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走行しながら電気自動車を充電できる高速道路をスウェーデンで建設中

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(著) (編集)

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 ガソリン車よりCO2の排出量が少なく、燃費というか電費が安い電気自動車(EV)の課題といえば、航続距離が短いわりに充電時間が長く、かつ充電スタンドが少ないという点だろう。

 つまりちょっとそこまでの運転ならいいのだが、長距離だと一気にハードルが高くなる。

 EVで遠出したドライバーは高速道路上でいつ「電欠」するかとハラハラしたり、すぐ使える充電スタンド探しに気をもんだり焦ったり、やっと充電してもかかる時間の長さにいらついた経験などがあるそうだ。

 EV化が進む北欧諸国の一つスウェーデンではそんな課題を解決する世界初のハイテク道路を建設中。なんとこの道路、走行しながらEVの充電ができてしまうのだ。

Svezia, prima strada elettrificata permanente al mondo per auto elettriche da ricaricare in guida

世界初!スウェーデンが走行しながらEV車を充電できる道路に着手

 北欧の国スウェーデンではEVが走行しながら充電できる世界初の恒久的な電気道路を建設中だ。

 このプロジェクトは国道網の電化を計画するスウェーデンの運輸行政機関 Trafikverket の主導で進められており、完成予定はなんと2025年。順調に行けばわずか2年で新しいEVハイウェイができることになる。

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重要なルートが電気道路に。2045年までに3058キロの延長も予定

 その建設地は、スウェーデン中部のエレブルー県内の2つの都市、ハルスベリ市とエレブルー市を結ぶおよそ21キロのルートだ。

 このハイウェイルートは欧州の高速自動車道E20号線上でもある。

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 首都ストックホルム、ヨーテボリ、マルメを結ぶ物流トライアングルの中心にある2つの都市は、スウェーデンにとっても重要な拠点だ。

 スウェーデン第6都市であり、国内最大のハブの一つであるエレブルー市からは車で3時間内にウェーデンの人口の大部分に到達できる。

 一方ハルスベリ市から半径20マイル(32キロ)以内にはスウェーデンの企業の60%が所在している。

 つまりこの電気道路はこれからどんどん伸びる可能性がある。実際スウェーデンは2045年までにさらに1,900マイル(3058キロ)ほどの延長も予定している。

充電方式は目下検討中。候補は過去に成功した3つの方式

 Trafikverket はまだ充電方式を決めておらず、試験導入や実験を含めて過去に成功した3つの充電方式、架空電車線方式、導電性(地上)方式、誘導方式を検討中とのこと。

 その3つの方法とは、路面電車のように架線を張りEVに電気を送る方式か

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車体の下につけた受電装置を通じて充電する電気レールの敷設か

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また誘導方式なら道路に充電用の電磁コイルを埋める方式のいずれかだ。

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 無論それぞれに長所も短所もあるわけだが、どれにするかは無論、運輸行政機関 であるTrafikverket 次第だ。

充電を気にせず走れる道路がEV普及率を後押し?

 走り続けてさえいれば充電される道路が実現すれば、EVの目下の悩みの種である充電を気にすることなく停車なしで遠くまで走っていける。

 そうなれば一般の人だけでなく多くの企業が運搬のEV化を進めるだろう。

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 ちなみにこうした発想はヨーロッパ各国や車社会で有名なアメリカにもあり、同国インディアナ州でも同様のプロジェクトが進行中なんだそうだ。

 広大なスウェーデンの中ではわずかな区間だが、世界初となる電気道路は本格的なCO2の削減や輸送の持続可能性にも重要な改革になるという。

References robbreport / trafikverketなど /written by D/ edited by parumo

References: robbreport / trafikverket

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この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. この工事を道路がすり減るたびに繰り返すことに寄って発生するCO2は計算したのかな?

    • +3
    1. >>2
      毎年同じ様に道路を削ってるんだから
      同じです!

      • -1
  2. もう電車で良いのでは?💦
    自動車より個人の自由度は制限されるにしても
    電車なら渋滞もないしトータルの維持費も安そうだし

    • 評価
    1. >>4
      電車は電車以外走れなくなるし導入費用・車両購入費用・メンテナンス費用が莫大なんでダメです。

      今回、紹介された方式は架線がなくても使えるトロリーバス(トラック)と思えば良い。
      既存の道路のメリットを無くさずに充電問題解消に向けての一つの方法だね。

      • +4
      1. >>33
        トロリーバスのように路線上に限られた台数の車輌しか走行しないのと違い、不特定多数の個人の車輌が走行するとなると、同時走行する車輌数の最大値を想定した電力網が必要だし、埋設する電線の太さも大電流を流せるだけの相当に太いものが必要になるでしょう。
        そうすると電線の資材として必要になる銅の調達が問題になってきます。
        ただでさえ電気自動車の推進で世界的な銅の枯渇が問題視される中でさらに追い打ちをかけて銅を大量調達するのは非常に困難かと思われます。

        • -1
  3. トロリーバスは時代を先取りしまくっていたんだな。

    • +12
  4. 充電しながら使用するとバッテリーの寿命が縮むというか
    最大容量が減ってくるというか、バッテリー弱くなるんだけど
    その辺は問題ないん?

