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古代のスイカは気分が悪くなるほど苦かったのに、なぜ食用とされていたのか?

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(著) (編集)

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image credit:public domain/wikimedia
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 知られているものとしては最も古い植物のゲノムを解読することに成功したそうだ。それは石器時代にサハラ砂漠の羊飼いが食べた「スイカ」だ。正確にはスイカの種に含まれていた遺伝子である。

 6000年前の古代スイカのタネは、1990年代にリビアの洞窟遺跡「ウアン・ムフギアグ(Uan Muhuggiag)」で発見された。

 『Molecular Biology and Evolution』(2022年7月30日付)に掲載された研究よると、洞窟内は空気が乾燥して、塩分も多いため、食事の際に地面に落ちたと思われるタネがうまい具合に保存されてくれたのだという。

 現代のスイカは甘くて美味しいが、当時のものは苦くてとてもじゃないが食べらないそうだ。

古代のスイカは気分が悪くなるほど苦かった

 ゲノム解析の結果、種はアフリカで最も古い作物の1つである野生のスイカのものであることが判明した。現代の甘くて美味しいスイカと違い、古代のスイカはおそらく「気分が悪くなるほど苦い果肉」だったろうという。

 そんなものが、一体どのようにして甘い果汁たっぷりのスイカに栽培化されたのか?

 今回の発見はそれを解明する貴重な手がかりであるという。また、古代人の食生活やライフスタイルを知るうえでも重要であるとのことだ。

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イタリアの画家、ジョバンニ・スタンキが描いたスイカ(1645 ~1672年頃) / image credit:

古代人はなぜ苦いスイカを食べたのか?

 この研究では、キュー・ガーデンズ(英国の王立植物園)が所蔵する他のスイカのゲノムも解読されている。

 それによると、羊飼いは苦いスイカを意図的に採取した(あるいは育てた)と考えられるという。この事実は、スーダンで発見された最古の種に残されている歯形を裏付けているとのことだ。

 だが、そもそもなぜそんな苦い果物を食べようなどと思ったのだろうか?

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photo by Pixabay

果実じゃなく種を食べていた

 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのドリアン・フラー氏は、「種は食用脂が豊富で、保存も輸送することもできます」と、第三者の立場から説明している。

 「スイカやカボチャの種はおつまみとして食べられます。種が欲しくて栽培されることだってあるでしょう」

 ちなみに『Nature Genetics』(2019年11月1日付)に掲載された別の研究では、古代のスイカの苦味や、現代のスイカの赤い果肉のもとになった遺伝子の突然変異が特定されている。

 だが、歴史のどの時点で現在のスーパーで売られているようなスイカになったのか、詳しいことはわかっていない。

References:The oldest plant genome in the world belongs to … a watermelon, study reveals | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 38件

コメントを書く

  1. スイカの原産地のアフリカの南部では水の確保の為に栽培されていて
    甘味が無いスイカを鍋にそのまま入れて他の具材と煮て食べていた
    って聞いたけど違うのかな?

    • +13
    1. >>1
      記事のは最古種と書いてあるし、その甘くも苦くもないやつは
      人間が食べやすい種だけ選んで栽培して残った子孫かもね
      甘い品種もそうやって厳選していく

      • +8
  2. スイカ「この人間とかいう生き物、せっかく実を苦くしてるのにめっちゃ食ってくるな・・・そうだ!果実を甘くすればこいつら食えなくなるんじゃね?」

    甘いスイカ誕生

    人間「このスイカ、甘wwうめぇwwもっと食べたいww」
    スイカ「何故なのか」

    • +11
    1. >>2
      苦いと種を食べられてしまうが、甘くなると種は捨てられるようになって増えたのかな?

      • +2
    2. >>2
      逆に人間を利用しようと思って甘くなったのかも
      スイカ「どんどん作れニンゲンども~」

      • 評価
  3. むかしあったジュースで
    スイカソーダ は大変缶がキレイ。
    だが味は、、きゅうりソーダだったな。

    • +7
  4. サハラ周辺だったかの子供たちは野球ボールくらいの原種のスイカを蹴って遊んでると何かで読んだ
    メロンだったかな

    • +1
  5. スイカの渦巻模様は栽培するとき土に水分が多すぎるとできるそうで、現代のスイカでも失敗するとああなるそうだ

    • +9
  6. 種食べてたのか
    現代人より味覚が鋭くて苦いだけじゃ無かったとか
    不味かったのがスイカだけじゃなかったから已む無く食べてたとか
    薬として食べてたとか色々考えちゃった

    • +5
  7. どんな果物も元になったものは大して旨くないのが大半なんでしょ。
    バナナのご先祖様も苦いしガリっとする歯応えだそうだし
    砂漠生えるスイカの仲間なんか実は猛毒っていう初見ごろしな植物だし。

