この画像を大きなサイズで見る製薬会社が新薬を開発するには様々な実験が必要だ。これまで、アメリカのFDA(食品医薬品局)では、ヒトで臨床試験を行う前に動物で試験することが義務付けられていた。
だがそれがついに撤廃となった。
2022年9月末に既に上院を通過していた新法「FDA近代化法2.0」は、昨年12月末にジョー・バイデン大統領が署名したことで施行されることとなった。
この法改正により、製薬会社は他の薬物検査方法を自由に模索することができるようになった。動物実験の代わりに代替えの臨床試験を行うことも可能になるし、引き続き動物実験を行うことも選択できる。
新薬開発における動物実験の義務付けを撤廃する新法律
「FDA 近代化法 2.0 」がアメリカで施行されることになった。
新しい法律は、食品、医薬品、医療機器、および化粧品の安全性を監督するために 1938 年に可決された米国連邦食品医薬品化粧品法の修正法案となる。
改正前、FDA はマウスやラットなどのげっ歯類 1 種と、サルやイヌなどの非げっ歯類 1 種で、医薬品を試験することを義務付けていた。
この法を改正する発起人となったランド・ポール上院議員は、「新たな法律は動物の不必要な苦しみと死を止めるのに役立ち、より安全でより効果的な薬が短期間で市場に出るのを可能にするだろう」とプレスリリースで語った。
この画像を大きなサイズで見る製薬会社の希望で動物実験を選択することは可能
これまでの多くの動物実験では、数えきれないほどの動物たちが実験に使用され、苦痛を与えられてきただけでなく、動物実験では正しい結果が得られないということもあった。
「動物モデルは、正しいことよりも間違っていることが多い」とハーバード大学の生物工学者で、動物実験の代替となる臓器チップ技術を開発した Don Ingber 氏は ScienceInsiderに語った。
それを考えると、法が改正されたことは確かに良いニュースではある。
だがこの新法はあくまでも「義務化を廃止」するだけで、動物実験を完全に禁止するものではない。
製薬会社が動物実験を希望する場合は、それを行うことを選択できるという。
この画像を大きなサイズで見る代替えの試験方法を開発する必要がある
この法の施行について、一部の科学者からは「代替の方法を検討している製薬会社は、最適な試験方法を認識する必要がある」という声があがっている。
ヒトを対象としてテストする前に、製薬会社は治療の安全性と有効性を確認し、使用する技術によってどの毒性を特定できるか、または特定できないかに特別な注意を払うことが最も重要となるからだ。
今回、FDAのスポークスマンは、法律内で適用されるすべての条項を詳しく説明し、業界の利害関係者と協力して、代替試験方法の開発を奨励すると発表した。
このような代替手段には、前出の「臓器チップ」などがあげられる。これは、臓器の機能を模倣できる小型組織を含むマイクロチップであり、コンピューター モデリングや、複雑な臓器の多くを複製できる細胞の 3D クラスターであるオルガノイドだ。
しかし、これらの方法の多くはまだ開発の初期段階にあり、動物実験に取って代わるようになるまでには長い時間がかかりそうだ。
しかし、この法律は注目に値する一歩であり、一部の動物愛護団体は祝福の声をあげている。
Animal Wellness Action および Center for a Humane Economy のウェイン・パセル代表は、「この法が動物実験に関する“時代遅れ”な規則を撤廃し、公的および私的な費用を節約するだけでなく、無数の人間および非人間を救うと確信している」と語った。
References:Drugs No Longer Need To Be Tested On Animals Before Human Trials, FDA Announces/ Dr. Paul’s Bipartisan FDA Modernization Act 2.0 to End Animal Testing Mandates Included in 2022 Year-end Legislation / edited by parumo














残念ながら過去のデータとの比較をしないと、新しい物質が良いのか悪いのかわからないので当面は動物実験はなくならないでしょうね。新しい実験方法が生み出されて実績を積み、データが蓄積されるまでには50年ぐらいかかると思うよ。
人間の安全マージンの為に動物とか使ってたのに、人間のリスクを増やすことにしかならないね。
撤廃に至る経緯の解説が足りないな
動物実験の撤廃は動物愛護のためではなく、全く役に立っていないことが証明されているから
3.前臨床試験で動物に毒性が生じない場合、ヒトでの毒性の可能性を予測することは、ほぼできない。
5.動物で安全かつ効果があるとされた薬の95%が、その後のヒトでの臨床試験で失敗している
※3
動物で成功して人間で失敗が95%なのはいいとして
動物で失敗して人間で成功する確率も高いというデータがないと意味なくない?
