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猫が犯罪捜査の鍵を握っている。猫に残された人間のDNAが手掛かりに

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(著) (編集)

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 頭脳明晰なコナン猫が数々の事件を解決! こんなストーリーが近い将来現実でも展開されるかもしれない。

 オーストラリアのとある研究チームは、猫から人間のDNAを採取して、犯罪解決の糸口にする方法を試している。

 犯人逮捕ためのあらゆる努力が徒労に終わったとき、猫探偵に残された犯人のDNAが、事件解決の最後の手がかりになる可能性があるそうだ。

ほとんどの飼い猫から人間のDNAを検出

 オーストラリア、フリンダース大学の研究チームは、20匹の飼い猫を対象に、彼らの体に人間の手がかりが残されることはないのか調べてみた。

 すると8割の猫の被毛に、同居している飼い主のDNAが付着していることがわかったのだ。検出されたDNAサンプルのほとんどは、その持ち主を照会するのに十分なものだったという。

 博士課程の学生ハイディ・モンクマン氏は、法医学の分野ではペットについてまったく触れられていないことに気づき、このアイデアを閃いたのだそうだ。

 「私は動物が大好きです。マリア(共著者のマリア・ゴレイ博士)にアイデアを話すと、そんな研究がほとんどないことがわかって、すぐにでも調査を開始したいと思いました」

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猫探偵はいつ登場する?

 今回、人間と触れ合った猫の毛皮に、その交流の記録が残されていることが立証されたが、現実の猫探偵が登場するのはまだまだ先の話だ。

 この捜査法には解決せねばならない、いくつもの疑問がある。

 たとえば、いつも一緒にいる飼い主だけでなく、強盗のようなごく短時間だけ現場に滞在した人間の証拠も残されるものなのだろうか?

 これについて、今回の研究で猫から採取されたDNAの中には、その家族と一致しないものがあったという。つまり、短時間の訪問でもDNAが残されるだろう可能性は高いということだ。

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逆に猫が現場を撹乱する可能性も

 だが今回の研究には、参加した猫たちがある意味特殊な猫だったという限界もある。どの猫も「友好的で、知らない人がいても驚かない」ために選ばれた子たちだったのだ。

 それでもDNAサンプルの回収は大変だったようだ。

 たとえば、ある猫はリードを付けて散歩をする習慣があった。

 モンクマン氏がサンプルを回収するとき、リードをつけて大人しくさせようとしたところ、散歩の時間だと勘違いして大興奮するといった一幕もあったそう。

 あるいは、サンプル回収用の綿棒を持って逃げていった子もいたとか。

 人間になれた猫でさえこうなのだから、一般的な猫からDNAサンプルを回収しようと思えば、もっと大騒ぎになるだろうことは容易に想像できる。

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 とはいえ、じつはそこも重要なポイントの1つだ。つまり猫が犯罪捜査の手がかりとなるDNAを残している可能性もあるのだが、反対に現場を撹乱してしまう恐れもあり得るということだ。

 たとえば、外を散歩中の猫が誰かに撫でられ、そのときに付着したDNAが犯行現場に落ちるということもあるかもしれない。

 その場合、そこにいなかったはずの人物が、あたかもそこにいたかのように見えるだろう。

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 ドラマとしてなら、それはそれで面白いことになりそうだ。ただし今のところ、犯罪捜査の関係者やドラマ制作者から問い合わせはないとのことだ。

 この研究は『Forensic Science International』に掲載された。

References:Cats At Crime Scenes Could Provide Vital Overlooked Clues | IFLScience / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. 面白い実験ですね。
    うちの猫たちは来客時は姿を隠すのでどうかな…

    そしてけもちゃんももちゃん相変わらず可愛い💕

    • +9
  2. 「キャットは見ていた」
    毎回名探猫が犯人を嗅ぎ当て擦り寄ってDNAを回収…ダメ?

    • +2
  3. 猫ちゃんが仲良くしてるのを見るのは癒やされますね。
    立派なおヒゲだこと。

    • +2
  4. 猫がどこまで浮気しに行ってるかこれで分かるね!

    • +4
  5. 猫を絶対に外に出さない家でなら有効な証拠になるね

    • 評価
    1. >>7
      有効な状況が限定されちゃうよね
      捜査が行き詰まってて藁にも縋りたい状況で選択肢を増やす為の研究にはなるだろうか

      • +1
  6. なるほど、なつっこい猫がいれば犯人がもモフらずにいられずに証拠を残すと

    • +2
  7. けもももだらけで記事の内容が頭に入ってこないんですが!

    • +6
  8. >サンプル回収用の綿棒を持って逃げていった子もいた

    泥棒猫ってやつか。

    • 評価
  9. 犬のホームズのアニメに違和感を
    感じなかったのは理由があったのか。

    • 評価
  10. イグノーベル賞は確実だな。
    「猫に触った強盗を見つけるためのDNA解析」
    つか猫には触っちまうんだよなー。

    • +3
  11. 記事を読んだ感想:ももちゃん女の子なのにでっかいな~!

    • +4
  12. 足が付くかも知れないからって犯人になんかされたらイヤすぎるんだが

    • +1
  13. けもちゃんの小柄やんちゃ感と
    ももちゃんの大柄おっとり感がたまらない

    • +1
  14. どういう形で人間のDNAが付着してるんだろ
    体毛?皮膚?

    • 評価
  15. 反対に人間の爪の間や体毛や皮膚にも猫のDNAが残ったりしてたら 人間と猫の相互の付着物から犯罪が暴かれるかも。

    • 評価

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