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産んじゃいました。うっかり駐車場の地面で卵を産んだ鳥、三角コーンで守られ、無事孵化に成功

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(著) (編集)

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 一般的な鳥の巣といえば、藁や小枝でできたお椀型のものが木の上に作られると思いがちだ。だが、ちょっと想像もつかないようなとてもユニークな場所に巣作りをする鳥もいる。

 ちょっと変わった生態を持つ渡り鳥の一種、フタオビチドリは、米サウスカロライナ州ジョンズ島にある電力会社の駐車場の地面に巣を作った。

 フタオビチドリは、連邦法によって保護対象となっており、鳥を勝手に移動させたり、巣や卵を破壊したりすることが禁じられている。

 そのため、電力会社の人たちは巣を守るために周りに三角コーンで目印をつけて安全に見守ることにした。

 その結果、卵は無事に孵化し、ヒナの姿を見ることができたようだ。

Berkeley Electric Cooperative employees protecting bird’s nest

駐車場に巣作りをしたフタオビチドリ

 3月27日、サウスカロライナ州ジョンズ島にある「バークレー電力非営利協同組合(Berkeley Electric Cooperative)」は、Facebookアカウントで複数の三角コーンが駐車場に設置された写真をシェアした。

 この三角コーンの真ん中には、渡り鳥のフタオビチドリの巣がある。

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image credit:Berkeley Electric Cooperative, Inc./Facebook

 フタオビチドリは、北アメリカから南アメリカにかけて生息するチドリ科の渡り鳥だ。北冬になるとメキシコやカリブ海、南アメリカに食べ物を求めて渡る。

 フタオビチドリは、水辺だけでなく、空き地や花壇、砂利の上、屋根の浅いくぼみや駐車場で巣作りをすることが知られている。

 ちょっと変わった生態を持っており、自分の卵やヒナを守るために、翼が折れて飛べないふりをするという独特の行動をとる。

 今回、フタオビチドリが選んだのは、電力協同組合の駐車場のど真ん中だったようで、従業員の 1 人が巣を見つけたそうだ。

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三角コーンで親鳥と卵を保護することに

 従業員らは、できることなら車の行き来が激しい駐車場から安全な場所に移動させてあげたかった。

 だが、フタオビチドリは渡り鳥の保護条約「Migratory Bird Treaty Act」によって保護対象となっており、鳥を勝手に移動させたり、巣や卵を破壊したりすることが禁じられているため、鳥も巣も移動させることができない。

 そこで、従業員たちは巣の周りを三角コーンで囲み、巣を守ろうとしている親鳥と卵が安全に保たれるように配慮したのだ。

 従業員が調べたところ、どうやら孵化までは数週間ということで、卵が無事に孵化するまで、見守っていくことにしたようだ。

 この1件をシェアした Facebook アカウントでは、次のように綴られてある。

ジョンズ島の従業員は、駐車場の真ん中にフタオビチドリが巣を作っていることに気付きました。今後、彼らはより一層駐車場での運転には気を付けるでしょう。

通常、フタオビチドリは水辺に巣を作りますが、開けた地面に浅い巣を作ることも多いようです。

渡り鳥条約法により巣を移動することができないため、従業員は数週間後に卵が孵化するまで安全に巣が維持されるよう見守ります。

Facebookで開く

卵から無事に雛が生まれる

 電力協同組合の投稿を見た人々からは、従業員たちの鳥を守る思いやりとやさしさを称賛する声が寄せられた。

 それから数週間後、三角コーンで安全に保護された巣にある4個の卵から3個が孵化した。

 4月7日の時点では、3羽はすでに動き出しているようだ。

 Facebookでシェアされた動画では、ものすごい速さで動き回る親鳥の様子が捉えられている。

Facebookで開く

 羽を怪我して飛べないフリをするのが上手なフタチドリ。その作戦はまんまと成功したようだ。

 ヒナが巣を離れる準備が整うまでには、最大1か月かかる可能性があるそうで、従業員たちは巣の周りを封鎖して安全に保つ予定だという。

References:3 federally-protected baby birds hatch in Berkeley Electric Cooperative parking lot/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 飛べるようになるまでは同じ場所にいるんかな?
    ウロウロ歩き回られたら対応するのが大変そう。

    • +1
  2. 優しい世界になったから良かったけれど母ちゃん雑すぎない?