動物で成功して人間で失敗が95%で動物で失敗した物が人間で失敗100%なら動物実験は続行じゃない?
これまで医学の進歩に尽くしてくれた動物やそれに苦しんだ研究者達には感謝しかない
動物実験に反対する奴らが臨床試験を受けるべきだな。
>>5
動物実験に賛成する奴らが臨床試験を受けるべきだな。
「より安全でより効果的な薬」本当か?
薬は全て毒物から作られるていることを知ってますか?
一部を殺し、一部を生かす考え方で、毒を薬と読み替えているだけ。
安全な薬はありません。
>>6
だから「より」なんでしょ
いいか悪いかなんて知見の結果生きてる現代の人間にはわからないと思うな
ifの世界線は見れないもの
選択肢は増えるんだろうけど、素人目には良いのか判断しづらいな
実験の種類が増えることでチェックの網を抜けやすくなってる様にも見えるからなあ
いや怖えよ
直接ヒトで臨床試験して被害出るのはいいのか
義務化の廃止なら完全撤廃じゃないとしても早い段階から人間が実験に使われる事になるのか
動物愛護と人権擁護の綱引きが始まるね
統一された代替手段の確立を待たずに統一された評価手段の撤廃をするとどうなるか…
「だ、だいがえ」
「だいたいやねー」
もう、「竹村健一」知らん人も多いだろうねー
>>15
評論家のオジサンでしたっけ?
代替手段が有用なのか否かどうやって判断するのだろうか
信用ならんから動物で検証してってならない?
先日テレビで、マウスで効いてもヒトでは上手くいかない、逆にマウスで効果がなくてもヒトのIPS細胞でやったら効果があったって話を聞いた。
IPS細胞が動物実験を減らせるってやってたよ。
※17
どれぐらいコストが上がっちゃうんでしょうか
ただでさえ個人負担が大きいアメリカの医療費
新手法に劇的なコストダウンが起きるまでは新薬が使える層が減りそうですね
こんなんじゃ無くならない…
第1歩としては喜ばしい
でも全然たりない
死刑囚や超長期懲役みたいな重犯罪者使おうぜ!
どうせ死ぬだけなんだから、刑を執行するよりも、実験体にしたほうが、よほど有意義だろ。
※19
倫理的な問題は有るが、最後くらい人様の役には立つ。
新薬の開発が捗るな。
日本政府「検討する」(なにもしない)
ゼロイチ思考ってやつだろうか
他の手段用意してないけど完全に正確じゃないのでやめますって
極限まで安全性を突き詰める薬の世界で、確認手段を減らすことが良いこととは思わないな
メーカー独自で選択できるとは言ってるけど、批判の矛先が国からメーカーに変わって負担が増えるだけじゃないの
どうしても動物実験が必要になる場面はあると思うけど、義務じゃなくなることで不必要に犠牲になる動物が減ったら嬉しいな
極少量の薬剤を投与しその動態を分析することで安全性などの情報を人体に悪影響を与えず取得するマイクロドーズ臨床試験をもっと大々的に活用できる様になると良いですね。
毒性検査だけ動物で実施してあとは臨床テスト。
義務化を廃止したら、コスト削減にしか使わないよ
より良いなんてありえない。
結果を求められる大型組織の人類に、性善説なんて若いころにしかない夢物語だぞ。
単に必須の義務じゃなくなったというだけなのに、動物実験しないなんてヤバいだろ!って人がこんなに湧くとは…
動物実験は基本面倒なものでもあるので代替法開発によって簡便&安価にできるなら動物愛護抜きにしても従事者としても医薬品メーカーとしても大歓迎案件ではある
ただ、あくまで代替法が出来たらの話だし催奇形性試験なんかは性質上動物でないと難しい試験の一つで、動物種が1種類ではサリドマイドみたいに危険性が見逃されるので2種類の動物でやってるような試験でもある
つまり実際に動物実験せずに開発できるようになるのは技術的にまだまだ先が長い
なので現行でやってる動物実験に抗議してもそれが加速はしないってのは一部愛護の方にはご理解いただきたいもんだね
良いことだね
医学部の動物解体も無駄だから