    • +3
  8. コーヒーやビールも苦い汁なんだが、突然変異で甘くなったら駆逐されちゃうのかなw

    • +2
    1. >>10
      ビールの材料は古来より麦芽糖っていって水飴だし
      コーヒーの果肉は現地だとジャムで食われてるんだよなぁ

      • +1
  9. スイカの種を噛まずに飲み込むと、盲腸(虫垂炎)になるとか、お腹からスイカの芽が生えてくるとか、子供の頃言われたなあ
    そんなことないそうです

    • +9
  10. 子供の頃スイカの種を飲むとお腹の中でスイカの芽が出ると言われて驚愕した思い出

    • +6
  11. 現代食べられている野菜や果物も原種はとても食えたものではないものが多く
    人類の歴史と英知によって私達は生かされている
    たまたま突然変異によって食えるものを見つけた先祖はまじですごい

    • +6
  12. 時間をかければゴーヤも甘い品種を作り出せる可能性もあるかもね

    • +2
    1. >>15
      ゴーヤだって未来人が見たら
      「何でこんなに苦いもの食ってたんや」と思うかもね。

      古代のスイカも「この苦さが好き」という人がいたかもしれない。

      • +8
    2. >>15
      ゴーヤーはすでに甘めになってきてます。
      甘めって言うか苦味が控えめに?
      私が子供の頃食べてたのは今よりもっと苦かったですよ。
      そして他の方も仰ってますが熟せば甘いのです。

      • +6
  13. 最古種が苦かったろうと言うのは想像でしかないけど、種には歯形が付いているのだから齧ったんだろう。
    現代でもスイカの種の皮を取って中身を食べるので、古代人も皮を噛み千切って中身を食べようとしたのでは。

    • +1
    1. >>17
      いや実際に原種のスイカは苦いそうだ
      ただスイカの苦みを生む遺伝子は一つしかないそうで、選別でそれを取り除くだけなので古代人でも甘くできたと考えられているのだとか

      • +2
  14. 中国さんあたりが炒め物にでもしてたんじゃないの

    • +2
  15. スイカ 果肉を苦くする
    →普通の動物 食えたもんじゃないから手を出さない
    →人間    果肉無視してタネをめっちゃ食う

    結果 人間がタネを食べるから繁殖にそこまで寄与しない

    スイカ 果肉を甘くする
    →普通の動物 食べたいけど人間が滅茶苦茶邪魔してくる
    →人間    タネより旨いし食いでもあるから果肉食べて満足。タネはどんどん蒔く

    結果 人間が保護してくれタネは蒔いてくれどんどん増える

    • +5
  16. 苦くても苦みが美味しかったりするのに~
    西瓜の親戚ゴーヤもあの苦みが美味しかったのに最近のゴーヤは温いわな

    • +2
  17. 未熟な果実が酸っぱかったり苦かったりするのは、未熟な種子を食べられない様にする為の様だ。
    もしかしたらその苦いスイカも、しっかりと熟せば甘くなるのかも知れない。

    • 評価
  18. 前にサウジアラビアだったか砂漠にいろんな動物と住んでる日本人の人のツイッター見てたんだけど、砂漠には野生の原種のスイカが生えててラクダやインパラ?とかの動物が水分補給の為に食べるんだと。人間にはとても苦くて食べられないとか。そのスイカは甘さやカロリーではなく水分で動物を引き寄せて種の散布に利用しているらしい。

    • +1
  19. 苦くても果肉は甘い香りがしたのだろうか?
    それとも種を取るときに妙に甘い香りのスイカを発見し、食べたら甘かったので種をまいたのだろうか?
    どちらにしても何らかの偶然が重なって、種を取る段階で「甘い変異種」が見つかったのだろうな…って

    • +1
  20. 苦いだけじゃなく気分が悪くなるほどってことはウリ系独特のアクの強さというか、ウリ科アレルギーの成分めっちゃ高めだったんじゃないかと思うとかつてウリ科アレルギーだったワイ震える

    • +1
  21. カラハリ砂漠のサン族はスイカで体を洗ってた

    • +3
  22. まあ最近はスイカバーばっかり食べてて本物のスイカなんて高くて買えないんですけどね!
    種?チョコだ!

    • 評価
  23. 多分生じゃなくて、火を通せばマシになる品種だった?

    • 評価
  24. 少なくとも300年前くらいまでは美味しくはなかったんじゃない。
    「安全な水分を補給」できる果実として育てられたんじゃないかな。

    • 評価
  25. >>「スイカやカボチャの種はおつまみとして食べられます。種が欲しくて栽培されることだってあるでしょう」

    デリシャスイカうまかっ種は食のルネッサンスだった・・・?

    • 評価
  26. ウリ科植物であまりに苦いのはククルビタシンっていって毒成分が含まれてる事があるので苦すぎると思ったらもったいなくても食べない方がいい。
    でもニガウリの苦いのは成分が違って体にいい奴なので食べてOK。

    • +1
  27. 少しだったら苦い物を好む人間が一番不思議。苦味は毒やろ普通。

    • 評価

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