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精子を気絶させ一時的に動けなくする男性用避妊薬を開発

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(著) (編集)

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 男性用避妊薬の開発が進んでいる。手軽で副作用がなく効果の高いものが望まれるが、今回開発されたのは、一時的に精子の動きを止めてしまうというもの。

 飲むと1時間ほどで効き目があらわれて、次の日には効果が切れるので、一時的な避妊効果を望む場合に有望視されている。

 今のところマウスでの実験に成功しただけだが、数年もすれば男性は新しい避妊の選択肢を手にするかもしれない。

飲むと精子の動きを止める避妊薬

 最近では様々な男性用避妊薬の開発が進んでいるが、まだ実用化までには至っていないのが現状だ。

 そんな中、米ニューヨーク州コーネル大学医学部(Weill Cornell Medicine)のチームが『Nature Communications』(2023年2月19年付け)で発表したものは、すばやく効いて、約24時間後に効果が切れるという手軽さから、新たな選択肢として有望視されている。

 この避妊薬は、精子のスイッチとして機能する「可溶性アデニリルシクラーゼ(SAC)」という酵素に働きかける。それによってスイッチが切れると、精子は動けなくなるのだ。

 マウスによる実験では、避妊薬を投与してから30分から1時間ほどで精子が動かなくなることが確認されている。

 それによる避妊効果は、投与後2時間なら100%と効果テキメンだ。

 投与後3時間で91%に低下し、24時間もすれば精子は元通り動けるようになったので、本当に手軽で、必要なときにだけ効果を発揮してくれる感じだ。

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photo by Pixabay

8年後の製品化が目標

 最終的な目標は、1時間以内に効いて、6~12時間は妊娠を防いでくれる非ホルモン性の避妊薬だとのこと。

 研究チームは、3年以内に人間での治験を行い、8年後の製品化を目指している。

 なお今回の実験でマウスに副作用はなかった。だが過去の研究では、SAC酵素に問題がある男性は、腎臓結石になりやすいことが示されている。

 といっても、それはSAC酵素がずっと機能しないことが原因で、避妊薬で一時的にスイッチを切るだけならそれほど心配する必要はないだろうとのことだ。

本当に実用化されるのか?

 少し気になるのは、これまでも有望とされた男性用避妊薬はあったが、いずれも失敗に終わっていることだ。

 そのためアングリア・ラスキン大学の避妊の専門家スーザン・ウォーカー氏は、今回のものもきちんと開発されるのかどうか「少々疑わしい」と、第三者の立場からScienceAlertで解説している。

 とはいえ、即効性があるので、避妊薬を飲むところをパートナーが自分の目で確認できるというのは大きなメリットであるそうだ。

 またコンサルティング企業デザイア・ラインの予測によれば、すぐに効き目が現れて1~2時間持続する避妊薬ならば、バイアグラ発売時の3倍の普及率になる可能性があるとのことだ。

References:On-demand male contraceptive shows promise in preclinical study — ScienceDaily / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 経口薬じゃなく塗り薬にすればいいのに
    できないんだろうか

    • -1
      1. >>10
        精子に対して作用させる事が目的なのだから、精子を持たない女性に付着しても関係ないかと
        もし身体に付着する事が有害なら男性にも有害という事になります

        • +1
        1. >>13
          女性の中にいつまでも残っちゃうと、不妊の原因になる可能性があるので、残留期間の調整の難しさがありそうです。もっと言えば精子は穴から飛び出してくるので、塗り薬だと薬と上手く接触させるのが難しそうです。

          • 評価
    1. >>2
      塗り薬を満遍なく精子に接触させるのは難しいんじゃないかと

      • +2
  2. 仮にこの薬を発表すると某国の医療専門サイトに
    怪しい薬が大量に並ぶだろうな
    日本語対応なので日本人も安心し購入できるけど
    ネタでも薬を買う勇気はねえな

    • +1
  3. 新しい避妊法は良いんですけども、性欲のコントロール(特に抑制)方法の開発をお願いしたいな。

    • +7
    1. >>4
      前立腺癌の治療薬である抗アンドロゲン剤がある。
      抗アンドロゲン剤は男性ホルモンの合成を妨げる効果があり、結果として性欲を抑制することができるので海外では性犯罪者の化学的去勢に用いられる。
      因みにハゲの原因は男性ホルモンなので、抗アンドロゲン剤には育毛効果もあるらしいよ。

      • 評価
  4. 一次的な気絶って事は生きてる内に目が覚めるんだろうか?
    死ぬなら良いけど生きてたら活動再開しそうだな

    • +6
  5. コンドーム付けたくないって需要に受けるかもしれないね。副作用が無いならの話だけども。

    • +1
  6. アメリカが中絶禁止の流れになったので、パイプカット手術など男性側の避妊処置が増えたそうだ。男性としても望まない妊娠に対して自衛するのは大切。酒の勢いやデートドラッグでどうしても抑えられないことがある

    • +1
  7. 直接接触を避けて性病の感染を予防するという意味もあるのでコンドームもちゃんと使おうね

    • +8
  8. 人間の精子って胎内で3日は生存するので
    数時間しかもたないなら効果無いのでは

    • +6
    1. >>23
      ピル飲んでも子宮は大丈夫だからきんたまも大丈夫なんじゃない?

      • +1
  9. コンドームの避妊失敗率は思いの外高いよ(2~15%/年)。性病予防には大事ですが。別の避妊法も併用するのがお勧め。

    • 評価
  10. ゴムの潤滑剤に混ぜて確実性を上げればよい。ゴムを装着する=避妊を了承+相手の目に見える。装着とセットなら勝手に使われることもないし、仮に穴が空いていてもセーフティになる。

    • 評価
  11. 履けるコンドームとか避妊具には良さそうじゃね

    • 評価
  12. 効果が短いが徐放製剤かデポ剤にすれば問題ないか

    • 評価
  13. gつけるときに萎えちゃうからありがてえわ

    • 評価

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