
犬は“戦利品”としてプーチン大統領の盟友として知られているロシア連邦内チェチェン共和国の首長、ラムザン・カディロフに贈られたと伝えられていたが、2023年、新年の捕虜交換でウクライナに返還された。
犬は現在、飼い主を含む140 人のウクライナ・マリウポリの守備陣と共に無事にウクライナに戻っており、間もなく飼い主と再会できる予定だという。
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ロシア兵に盗まれたウクライナ兵士の犬アディク
去年6月、ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所がロシア軍に制圧された際、多くの軍人や民間人がロシア兵に拉致された。この時、ピットブル(アメリカン・ピット・ブル・テリア)のアディクの飼い主である、ウクライナの女性兵士が捕虜となった。
アディクはロシア兵によって女性兵士のもとから盗まれ、特別サービスに引き渡された。In this video you can see a dog, called "Adik" with his master. The animal looks visibly nervous as if it knew what will happen to them next. The occupiers stole the dog and gave it to Kadyrov. @UAnimalsENG saves animals during the war in Ukraine. Join us! pic.twitter.com/ALmhXOIHia
— UAnimals.ENG 🇺🇦 (@UAnimalsENG) June 15, 2022
その後アディクは、ロシア兵士によってロシア連邦内チェチェン共和国の首長、ラムザン・カディロフに“戦利品”として贈られ、カディロフに“アディダス”と命名された。
The Russian military took a dog named Adik from a Ukrainian servicewoman from Azovstal in Mariupol after she was taken prisoner. The animal was gifted to the Chechen leader Ramzan Kadyrov as a "trophy", report Russian media and the @UAnimalsENG movement. pic.twitter.com/htb4fWGjOC
— Hromadske Int. (@Hromadske) June 15, 2022
140人のウクライナ兵と一緒にアディクが返還される
飼い主と引き離され、カディロフに贈呈されたアディクだが、彼は強運の持ち主だったようだ。もしくは飼い主との強い絆が幸運をもたらしたのかもしれない。今年早々に140 人のウクライナ兵がロシアから解放された捕虜交換の一環として、アディクもウクライナに返還されたのだ。
この捕虜交換では、140 人のウクライナ兵と 82 人のロシア兵、あわせて200 人以上の兵士が本国に戻され、解放された。
ウクライナ兵140人の内訳は、男性が132 人と女性8人だそうだ。この女性の中に、アディクの飼い主も含まれていた。
軍服を着てバスから降りてきたウクライナ軍人たちのなかには、愛する人を泣きながら抱きしめる者もいれば、「ウクライナに栄光あれ」とロシア軍からの解放を喜び、声高く叫ぶ者もいたようだ。
なお、ウクライナに戻ったアディクは、捕虜から解放された飼い主と間もなく再会できる予定だということだ。
References:Adik the pitbull terrier stolen by Russian soldiers and given to Chechen leader Kadyrov as a trophy is finally returned to Ukrainian servicewoman in New Year prisoner exchange/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
なにが戦利品だよふざけんな
犬を巻き込むな人間だけでやっとれ
2. 匿名処理班
ロシアが厳しく罰せられない限り、同じ事を繰り返すだろうな
3. 匿名処理班
なんでも盗むね
吐き気がする
4. 匿名処理班
当事者のウクライナ人からすると、人より犬?だろうな
5.
6. をそとぬこ
(;ŏ﹏ŏ)ろしあ人は本当アディダス好きやなぁ(違
7. 匿名処理班
捕虜交換で返されたという事は「捕虜」扱いだったのだろうから贈られたのではなくて身柄を預かったんじゃないかと思うんだけど本当に戦利品として贈呈されたんだろうか?特に希少でもない犬を…?っていう疑問がある
ロシアの肩を持つ気はないんだけどね
8.
9.
10. 匿名処理班
※7
もしかしたら贈呈することで犬を保護しようとした犬好きがロシア将校にいたのかもしれんね
権力者に贈り物として預けられた犬を酷い目に遭わせることはできんからね
11. 匿名処理班
戦時捕虜勲章とか受けるんかな。
12.
13. 匿名処理班
※7
言いたい事はすごくわかる
自分もロシアの肩を持つわけじゃないけど
たかが犬って考える人はいるわけだし非常時だし
そんな中で殺されたり棄てられたり
そういう扱いを受けなくて良かったと思う
飼い主さんの元に戻れる予定という事だし本当によかった
14. 匿名処理班
ロシア軍は、ホント略奪ばっかりだな
山賊か
15. 匿名処理班
その国のダメ度の計り方で
空港で置きっぱなしになってる廃機の飛行機の数を
「ダメ度」とカウントしてみると
アジアのゆるい国々はそれぞれ一桁で
多くても8機とかなのに
ロシアは76機で
世界一ダメな国だったそうな
16. 匿名処理班
※7
いまは戦争中だから盗まれたって表現しているけど
たとえば半世紀とか経ってテレビ番組に盗んだ兵士が出演したら
戦場に置いていくわけにも行かず保護したって言うかもしれないよね
2023年の今は戦時中である以上、日本だって戦場の後方であることに違いはない
だから友軍を褒めて敵軍を貶す表現が必然的に用いられているだけかもしれない
17. 匿名処理班
預かり保管ではなく普通に戦利品扱いだろ
こんなん大昔からあったわ
第二次世界大戦で日本人からするとこんなの金銭的価値ねーだろってものが盗まれて
日本から海外へ渡ってるから
今だって金〇マが戦利品でカットされる動画(真偽不明)が出回ったじゃん
18. 匿名処理班
事実はどうであれ飼い主に会えるみたいで良かったよ
19. 匿名処理班
カディロフなんて最低な略奪野郎じゃん
農業用機械とかまで掻払ってったし、そんなんに飼われるなんて犬の不名誉No.1だよ
飼い主も含め無事ではないのだろうけど、戻ってこれたのは救いだね
戦争が終わらない中で救いとは言い難いけれど
20.
21.
22. 匿名処理班
>>16
盗んでおいてそれはない
23. 匿名処理班
「戦利品として贈呈」とかいってもそれ盗品じゃん?盗品もらって権力者嬉しいのかな?とか思うのはきっと私だけで、これが戦争のさいたるところなのかな。
24. 匿名処理班
きちんと躾けられたピットブルは賢くて忠実だから、懐かなくて持て余して手放したのかもな
飼い主と再会できるのほんとよかった
25. 匿名処理班
>>1
犬を戦利品にするんだ、もちろん人間も戦利品にされてるだろうなと感じる