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水族館のトラフザメが父親のいない卵を産む。水槽にはオスがいるにもかかわらず

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 アメリカ、シカゴのシェッド水族館では、「トラフザメ」のメスが、交尾をせずに未受精の卵を産み、父親がいない子を孵化させ、関係者を騒然とさせた。

 同水族館によると、「バブルス」と呼ばれるそのメスは、大人のオスたちと一緒の水槽で飼育されている。そのため当初、孵化した稚魚は、その中のオスのどれかが父親なのだろうと考えられていた。

 ところが稚魚の遺伝子を調べてみたところ、オスの遺伝子は一切含まれておらず、バブルスだけの遺伝子しか受け継いでいないことが明らかになったのだ。

オスがいるのになぜ?トラフザメのメスがの未受精の卵を産む

 通常ならトラフザメは、オスがメスを追いかけ、胸ビレや尾に噛みつくことで交尾が始まる。その後オスはメスに体を巻き付け、交尾器をメスの総排泄孔(生殖口)に挿入するし、受精が完了する。

 卵生で、受精が終わると、メスは数十個の卵鞘(らんしょう)を、粘着糸で岩などに固定する。

 ところが今回、水族館で飼育されているメスの「バブルス」が産んだのは未受精の卵だった。つまり交尾を行わず、単為生殖をおこなったのだ。

 単為生殖とは、本来はオスとメス、両個体があって有性生殖を行う生物が、一方の個体のみで子孫をつくりだすことを言う。

 その卵は無事に孵化して赤ちゃんが生まれた。

 ちなみにトラフザメの幼体は黒っぽく白い横縞の模様があって、成体とは体色が完全に異なるため、昔は別種と考えられていたそうだ。

Shedd Aquarium’s zebra shark has ‘virgin birth’

 トラフザメが単為生殖することは、これまでにも知られていた。だが、それはあくまでオスがいない状況に限ると考えられていた。

 今回のケースでは、水槽の中に健康なオスがいるのに、バブルスは交尾をせず、父親なしで卵を産んだ。それが専門家を唖然とさせているのだ。

 フィールド自然史博物館の研究者ケビン・フェルドハイム氏は、「単為生殖の仕組みや理由についての理解に一石を投じる発見です。ずっと学び続けるという科学の重要な側面を示しているでしょう」と、プレスリリースでコメントする。

 フェルドハイム氏は、この事例について共同で研究し、その成果を『Journal of Fish Biology』(2022年11月12日付)で発表している。

References:New Study from Shedd Aquarium and Field Museum Documents “Virgin Birth” in Endangered Zebra Shark / written by hiroching / edited by / parumo

本記事は、海外の情報をもとに、日本の読者がより理解しやすいように情報を整理し、再構成しています。

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この記事へのコメント 54件

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    1. ※4
      「私なんか誰にも相手にされないんだ…。いいもん一人で卵産んでやる」かもよ?

    1. ※5
      単為生殖とちゃんと説明されてるよ
      無理に人間の話に当てはめなくても

    2. ※5
      聖母マリアがトラフザメであったことが証明されてしまったな

  1. オスメス共に交尾の負担が大きい種なのかねぇ
    餌が豊富で安定した環境だと交尾の頻度が減るとか?
    アリマキみたいな感じで

    1. >>8
      サメちゃんは雄が雌を逃がさないように噛みついたり、息子が二本あって抜けにくかったり、母体の方は痛くてイヤ!なのかもしれない。

      1. >>12
        他の動物みたいに、餌を分けて「あげる」とか敵を追い払って「あげる」とか、つがうことに利益・価値のある社会の構築が求められますね…じゃないとアンコウの雄や植物のおしべの立場に真っ逆さまだぜ

  2. メスが選ばなかったのかオスが選ばなかったのは謎だけど
    単性生殖できるのは、子孫残せるという意味ではメスが強いね

    1. >>14
      亀の倦怠期、名古屋港水族館で起きた珍事。
      亀エリアは開設の初年度こそ繁殖があったもののその後は全く音沙汰なし。職員はビギナーズラックだったのかなあ と諦めていました
      ある年、亀エリアの設備を新しくするために亀達を幾つかの水槽に分けて避難させていたのですが
      水槽の改修が終わり戻したところ恋の花が大爆発
      「あなたが必要とわかったの」「種の保存を怠けてはいかん」「いつでも出来るなんて間違いだった」「こんなに可愛かったっけ」
      どうやら恋には適度なスパイスが要るようです

