
ビル・モーガンさんは、度重なった悪運の後に、奇跡的な幸運を手にした。
心臓発作で心臓停止になったところを医師によって奇跡的に救われた男性は、その1年後、購入した宝くじ(スクラッチカード)で車を当てたのだ。
さらに、テレビ番組のために「宝くじ当選」の再現シーンを撮影する為に購入した宝くじが再び当選し、大金を獲得するという、信じられない確率の幸運に見舞われたのである。
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Man wins money LIVE on TV (Australia)
心肺停止が14分以上続くも、奇跡的に生き返った男性
オーストラリア・メルボルン郊外のキャラバンパークに住んでいたビル・モーガンさんは、職場で事故に遭い、心臓に疾患を抱えていた。そのうえ、当時37歳だった1998年6月、突然の心臓発作で心臓が2度にわたり合計14分38秒間停止し、まさに生死の縁をさまよった。
度重なる悪運に見舞われたビルさんだったが、身内の計らいで専門医のいる別の病院へ移動になったことで、運が好転した。
その病院の医師らはビルさんの蘇生に成功し、ビルさんは15日間の昏睡状態から目覚め、幸運にも一命を取り留めることができたのだ。

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宝くじで車を当てた男性、再現シーン撮影時に再び当選
どん底状態にあったビルさんだが、生き返ったことがきっかけで運気が上昇。交際していた女性と婚約し、新しい仕事も決まった。また、心臓発作で倒れてから1年も経たないうちに、購入したスクラッチカードが当選し、3万オーストラリアドル(約270万円)相当のトヨタ・カローラを獲得するという2度目の幸運を手にした。
これまで、ビルさんは毎週5オーストラリアドル(約440円)のスクラッチカードと宝くじゲーム『Tattslotto(タッツ・ロト)』を買っていたが、当選したことがなかっただけに大喜びした。
しかし、ビルさんの幸運はそれだけでは終わらなかった。
ビルさんのストーリーをテレビ番組で放送するため、テレビ局スタッフがビルさん自身に再現シーンを依頼し、その撮影の中でビルさんが宝くじ販売所でスクラッチカードを購入するというセッティングを行った。

image credit: youtube
ビルさん自身が購入したスクラッチカードをめくったところ、それはなんと、25万オーストラリアドル(約2200万円)の当たりくじだったのだ。

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信じられない確率の奇跡にビルさん大喜び
手持ちの硬貨で削ったスクラッチカードを見たビルさんは、再び宝くじに当選したことを知ると、驚きを露わにしながら「また当選した!」と口にした。興奮を抑えきれず、「25万オーストラリアドルを獲得しました」と言ったビルさんに、その場にいた全員が冗談だと思ったようだ。
「いや、冗談ではなく、本当です」と言いながら、あまりの衝撃に涙ぐみそうになったビルさんを見て、ようやく周りは信じられないことが起こったと気付いた。
ビルさん自身も受けた衝撃が大きく、思わず従業員たちに「また心臓発作に襲われそうだよ」と話したほどだった。

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奇跡の幸運に恵まれた男性として世界中のメディアが報道
宝くじに当選した男性が、再現ビデオの撮影に出演していた時に、再び宝くじに当選し、さらに大きな金額を獲得するなどという奇跡は、いったいどれほどの確率で発生するものなのだろうか。この偶然の奇跡には、さすがに撮影スタッフも宝くじ販売所の職員たちも驚きを隠せなかったようだ。
公開されている動画には、喜びを露わにしてパートナーに電話をするビルさんを祝い、シャンパンボトルを開けて宝くじ販売員と乾杯している様子が収められている。

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その後、奇跡の幸運に恵まれたビルさんの物語は、オーストラリアだけでなく世界中のニュースで報じられた。ビルさんは、今もずっと宝くじを購入し続けているが、この24年間は当時ほどの幸運に見舞われることはなかったそうだ。
やはり人生は山あり谷ありなのだろう。
ビルさんが59歳になった2年前の2020年、ネット上でこのストーリーが再び注目を集めた。当時の取材で、ビルさんはこのように語っている。
心臓病と関節炎を患っているので、健康状態が完全に良くなることはないですし、最近、甥と義理の兄弟が他界し、妹は慢性的な病気で入院したりしています。当時、20万オーストラリアドルを使用してメルボルンの南東部に家を買ったビルさんは、妻リサさんと今もその家で快適に暮らしているという。
でも、毎日起きて靴を履き、体調が良くなくても道を散歩してバラの匂いを嗅ぎ、太陽を見て、自分がどれほど幸運かを考えます。
私は22年前に宝くじで大金を当てて、妻と暮らす家や車を所有することができました。この幸運には、ただ感謝しています。
References:The real story behind the viral video EVERYONE is talking about: Aussie legend who won a $250k scratchie jackpot on camera after waking from a 15-day coma reveals what happened next - and it's not all good/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
取れ高どころの話じゃねえ
いい病院にかかってゆっくり過ごしてほしいものだ
2. 匿名処理班
当時ニュースになったのを覚えてるな
1回目もお金だと記憶してたら車だったのね
3. 匿名処理班
>心肺停止が14分以上続くも、奇跡的に生き返った男性
既に幸運じゃないか?
4. 匿名処理班
懐かしいなあ。
20年以上前に世界丸見えか類似の番組で見たことがあるけど、
ちゃんと、その後の話も追って調査してるのが素晴らしいね。
5. 匿名処理班
髪が生えてきたら信じてやる
6. 匿名処理班
3度目の軌跡はないよ
7. 匿名処理班
昔、まる見えかなんかでこのニュース見た。
8. 匿名処理班
一等の組違い賞ばっかもう3回ひいてるんだけど確率的にはすごいレアだと思うんだね
3枚そろったらリーチで高額と交換とかそういうシステムにできんのかな
組違い賞から銀行へ賞金交換に行くんだけど「あの宝くじの当選金なんですけど」って言うと、何!?って感じで後ろのおっさんたちがガタガタっと立ち上がって、窓口のお姉さんが「あ、はい、組違い賞ですね、少々お待ちください」って言うと、ふっwと小馬鹿にしたように笑って座って後はガン無視されて屈辱的な当選金受け取りなのも哀しい
いつか見返してやりたいと思って買ってんのに、なぜこればっかり当たる・・orz
9. 匿名処理班
日本の宝くじは主催の銀行を変えてみるとか
色々やった方がいいかもしれませんね。
10. 匿名処理班
こういうの見ると宝くじ買いたくなっちゃうな
11. 匿名処理班
健康といえなくとも今も奥さんと幸せに暮らしているようでよかった
(これがアメリカだと当選者は破滅しがち)
12.
13. 匿名処理班
※7
たしか再現の宝くじを買う場面で他人に順番を譲ったんだよな
その人も同じくじを買ったんだっけ?
14. 匿名処理班
こういうの見ると現実にも乱数調整があるのでは?
って気持ちになる時ある