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ロンドンのボラード(車止め)には19世紀の大砲が使われている件

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(著) (編集)

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image credit:@livinglondonhis/ twitter
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 退役したら車止めになってた件?言われて初めて気づくやつだがなんだってそんなことになったんだろう?

 イギリスのロンドンで自動車の進入を阻止すべくあちらこちらの道に立ってる屈強なボラード。その正体が昔の大砲だったという衝撃の事実をご存じだろうか?

 いわゆるひとつの再利用。かつての兵器の行きつく先がこんな所になろうとは大砲自身も予想外にちがいない。

 海外勢もガチかとざわつく19世紀の大砲のセカンドライフを見てみよう。

イギリスのロンドンにあるボラードは昔の大砲だと?

 ちょっとよりかかったらがそれがヴィンテージな兵器とか、マニアには胸熱かもしれない。身近なケースでは車道や歩道の境界や公園の入口などでニョキっと立ってる頑丈そうなあれである。

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image credit:Andrew Bossi, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons

 日本では車止めとかポールとか呼ばれたりする柱状の物体は英語圏ではボラードといい、自動車の進入を阻んだり、港などでは船をつなぎ留めたりする目的で設置される。

 日本でもよく見かけるが、イギリスのロンドンにあるものは一味違う。とっさに耳を疑う話だが、なんと現地のボラードの多くが昔の大砲(レプリカ含む)なんだそうだ。

 ロンドンでガイドをしている Jack さんのツイート

ロンドン橋のそばで引っこ抜かれて転がってるボラード2本を発見。この状態だとうまく偽装された昔の砲身だってよくわかるよ。

19世紀の船の砲撃に使われた大砲をリサイクル

 いらなくなった大砲を一部埋める形で再利用。これらのボラードはもともとは19世紀ごろ船の砲撃に使われた大砲だという。

 処理に困ったものなのか、ただ埋めるとはずいぶん雑なリサイクルだが、なかには特大の砲弾を詰めたまま封印されたものもあるらしい。

もとはフランス海軍のもの?愚弄するためにボラードに

 元大砲たちの出所については興味深い通説がある。1805年ナポレオン戦争のころに繰り広げられたトラファルガー海戦で、勝利したイギリスがフランス海軍の艦隊から奪ったものだというものだ。

 その説によれば、イギリスはフランスの大砲を自分たちの艦船に取り付けようとしたが、サイズが異なりうまく調整できなかった。そこでフランスを愚弄する目的で大砲をボラードにしたというのだ。

 フランス人にすれば、憎きイギリスが自国の兵器を街の通りに使っていることになり、さぞかし腹立たしかったに違いない。

フランス製じゃないという学者の意見も

 だがそれは都市伝説であり、フランス製の大砲という説は疑わしいとする学者もいる。

 イギリスのマーティン・エヴァンズ博士の調査では、スペインのトラファルガーからイギリス軍が連れ帰ったフランスの戦船は 1 隻もなかったそうだ。

 また当時戦いなどに使われた大砲は高品質な銅とスズでできていて、別なものに作り替えられていたはずだという。

 いずれにせよ本物の大砲でボラードという発想はなかなか面白いし、実際見てみたくなる。

今はボラードなんてクール!海外勢もびっくり

 今回 Jack さんがシェアした元大砲のボラードは、ふだんロンドン橋にあるものでたまたま工事か何かで引き抜かれたものらしい。

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image credit:u/LibraryAny9273 / reddit
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image credit:u/LibraryAny9273 / reddit

 同様の光景はおなじみredditでも話題になり、こんな声が寄せられていた。

この件に関する海外の反応は…

・昔の大砲が今はボラードやってるなんてクールだな!

・一時的に埋まってるだけでまた復帰するんじゃないか?

・大砲だって全然気づかなかった!すごいいいやん。

・今はレプリカ増えたけどまだ本物あるからね。

・第二次大戦時のストレッチャーもフェンスになってそのへんにあるはず。

・なんで大砲が埋められたんだ?

・使い道がなくて大量に余ったんだ。一時はもっとあちこちに本物の大砲のボラードがあったけど今はだいぶ減って逆に珍しがられるようになった。

 上のコメントにもあるように、ロンドンにはフェンスになった第二次世界大戦時のストレッチャーもあったりする。現地じゃこうした再利用がよくあるのかな?

キャンバーウェル地区のフェンスは第二次世界大戦のストレッチャーだ!

 ストレッチャーもだが昔の遺物がしれっと今に溶け込んでる光景がたまらない。日本のボラードもいろいろで凝ったデザインのもみかけるけどもこういうリサイクル系あるのかな?

References:iflscience / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo

追記(2023/02/03)タイトルの誤字を訂正して再送します。

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. 台湾も以前中国から大量のミサイルをプレゼントされた時
    打ち込まれた砲弾を包丁に作り上げ、現在は金門包丁という
    平和な道具に生まれ変わった

    • +11
  2. スレタイ、元記事見ても分ると思うが「ボラード」な

    • -1
  3. 東京タワーの材料がww2の戦車みたいな?

    • +4
    1. >>4
      仏像や梵鐘などの銅器が、ベトナム戦争で使われた砲弾の薬莢を溶かして作られたりもしている。

      • +3
  4. 試作135mm砲の不良品を車止めにしていた会社もあったぞ
    この日本でね

    • +4
  5. 古い大砲といえば九段会館の前にあったトイレの横に砲身がおいてあった。誰も気が付いていなかったとおもうが、まだあるのかな?

    • +3
  6. 対エイリアン決戦でまさかの決戦兵器となる胸熱展開を見たい

    • +5
  7. 日本には駆逐艦を沈めて造った軍艦防波堤(北九州)がある。
    海防艦を利用した公民館(千葉)もあった。

    軍用品は嵩も強度もごついからね。再利用したくなるよね。そりゃあね。

    • +7
    1. >>8
      千葉のはこじま丸だね
      小学校低学年の頃何度か泊まったけどもっと見ておけば良かった

      • +6
      1. >>14
        うらやましい…

        戦時急造の海防艦シリーズ最後の生き残りだったんだよね。実物資料としても貴重な艦だった。
        事情が厳しかったのはわかるけど、三笠のように残っていて欲しかった。

        • +2
  8. 日本だと持ち去られて売られてしまいそう

    • -7
  9. 平和利用よき
    田舎のお堂では花立てに大砲の薬莢使ってる
    鉄製でずっしりと座りが良くてサイズがぴったり

    • +6
  10. 一瞬タイトル文が「砲弾」に見えてぎょっとした

    • 評価
  11. そもそも”ボラード”っていつから登場してたんだろう?
    これを見ると前装砲でリタイアしているのは当然大昔でそれまで、溶かして他の”製品”に変えないで保管していたのかね?
    WW1にしろWW2にしろ放っておけるほど余裕がある状況だったのかね?

    • +2
  12. 久々にこの手のネタで肛門以外を見た気がする

    • 評価
  13. 東京タワーは朝鮮戦争で使われた米軍戦車の鉄を使って建てられた

    • 評価
  14. Fishmongers’ Hall Wharfのあたりなんですね、座標だと
    (51.509032672440114, -0.08853073183942832)
    ストビューに切り替えるとここには3本埋まっていた眺め
    Old cannon re-used as bollards…たくさん埋まってるんですね

    • 評価

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