  3. 植物でいう三倍体みたいなもの?ヒガンバナみたいな
    クローンばかりが延々と殖えてもまずいから時々オスを使おうくらいの判断なのかな

  4. 普通にメスにとって負担が大きい行為は嫌だろうなってのと、
    環境が安定してるから単為生殖で自分だけの遺伝子のみを受け継ぐ子供でも生存していけるって本能で察知してるのかも
    環境が激変するなら遺伝的多様性があったほうが、どれかが生き残る確率あがるんだろうけど

  5. 自分のクローン生み出せるって事? 鮫が古代から生き残れているのは単体生殖可能だからなのかなー

  6. >23
    ビデオで言ってるけど今回の稚魚は死んだらしい。死亡率が高いとのこと
    そうすると益々単為生殖のメリットが分からん

    1. ※26
      どっちかっていうと個体を超えたレベルの、遺伝子の延命が目的なのかも。
      人間から見るとサメにもつい人格があると思っちゃうし、もしかしたら人格もとい鮫格を本当に持ってるのかもしれないけど、個体としての人格を持つ自分は死んでも良いからクローンに遺伝子を運ばせる戦略みたいな。

    2. ※26
      単為生殖なら 仲間なしで 増えることができる
      水槽1匹飼いの場合や未開拓地に流された場合だ 
      しかし、親・子・孫 みな同じ顔というのは つまらないだろう
      有性生殖で 子孫の個性がいろいろ出て来ると 比較的にあきない

  7. めちゃくちゃ居心地が良いと「遺伝子とか変えなくてええわ」とかなるのかな

  8. 単体生殖自体じゃなくて雄がいるのに?ひとりで?って驚きなのかw

  9. 餌に困らず敵もいない環境でオスがいなくても子供作れるなら誰でもそうするんちゃうか
    面倒臭いやんオスに関わられるのって
    餌持ってきてくれるわけでも無し、子育て手伝ってくれるわけで無し、いてもいなくても一緒ならメス的にオスいらんやろ

    1. >>36
      交尾も消耗するもんなあ
      やらなくてすむならやらずに越したことないわな
      安定した環境なら遺伝子の多様性の優先度も下がるだろうし

    2. >>36、37.38
      何十代か分からないけど、日本人が減少していく様を見てるかのような錯覚に…(^^;

      1. ※46
        メスにデメリットしかもたらさない役立たずのオスは排除されるって事やね

        いや育児しない、メスを守らない、餌も持ってこない、メスに対して腰振る以外は子供として縋りついて育児の邪魔して餌まで取ってこいって、それこそ少子化の原因やんけ

  10. ある種のミジンコは北米からの外来種で絶対単為生殖型。
    単為生殖の生物の子は全てクローン(コピー)なので、オス・メスの生殖では必ず起きる遺伝子組み換えがない。
    すると遺伝的多様性が乏しくなる。今現在の環境では問題ないが、将来的な多様な環境変化に対応しにくいというデメリットがある。そんな時には両性による生殖にもどるのだろう。このサメは常に両方いける(単独OK、異性OK)。

  11. そりゃたかが畜生とはいえより優れた相手と交尾するものだろうから、
    どちらかから見て相手がお話にならなければカップリングが成立しないこともあるわな
    あるいは性欲がないイレギュラーな個体だっていることだろうしね
    雄雌一緒に飼っていれば交尾するだろという発想は人間の傲慢なのかもしれない

  12. 人間の価値観にあてはめて考えんなよ
    当然のようにそれを現実の差別に当てはめるコメ欄もやばいけど

  13. 自然界ではオスとメスの需要がはっきりしてるからな。派手な模様でアピールしたり求愛を頑張る立場はいつもオスで選り好みされる構図
    残せる子の数はメスの数次第というシンプルな理屈
    男社会は霊長類だけ

  14. 単為生殖は繁殖相手がいない場合にするのではなく、単に好みのオスがいない程度の場合でも起きる事なのかもね

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