カナダの山火事に南アフリカから200人以上の消防隊員たちが支援、空港で歌と踊りで励ましの意を表す

　カナダ各地で山火事が続き、史上最悪ペースで拡大し、多くの住民が避難を余儀なくされている。非常に深刻な状況の中、世界各国から支援の手が差し伸べられている。

　南アフリカからは消火活動を手伝うため、200人を超える消防隊員たちがカナダの空港に到着した。

　空港に降り立った彼らは、苦境を強いられているカナダの国民に対し、伝統の歌と踊りを披露し、励ましの意を表した。

南アフリカから200人以上の消防隊員たちがカナダに到着

　南アフリカの215人の消防隊員（- 200人の消防士と15人の管理者）が、カナダのエドモントン空港に到着した。

　彼らは空港に降り立つと整列し、伝統的な歌と踊りを披露し、苦境に立たされているカナダの人々を励ました。

Sometimes a crisis hits so hard that a country needs help from others to overcome it. That’s not one-way humanitarian saviourism, it’s international solidarity. 200 South African firefighters land in Edmonton, Canada to help fight the wildfire. Sound up 🔊pic.twitter.com/QdXdkL8k0O

— Ben Phillips (@benphillips76) June 8, 2023

観測史上最悪のペースで広がるカナダの山火事

　広大な森林地帯が広がるカナダでは、毎年のように山火事が起きが、今年は観測史上最悪のペースで広がっている。

　6月上旬までに約2300件の山火事が発生し、カナダ全土の広範囲に拡大し、延べ焼失面積は370万ヘクタールを超え、平年の同時期の13.5倍に上るという。

　現在、アルバータ州はこれまでにない規模の森林火災と闘っており、州の北部は依然として高いリスクにさらされている。

　アメリカやヨーロッパなど、世界各国の消防隊員が消火活動にあたっているが、南アフリカの消防隊員たちも35日間、この活動に加わる予定だという。

カナダの人々から感謝の声

　Twitter上では、カナダの住民が南アフリカの消防士に感謝の言葉を寄せてる。

皆さんに感謝します。助けを求めたことに対し、皆さんが応えてくれたことに非常に感謝しています」と一人のユーザーが書き込んだ。「カナダで手助けをしてくれてありがとう！その楽しい音楽と踊りで心が少し癒されました」 　彼らが歌と踊りを通じてカナダの人々に希望を与えようとする姿は、困難な時期を乗り越えるための力強いメッセージとなるだろう。

　危機に直面した際、国と国が協力しあいながら、お互いに助け合うことができるという事実すらも希望となるだろう。

written by parumo
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