
散歩中、犬は突然路上生活をしている男性のテントへと走り寄って行った。最初は犬をホームレス男性から離そうと思ったが、犬の態度を見て自分の心を改めさせられたという。
犬はその男性が救いを求めているのを感じ取っていたのだ。犬が大好きで、犬にとって良き人間であることも。
うれしそうに犬に顔をうずめ撫で続ける男性。男性に身を任せ気持ちよさそうに撫でてもらう犬。そこにあるのは純粋な愛のみだ。そしてこの出会いがきっかけとなり、男性の運命が大きく変わっていく。
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路上のホームレス男性に駆け寄り、その身を預けた飼い犬
フランス、パリに住む男性はソラという愛犬を飼っている。ある日のこと、自宅近くを散歩中、ソラが突然走り出し、路上でテント生活をしているホームレス男性のもとへ一直線で向かっていったことに驚いた。

男性はソラが来るのを察知し、両手を広げソラがくるのを待っていたようだ。
飼い主はホームレスに対する先入観でソラを止めようとしたが、ソラは言うことを聞かない。
男性はとてもうれしそうに、ソラに顔をうずめながらその体を撫で続けた。ソラもこの男性が大好きなようで、その身を任せながら甘えていた。
犬に大切なことを教えられた飼い主
呼んでもなかなか来ないので、私はリードを付けてその場からソラを移動させようとしました。するとソラは、何かを伝えるように私の顔をじっと見つめたのです。この時、飼い主はソラが自分に何かを伝えようとしていることに気が付いたという。
ソラにとってこの男性は、愛情をめいっぱい注いでくれるとても大切な人なのだ。だから「もっと一緒にいさせて」と言いたかったのかもしれない。
飼い主は、はっとしたという。このホームレス男性も自分も同じ人間だ。ソラに示した態度を見ると、同じ犬が大好きな人間同士なのだ。

それは様々な事情を抱え、辛い時期を送っているホームレスにとってもかけがえのない時間となっていることだろう。
ソラは路上暮らしの人々に愛と癒しを与え続けている
それからというもの、飼い主は散歩のたびにソラの好きなようにさせてやっている。ソラが駆け寄っていくのはこの男性だけではない。救いを求めていて、犬が好きな人を見抜く力を持っているソラは、別のホームレスたちにも愛情と癒しを与えているという。
私は、ソラによって無償の愛で人に接することの大切さを教えられました。この貴重な教訓に気付かせてくれたホームレスの男性たちにも感謝しています。
私は今、彼らのために自分にできる限りのことをしようと思っています。
1人の若者男性が路上生活から救われる
以降、飼い主は最初の動画に出てきたブルーノと名乗る若者のホームレスのもとをソラと毎日訪れ、食べ物や衣服を提供し、彼の人生を軌道に乗せる手助けをした。そしてその努力は実を結んだ。飼い主が撮影した動画がソーシャルメディアでシェアされると、ブルーノさんの状況が好転したのだ。
ブルーノさんの人生は変わりました。彼はもう路上生活をしていません。全ては、ソラの行動から始まりました。このストーリーが、彼を路上生活から救い出すのに役立ったのです。
今、ソラを散歩に連れて出ても、ブルーノさんに会うことはない。だが、ソラの飼い主はブルーノさんと連絡を取り続けており、毎週ソラと会っているという。
犬の愛は人間の人生を変えることができる。ソラの飼い主は、強く確信したそうだ。
ソラは私たち人間が愛情を示すと、すぐに応えてくれるし、どんな人に対してもとても大きな愛情を持っています。References:Dog Forms The Sweetest Friendship With Man Experiencing Homelessness - The Dodo/ written by Scarlet / edited by / parumo
ソラとブルーノのつながりは感動的で、純粋で、とても誠実です。
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コメント
1. 匿名処理班
普通に奇跡だった。👍
2. 匿名処理班
パリって交差点にホームレスがテント立ててるんだな
3. 匿名処理班
最初は犬と戯れるホームレスを撮影しとるのはどうかと思ったけど、終わり良ければ全て良し!
4. 匿名処理班
泣いた
5. 匿名処理班
※3
人物が特定できるような撮影するべきじゃない
別のホームレスたちはホームレスのままだし、ホームレスから脱却できたとしても撮影の免罪符にはならない
動画は永久に拡散されるのだから
6. 匿名処理班
大昔、子供の頃これと逆の立場でホームレスが連れてる犬を撫でさせてもらった事がある。多分その人と意気投合しただけの野良犬だろうけど、家族と呼んでたのは覚えてる。
出先の一期一会だし彼らがどうなったかは知らないけど、そういう事が平気でできたのは俺が撫でてる間ホームレスと普通に笑いながら世間話してたウチの父親の影響に違いない。
7. 匿名処理班
飼い主さんの見た目がつよい
8.
9. 匿名処理班
本当にいい話やった
10. 匿名処理班
ソラの気持ちを受け入れる飼い主すごい
そしてそんな飼い主にたどり着いたソラがやっぱり凄い
11. 匿名処理班
※5
日本は恥の文化だが、海外だとつらい経験を乗り越えた勲章だってとらえるとこもあるんだ
SNSだってハンドルネームばっかの日本と違って、実名でやってるし。
12. 匿名処理班
犬って凄いなぁ。
13. 匿名処理班
ノーリードってどうなんだ、と思ってしまった
14. 匿名処理班
※5 彼らが救いを求めていて、撮影許可ももらっているとしたら?何らかのきっかけで人生は好転する可能性だってある。彼らがチャンスと思っているのなら外野がいろいろいうことではないのでは?
15. 匿名処理班
ソラさんずっと笑顔で可愛い
16. 匿名処理班
ええ話や(*´;ェ;`*)
17. 匿名処理班
ソラが愛らしくてたまらん
どーん飛びつかれてみたい
18.
19.
20. 匿名処理班
死んだラブラドールの事を思い出す。母犬から6人生まれて友達が5人飼ってくれた。エクレアぐらいの大きさから成犬になってみんなの気持ちに寄り添ってくれた可愛い子たち。命が生まれて終わるまでを初めて見せてくれた
21.
22. 匿名処理班
※2
普通あんな表通りに堂々となぁ…
23. 匿名処理班
天真爛漫ソラ
フランス語でどーゆー意味なんやろ
24. 匿名処理班
※11
知らなかった
外国の文化を知った気になっても、言われないとわからない感覚はたくさんあるんだなあ
どうもありがとう
25. 匿名処理班
初対面……なんだよね?
初対面とは思えないほど親愛に満ちている。
人間を含めたあらゆる動物たち、生物たちが、このように、親愛に満ち、互いに難しいことを考えず、愛することができたならば……
分からない。行き過ぎた博愛は、それもまた滅ぶ要因になるのかどうか。
全員を愛し、全員を救おうとする本能を、皆が皆持ってしまうと、逆に救えないのだろうか。
博愛せず、理性で取捨選択する、つまり、時には人を見捨てること、というのは、どうしても必要なことなのか、それとも、そうでもないのか?
……というようなことを考えさせられた。
シンプルに博愛で良いならば、なぜ生物はそのように作られていないのか、と。
すぐ思い当たるのは、限られた資源問題などか。
26. 匿名処理班
>>13
フランスかオーストラリアに行った時、必ず訓練入れるからノーリードOKっていう基本があるって聞いた。
ウィーンなんて側溝あたりにフン放置で、朝イチで清掃車が側溝の穴に流してくシステムでびっくりした。中世のハイヒール生まれた外に捨てるトイレシステム文化残ってる?!ってくらい