    • +1
    1. >>7
      道路から受電した電力は直でモーターへ供給すれば
      車にバッテリーを搭載する必要は無くせますね
      車両価格の大半を占めるバッテリーを無くせると
      結果的に車両価格も相当に安くできて良いことずくめ

      • -1
      1. >>10
        自宅の敷地、店舗や施設の駐車場そして風光明媚な観光地まで、車で行く
        あらゆる場所の道路に送電設備敷けるわけないのに、車のバッテリーを
        無くせるわけないだろ・・・

        • 評価
      2. >>10
        「電力供給を受けながら走る」ができるのは幹線道路だけで、
        個々の住宅街の細路地や、田んぼ道、山道みたいなのまで
        津々浦々この仕組みを完備するのは無理では?

        • 評価
      3. >>10
        バッテリーは無くせなくても
        小型の物で充分になるでしょう(* ‘ᵕ’ )☆
        道路のメンテナンスも給電設備を
        ワンタッチで取り外せる仕組みにすれば
        維持費も大幅に削れますし良いこと
        だと思います。

        前方の車と車間距離を取らないと
        充電出来ないシステムにすれば
        安全運転にも繋がるよな🚗 3₃

        • -1
    2. >>7
      ふむ、ならばバッテリーを二つに分けて充電と出力を交互に行えば良いのでは?

      • +1
  5. 日本でも首都高に振動発電埋め込む話あったけど一向に進まんな

    • 評価
  6. 素人からすると感電怖い気がする
    スウェーデンさんが先行して試してくれるなら朗報やね

    • 評価
  7. もし導入利権で騒いで導入した路線が出来たとしても、自然災害の多い我が日本国では一過性で終わる気がする。

    • +1
    1. >>16
      電線がいまだに宙吊りなのを見るに、日本ではどの方式も実現しないだろうね

      • -1
      1. >>20
        電柱・電線の話は日本では一長一短で何とも言えない
        地中化も電柱もどちらも利点欠点があるので、どちらかが確実に有益でもない限り変化は緩やかにしか進まないよ
        単なる景観なんてあやふやなモノなんて電柱が地中化されたら電柱がある景観を懐かしく言い出す人もいるだろうしね
        ちなみに私が住んでいる地域の近くに地中化された場所があるけど、それに感じた最大の利点は雨上がりに電柱からの落とし物がなくなった点ですね!

        • -1
  8. 全ての道路で受電できない限り、どっちにしろ車は重いバッテリーを積むしかない
    送電設備も埋設式は車の重さがかかって壊れやすいし、メンテナンスの度に道路を封鎖する
    電気の消費もすごいだろうな

    • 評価
  9. 車が通行していなくても送電するコストや、同時に沢山の電気自動車が通行する事による電力供給不足はどうするのだろう?

    • 評価
  10. ハイブリットじゃダメなん?
    電気以外は一ミリもアウトなの?

    • +3
  11. 吹雪の日とかも大丈夫なんかな・・・っていうか車クラッシュして感電とかないん?って心配になる。海外めっちゃ車飛ばすんだもん・・

    • 評価
  12. バッテリーを統一規格にして、充電済みのバッテリーに何時でも何処でも交換できるようにするのではダメなのか?

    • +1
  13. いっそのこと水を流して川にして舟でも浮かべたらいかがですか

    • +1
  14. 充電池の劣化がかなり早そうなシステムだな…

    • -1
  15. ワイヤレス充電はロスが多くて無駄な電力使うらしいけどそれは環境にいいのかな?

    • +3
  16. 「とんでもない電力の無駄」vs「とんでもないバッテリー量を搭載しないで済む」

    え?とんでもないバッテリー量を搭載しながらこの道を走る?あぁ単なる無駄ですわ
    これは常時給電によって搭載バッテリー量を劇的に減らさないと意味がない
    かといって極端にバッテリーを減らすと給電道路外にてあっという間に電欠

    まぁ社会実験で先ずは長所短所を明らかにしてくれい

    • -2
  17. 電気代はどうなるんだろ
    どの車がどれだけ充電したのかわかるのかな

    • -1
  18. ゲームとかサイエンスフィクションとかにあるよね
    トロンなんかもそうじゃなかった

    • +1
  19. 欧米のEVゴリ押しでしか無いな。世界的に電力足りて無いのに無駄な電力垂れ流しな上に今以上に電力が必要になるのに発電によるCO2排出やただでさえバッテリーで重いEVの為の特殊な道路の維持に対するCO2排出量は考えてるのか?全ての道を整備できないならバッテリーは絶対に無くせないのにバッテリーの寿命は縮むだろう充電しながらの走行。バッテリーは廃棄するのが環境に優しくないのに何が環境保護だよ。草も生えない

    • 評価
  20. 北欧の実行力は(  ̄▽ ̄)スゲェェェ
    走行中の路面からのワイヤレス
    充電実験もされてるなんて日本
    よりも一歩も二歩も先を進んで
    るでは無いか۳( ̥O▵O ̥)!!
    下手な鉄砲かずうちゃ当たるの日本
    の考え方では到底出来ない事だよ

    せいぜいBYDのブレードバッテリーを
    使わせて貰うのが限界だよな💦
    水素のインフラは設置費用、維持費用が
    非常に高価だから絶対普及しないからなぁ‼️
    国が全額補助してゴリ押ししなければ
    やる企業は少ないでしょうꉂ🤣𐤔ね。

    • -1

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