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幼児は人の心を読み取り行動を予測する点においてAIをはるかに凌駕していることが判明

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(著) (編集)

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 人間の11ヶ月の赤ちゃんといえば、ようやく言葉らしきものを発するようになる頃だが、人の心の動機を読み、行動を予測するという点では、AI(人工知能)よりもはるかに優れているそうだ。

 シンギュラリティ(技術的特異点)を迎えたとさえ言われるほど高度になったAIが、小さな赤ちゃんに負けてしまうという意外な研究結果は、『Cognition』(2023年2月16日付)に掲載されたもの。

 こうした結果は、人間の認知とAIの計算との根本的な違いを浮き彫りにしており、今後AIがより人間らしい行動を模倣するうえでの課題を示しているという。

人間が持って生まれた人の心を読み取る能力

 小さな赤ちゃんは、他人という存在に興味津々だ。彼らが他人をじっと観察したり、積極的にコミュニケーションを交わそうとするのがその証拠だ。

 それどころか、赤ちゃんは幼いながらも他人がとった行動の動機や目的を察知し、どうすればそれを上手にできるのか予測することまでできる。これはまさに人間の社会的知性の基礎と言えるものだ。

 これは、人には生まれつき、あるいは発達の非常に早い時期から、動く物には意図や意識があるのだと想定する能力があることを示しており、心の理論または素朴心理学と呼ばれている。

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photo by Pixabay

 一方、AI(人工知能)はもっと直接的に人間の行動を予測する。

 だから、AIを使用した広告などは、スマホで京都に関する記事を読んでいたりすると、京都旅行の広告がポンっと表示したりする。

 ある意味、AIは人の行動を左右する文脈や状況を柔軟に理解するのが苦手とも言えるかもしれない。

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赤ちゃんはAIより上手に人の心の動機を探ることができる

 今回の研究の狙いは、そうした人間とAIの理解の仕方の違いを探ることだ。

 米ニューヨーク大学の研究チームは、そのために生後11カ月の赤ちゃんに実験に参加してもらい、その結果をAIのものと比べてみることにした。

 実験は、この分野でよく使われる「乳幼児直感ベンチマーク(Baby Intuitions Benchmark)」という方法で行われた。

 具体的には、2Dゲームの迷宮のようなステージをシンプルなマークが動き回るので、それを赤ちゃんとAI(人間の知能を模倣するよう訓練されている)に見てもらう。

 マークは迷宮を移動しながらアイテム(これもシンプルなマーク)を集めたりしており、ちょうど人間の行動を連想させるものとなっている。

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実験で使用された、乳幼児直感ベンチマーク(Baby Intuitions Benchmark) / image credit:https://doi.org/10.1016/j.cognition.2023.105406

 この実験の結果、マークには何か目的があるのだろうと、赤ちゃんが察していることがわかったのだ。
 そう言えるのは、赤ちゃんの予想に反する動き(たとえばアイテムを集めるマークがなぜか遠回りした)が出ると、”驚いて”じっと見つめるからだ。

 赤ちゃんが驚いたということは、彼らがマークの動機や目的を察知して、その動きを予測していた(そしてそれが外れた)ということだ。

 一方、AIの計測データを調べても、そのような”驚き”は見当たらなかった。つまりAIが人の行動の動機を理解していなかったという証拠だ。

 研究の筆頭執筆者モイラ・ディロン氏によれば、人間の赤ちゃんの知識は、進化によって受け継がれた狭く抽象的なものでしかないが、それでもどんな状況や文化にも対応できる柔軟性があるのだそうだ。

References:Commonsense psychology in human infants and machines – ScienceDirect / Surprising Study Finds Infants Outperform AI in “Commonsense Psychology” / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 13件

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  1. 人の行動を予測する事に関してAIを基準にされてもよくわからない

    • +2
  2. ちょっと前はAIの進歩が盛んに話題になってたけど
    最近あんまし聞かない気がするな。
    逆に会話型AIが意地悪な人に遊ばれたりして
    ちょっと株が下がってるような。

    • -3
  3. ってことは、赤ちゃんはしばしばこっちが困ることをわかってやってる感が否めなかったが、
    本当だったってことか。

    • +6
    1. >>4
      よく「前世の記憶を持つ子ども」って話があるでしょ。
      アレは子どもが大人の気配を読んで受ける話をしているのでは?って説がある。

      聞く大人がそういう答えを子どもに期待するから、子どもはそれを無意識に察知してウソの記憶を補完していくんだって。

      • +10
  4. 「小さいから判らないだろう」は矢っ張り通用しないって事だね
    具体的な知識にはなってなくても根源的な所を理解してるって訳だ
    親が思考や行動の糧になってるんだもんな

    • +9
  5. > 赤ちゃんが驚いたということは、彼らがマークの動機や目的を察知して、その動きを予測していた(そしてそれが外れた)ということだ。

    > 一方、AIの計測データを調べても、そのような”驚き”は見当たらなかった。つまりAIが人の行動の動機を理解していなかったという証拠だ。

    無茶苦茶な論理だな

    • -6
  6. そりゃあ38億年のビッグデータの結晶だし…一応

    • +9
  7. >>赤ちゃんが驚いたということは、彼らがマークの動機や目的を察知して、その動きを予測していた(そしてそれが外れた)ということだ。

    なるほどね。

    >>一方、AIの計測データを調べても、そのような”驚き”は見当たらなかった。つまりAIが人の行動の動機を理解していなかったという証拠だ。

    ????
    そもそもAIは統計学に基づいたただの数式にすぎない。
    学習次第でどうとでもなる。
    少なくとも、赤ちゃんにはTransformerみたいなことはできない。

    • -3
  8. 以前保育所支援してたことがあるけど、赤ちゃんは賢いよ。ネグレクト気味の母親を嫌って、母親が迎えに来てもうれしい顔をせずに父親が迎えに来るとニコニコしたケースがあった。また主任保育士を嫌ってて、主任が来ると笑わず、自分がそばに行くと「抱っこして!」と言わんばかりに手を伸ばす。園児も日々心身の状態が異なるけど、大人たちの状態を読み取ったり予測したりしてるのはアリだと感じた。やはり人間は賢いということね。

    • +8
  9. 何かが何かを学習する為には、前提に偏りとか事前知識が必要なんじゃないかと思っていたのだが、これなんじゃんあいかな?他人の行動を無意識に予測してしまう傾向やその予測を成り立たせる事前知識って。
    AIにもその前提と事前知識を書いてやれば、赤ちゃん並みの読みが出来るのかも知れない。

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