そこでロボット探査機たちは協力して学習する。

 それは「連合型学習(federated learning)」と呼ばれる機械学習アプローチで、ロボット探査機の一団は全体で知識を共有し、学習する。

 こうすることで、膨大なデータをいちいち地球に送信して処理することなく、現地で学習を続けられるようになる。

 「宇宙船は、他の宇宙船が目にしたものも踏まえて、共同でアップデートを行います。これは分散型学習を行うための技術です。膨大なデータを地球に送ることなく、協力して学習を進められるようになります」

 こうしたAIの初期型は、アルテミス計画の一環として開発が進められている宇宙ステーション「月軌道プラットフォームゲートウェイ」に搭載される可能性があるとのこと。

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image credit:NASA Johnson

 アルテミス計画ではアポロ計画以来となる月への有人飛行が予定されている。

 最新のスタイリッシュな宇宙服を身にまとった宇宙飛行士たちは、もしかしたら宇宙船と会話を交わしながら、月への帰還を目指すのかもしれない。

References:‘It’s not like science fiction any more’: Nasa aiming to make spaceships talk | Nasa | The Guardian / NASA is creating a ChatGPT-like assistant for astronauts | Engadget / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 25件

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  1. 創作だとこういう最先端のSF的技術には何故か開発者に日本人の名前とかが頻繁に使われがちなイメージあるけど、まさに!って感じだな。
    あれの元祖はなんなんだろう?

    • 評価
    1. >>2
      ぱっと思いついたのはスタートレックの「ヒカル・スールー(日本版カトー)」
      今後はインド系のプログラマー・システムエンジニア・経営者が増えるんじゃないかな?現実でも。

      • 評価
      1. >>16
        インドのコンピューター産業はカーストが低い人達がお金を稼ぐ手段として発展したけど
        いまだと上位カーストの人達が目をつけて市場を独占しようとして段々レベルが…という話がある

        • +1
  2. 妙なAIならナイトライダーのK.I.T.Tを積もうぜ

    • +5
  3. ディズニー映画WALL・Eのオートみたいにならなければいいんだけど

    • 評価
  4. ChatGPTが高度な人工無能であるのに対してHAL9000は完成された知性体なのが最大の違いか

    • 評価
    1. >>5
      現時点では高度な人工無能とも言えるが、数年後か数十年後はどうなるかわからないよ
      演算マシンの規模がでかくなるにつれて知性らしきものも出てくるようだからね

      • 評価
  5. その荘厳さのの下には、何も無かった

    • 評価
  6. インターステラーのAIロボットくんの方が先に浮かんだ人

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  7. 人間が乗る必要がないし、なんなら人間が滅びた後もAIだけ旅し続けてくれたらいい

    • -1
    1. >>9 何でも恩恵だけ受けられるって事はないから、十分危険だと思うよ。

      • 評価
  8. くれぐれもAiに矛盾する命令を与えるなよ。
    HAL9000みたく乗組員に反乱するから

    • +3
  9. パイロットの育成も兼ねるならALICEも積もうか

    • 評価
  10. >そこに組み込まれたAIは、通信の不具合や効率の悪さを検出し、可能ならば修正してくれる。

    AIがすべてできるのなら有人飛行は必要ない

    • +2
  11. 人工知能といえども、
    知能が高度になればなる程、精神状態(?)がおかしくなるリスクは高まるだろう。
    (バカと天才は紙一重って言うじゃないw)

    • 評価
  12. コ・チ・ラ コ・ン・ピ・ュー・ター・エ・イ・セ・イ  シ・ド・デ・ス

    • +1
  13. HAL は IBM から1文字ずつずらして作った造語

    • +1
  14. 3PO「いやはやひどい訛りで何を言ってるのやら」

    • +2
  15. ぜひ「月に囚われた男」にでてきたガーティみたいなナイスガイのAIに仕上げて欲しい・・・

    • +3
  16. こういうの研究は必要だし、いい形で発展したら良いと思うけど。

    AIとそれを実現している機械そのものがぶっ壊れた時にマニュアルなかったらどうする気だ?とも思う。

    人間最後に頼れるのは自分自身ですよ。

    • 評価
    1. >>22
      乗員「船長! 隕石の衝突で電源装置が破壊されました!」
      船長「至急AIに対策方法を調べさせろ!」
      乗員「AIの予備電源も動作しません!」
      船長「それはクマった」

      • 評価
    1. >>24
      自作のロボットを養子に出来る世界設定は斬新だよね。

      • 評価

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