この画像を大きなサイズで見る体長5センチメートルほどの小型の魚「ゼブラフィッシュ」は、メスが卵を包む「生殖液」を利用することで、卵と受精する精子をオスに内緒でこっそり選り好みしているという。
イタリア、パドヴァ大学の生物学者によると、自然界に生きるメスはできるだけ健康な子供を産むために、さまざまな生殖戦略を用いているようだ。
『Biology Letters』(2023年6月21日付)に掲載された研究では、ゼブラフィッシュが「隠れたメスの選択(cryptic female choice)」と呼ばれる生殖戦略を用いていることを明らかにしている。
ゼブラフィッシュのメスは受精する精子を選択していた
「シマヒメハヤ」や「ゼブラダニオ」とも呼ばれる「ゼブラフィッシュ(学名 Danio rerio)」は、インド原産の体長5センチほどの小さな魚だ。
ゼブラというのは、体に走る紺色のしま模様がシマウマに似ていることにちなんだもの。
ゼブラフィッシュは、脊椎動物でありながら、胚が透明、飼育が容易、世代時間が短い、突然変異や遺伝子改変動物の作製が容易などの理由から、分子遺伝学やイメージング技術を利用した発生・再生などの生体制御の研究に利用されている。
ゼブラフィッシュは産卵期になると、メスはオスと交尾をして200~300個の卵を産む。しかしそれらすべてが孵化するわけではなく、きちんと受精する卵は58~78%程度であることがわかっている。
今回のパドヴァ大学の研究チームは、こうした受精を左右する要因がどのようなものか探っている。
その結果、メスは生殖液(メスから分泌され卵を包む液体)を利用して、精子をこっそり選り好みしているらしいことが明らかになったのだ。
この画像を大きなサイズで見る生存能力が高い子供が生まれやすい精子を選ぶ
メスの生殖液の役割をくわしく調べるために、研究チームは交尾をすませたメスから精子を採取する特別なツールを考案した。
これを使って集めた精子をいろいろな視点(数、受精能力、DNAの完全性、生存率など)から比べてみたところ、生殖液に近寄っていく精子とそうでない精子があることがわかった。
では、どのような精子が生殖液に近寄っていくのか? それが一番生存能力が高い子供が生まれやすい精子だったのだ。
実験では、そうした精子が一番多くの子供を残すことが確認されている。
この画像を大きなサイズで見る生物界のメスの生存戦略
生物のメスはできるだけ健康な子供を産むために、さまざまな生殖戦略を用いている。
そして今回のゼブラフィッシュのメスのようなやり方を「隠れたメスの選択(cryptic female choice)」という。
つまりメスは体に入ってきた精子を、オスに内緒でこっそりと選別しているのだ。
無事交尾をすませたオスは安心しているかもしれないが、メスはその後も厳しいチェックを続けているという。
References:Female zebrafish shown to be able to choose which sperm to use to fertilize their eggs / written by hiroching / edited by / parumo














精子の選別は多かれ少なかれ
殆どの動物で行われてると思うけどね。
方法は様々だろうけど。
優秀な生存能力やん
生命の神秘に感心してしまうま。
そりゃ限られた生の中で作るんだからより良い遺伝子選んで当然でしょ。人間だって同じよ。だから自分からアピールすら出来ない受け身の優れた所が無いオスは淘汰される。
>>6
その理屈が正しければ受け身の人間はとっくに絶滅していて現存しないはずだ
>>10
それも子孫を残す戦略。
雌にアピールしまくる活動的な雄は沢山の雌に種付けできるが子育てに協力的ではなく、雌だけで育てると生存率が下がる
受身な雄は種付けの機会は少ないが子育てには協力的で雌にとっては子供の生存率が上がる
浮気型も受身型もどちらも必要な生存戦略。
ゼブラフィッシュって体外受精ではなく交尾するの?
“交尾”とあるけど、一般的な魚同様に産み出された卵にオスが放精する形式だし、
メスの“体の中”で選別が行われる訳ではない
あーぁ、私も選り好みしたいもんだわさ(´д`)