
AIはGoogleが開発した大規模言語モデルで、現在ウェンディーズは2023年6月(来月)のデビューを目指して準備を進めていると、複数の米国メディアが伝えている。
地方独特の方言にも対応するAIチャットボット
Wall Street Journalによると、最初にAIチャットボットが導入されるのは、オハイオ州コロンバスにある1店舗だという。AIチャットボットは、Googleが開発した大規模言語モデルをベースにしたもので、「biggie bag」や「JBC(junior bacon cheeseburger)」といったウェンディーズ用語にもきちんと対応できる。
また車内の音楽やおしゃべりのようなノイズがあっても注文を聞き取るし、地域独特の方言やアクセントでも理解できるとのことだ。
ウェンディーズのTod Penegor CEOは、メディアに対し次のように語っている。
Google CloudのジェレーティブAI技術は、ウェンディーズならでの迅速でスムーズな体験をお客さまに味わってもらう大きな機会です。ここで成功を収めれば、徐々にチャットボットAIに置き換わる店舗が増える予定だ。
そのおかげで従業員は、おいしい料理作りや、馴染みのファンとの関係作りなどに集中することができます

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AIの実力は最高レベルの人間スタッフより優れていると評価
なおAIチャットボットの実力は、同社最高のカスタマーサービス担当者と比べても、おおむね優れているとのこと。なんでも、大きめサイズや追加メニューを勧めたりと、売り上げにも貢献するようプログラムされているそうだ。
AIに「ご一緒にポテトはいかがですか?」などと言われたら、物珍しさもあってついつい買ってしまうかもしれない。

マクドナルドでも試験導入中
なお、ファストフード大手、マクドナルドでは、数年前からAIドライブスルーの実験が始まっているとのこと。ただ、その結果はなかなか完璧とは行かないようだ。2021年6月からシカゴの10店舗で始められた実験では、2022年6月の段階で80%前半程度しか正確に注文を受け取れなかったらしい。95%程度の精度を期待していたマクドナルドにとってはやや残念な結果だったそうだ。
だが将来的にはドライブスルーの従業員をすべてAIに置き換える予定だそうで、2021年にはIBMと提携を結んでいる。
References:Wendy’s, Google Train Next-Generation Order Taker: an AI Chatbot - WSJ / Wendy’s Is Beefing Up Its Drive-Thrus By Staffing Them With Chatbots - DesignTAXI.com / written by hiroching / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
日本だと方言きついので厳しいぞ
例えば宮古弁でマツマーリャとかいんぎゃーと言われても
意味わからんし、んーぎーあいずぅとかだうもググった
ところで出てこない
2. 匿名処理班
>>1
わかります
昔、仕事で青森を訪れた際に地元民のおばあちゃんと会話したら
ほとんど言葉の意味を理解できなくて
日本に居るのに日本じゃない錯覚を感じました😅
3. 匿名処理班
>95%程度の精度を期待していたマクドナルドにとってはやや残念な結果だったそうだ。
95%でも低すぎる
5%のクレームが来たら大変だ
100%じゃないと役に立たねえ
4. 匿名処理班
でもAIにもチップを払わなきゃならないんでしょう…?
5. 匿名処理班
Twitterのウェンディーズちゃんみたいに毒舌であってほしい
6. 匿名処理班
>>2
考えるな、感じろ
7. 匿名処理班
AIがある程度普及したらAI業務に課税して取れる所からは徴税せなアカンね
8. 匿名処理班
ウェンディーがスーパーサイズミーに感化されて
うちの商品はゴミと言い出して取りやめになるんですね、わかってますよ
9. 匿名処理班
>>1
>>2
その土地ネイティブのAIを開発すればチャンスがあるかも
10. 匿名処理班
やがて客の放言にも対応