    • +4
    1. >>4
      チドリは保護色に自信があるのか、普通に地面に巣を作るのよな。
      現に生き残って来たわけだから見つかりにくいのだろう。
      「まさかこんな所にはいないだろ」という
      捕食者の意表を突く効果もあるのかもしれない。

      それでも近づいて来る敵にはお得意の囮作戦を使うし
      なんだかんだ完成度の高い生存戦略なのでは。

      • +9
  3. VLCメディアプレイヤーが真っ先に浮かんだ俺を許せ

    • +5
  4. ぱっと見わからん。よく見つけたなあ。
    踏まれる前に対処できてなにより。

    • +12
  5. 鳥だから見守って貰えたのかな?
    犬だったら、ハイエナだったら、蛇だったら、どこまでだったら人に見守って貰えるのだろうと、いつもこういったニュースで考えてしまう。

    • -11
    1. >>7
      動物に限らずヒトに対してだって美人なら他より特別庇護されるなんてよくある話
      〇〇なら守られなかったのでは?なんて考えるだけ無駄なんですよ

      見つけた人がその時その場で「守りたい」と思ったら守る、それだけ
      当然その感覚は人によって違う
      爬虫類好きの人であれば蛇が保護されたかもしれないし、その人が鳥嫌いだったら鳥は守られなかったかもしれない(法律があるんで微妙なとこだけど)

      すべては巡り合わせと運次第
      それに理不尽を感じるのならあなたは出会う全てを守ってやればいいだけ

      • +11
    2. >>7
      今回は法律で保護対象になってるから動かせないだけじゃない?
      保護対象じゃなきゃどっか移動させるか保健所呼ぶとかしてたと思うけどね
      優しい人なら自分が保護するか保護団体呼ぶとかはするかもだが

      • +5
  6. ああっ(゚∀゚)
    こりゃまたチドリアジサシ系が大好きそうな小砂利が敷き詰められた駐車場w
    巣というか卵産んじゃうのも無理ないかもw
    しかし見つかってよかった孵化までいけてよかった
    見つけた人は大変なGJでした

    • +12
  7. よかったねえ
    こういうほっこりニュースだけ見ていたい

    • +5
  8. 取り敢えず人間相手には効果あるとは思うけど野生動物には…
    この巣作りでも繁栄出来てる鳥って事なんだろうけど人間からすると冷や冷やだわなw

    • +5
  9. うっかり産卵と聞いて、松チャンの半魚人が「産ませてよっ!」とか言うネタを思い出した。

    • +1
  10. 動画みたらホントにすばしっこくてワロタ

    ハクセキレイみたいな動きだね

    • +10
    1. >>16
      千鳥足って高速で走り回ることなんだと現物をみて覚えた。

      • 評価
      1. >>28
        千鳥足の語源になったのは通常時の動きじゃなくて天敵に襲われた時の習性の方だと思うよ
        少し歩いてはへたり混むっていう怪我したような動きをして天敵を子供から引き離すって習性

        • 評価
  11. 思ってたより数倍はちょこまかとしてて思わずニッコリ

    • +4
  12. ケガしたフリ作戦で種が存続したのだとしたら、すごい進化だよねー。
    観光地で人を載せたくないロバが、足の痛いフリをするのがあったけど。

    • +2
    1. >>20
      あの疑傷行動は「子供は守りたいけど敵は怖い」
      (立ち向かう勇気は無いけど逃げるほど薄情でもない)という
      絶妙な心理状態から生まれたという説もあるんだとか。

      • +6
  13. 日本でも意外とコチドリなんかそこら辺の畑で子育てしてるんだけどねぇ

    • +3
  14. 迷彩感スゴイな
    見つけてもらえてよかったけど、巣立つまで大丈夫かかなり心配になる生き物だな

    • +2
    1. >>23
      チドリはヒナも小石のような色柄なので、
      じっとしてると周囲に溶けこむよ

      • +3
  15. これ、人間が気づかない平地だったら野生動物の餌食になってジ・エンドな気がするんだけど
    沖縄だったか西表島だったか、希少種の固有種のカラスか何かは、既に人間が自分たちを保護してくれて天敵からも守ってくれるって認識してて、人間の目の届くところに巣を作るようになってるみたいな話を聞いたことがあるし、もしかしたらこの母鳥も人間を利用しようと画策してた可能性…??

    • +1
  16. 開けた砂利だらけ場所で迷彩しながら営巣するって結構いいアイデアかも
    親鳥は敵の接近にいち早く気付けるし、蛇なんかだと
    ・開けているから上から猛禽とかに見つかりやすい
    ・砂利だらけで這い回りにくい?
    ・極端に乾いている
    という理由で巣まで這っていくの嫌がるかもしれない

    • 評価
  17. 日本でもコチドリは舗装されていない駐車場などわりと人の出入りのあるとこで産卵~子育てします。

    例年、ケリがギャーギャーわめき出す頃になると会社駐車場はケリやコチドリの巣ができるので要注意です。そういえばケリもチドリの仲間でしたね。

    • +2
    1. >>27 この記事のように、毎年みんなで踏まないよう避けて見守る?それとも巣を移動させるのかな?(ちな自分はタゲリがスキ)

      • 評価

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