この画像を大きなサイズで見る記録のある中で、最も人を殺した連続殺人犯はルーマニア出身とみられる女性で、なんと90歳の時に逮捕された。
ババ・アヌイカ(Baba Anujka)あるいは「バナトの魔女」としても知られるアナ・ディ・ピストチャは、アマチュアの化学者としての知識を利用して、19世紀後半から20世紀始めにかけて50人から150人もの人を殺したと言われている。
アヌイカは1929年に懲役15年の判決を受け、8年間刑務所で過ごした後、老齢のために釈放され100歳まで生きた。
ババ・アヌイカがバナトの魔女になるまで
ババ・アヌイカの過去は、謎に包まれている。1838年、現在のルーマニア、バナト地方で生まれたとされているが、彼女の人生は現在のセルビア(かつてのユーゴスラビア)のヴォイエヴォディナ州ウラジミロヴァッツと深く関わっている。
アヌイカは裕福な牧場主の娘として、快適な子ども時代を過ごし、十分な教育も受けることができた。
しかし、20代前半、オーストリアの将校に言い寄られたあげく捨てられ、傷心と梅毒に悩まされて、人間嫌いになった。
学のあったアヌイカは化学の世界に逃避し、地元の治療師兼魔女として知られるようになり、適正価格で誰でも”消す”ことができるビジネスに手を染めていった。
数年の間、世間から距離をおいた後、ある地主と結婚し、5人の子どもをもうけたが、不幸なことに、成人したのはひとりだけだったという。
夫は彼女よりかなり年上で、結婚20年で死んだ。夫の死後、彼女は「バナトの魔女」になった。
この画像を大きなサイズで見る魔法の水を使って依頼者の夫を次々に毒殺
夫が死んでから、アヌイカはウラジミロヴァッツの自宅の一部を化学研究室に変え、そこでさまざまな混合物を調合する実験を始めた。
まもなく、バナトの人々の間で、彼女は治療師、魔女として知られるようになったが、さらに物議をかもす”薬”に手を出すようになった。
兵士に毒薬を与えて病気にさせ、兵役を免れさせたり、人妻たちにいわゆる”魔法の水”を与えて、彼女たちの夫を追い払う手助けをしたりしたのだ。
このアマチュア化学者は、結婚生活に問題があると相談されると、依頼人に”その問題はどれくらい重いのか?”と訊ねるという。
つまり、それは”被害者の体重はどれくらいなのか?”という意味だった。
それからアヌイカは、その問題を解決するために、一服盛られたことを誰にも気づかれずに、ターゲットを亡き者にすることができるヒ素の量を計算するという。
アヌイカは、ほとんどが女性だった依頼人たちに”魔法の水”を与え、それを夫に飲ませるよう指示した。
夫たちはたいてい8日ほどで死んだという。この小柄な老婆は、少なくとも50人、最大150人を死へ追いやったと言われている。
この画像を大きなサイズで見る魔法の水ビジネスで大儲け
1920年までに、バナトの魔女のこの魔法の水ビジネスはかなり儲かり、アヌイカは販売代理人を雇うことができるまでになった。
この代理人は、潜在的な顧客を見つけて、彼らとアヌイカを結びつける役目を担った。もちろん、この魔法水の科学的なプロセスを知る人はほとんどいなかった。
そのため、顧客のほとんどは、アヌイカが魔力を持っていて、人を殺すことができると信じていた。
こうした評判は、アヌイカに大金をもたらしたが、必然的にこの恐ろしいビジネスは注目を集めるようになった。
似たような状況の死人が相次いだことで犯行がばれ、ついに逮捕
1924年、常連のクライアントであるスタナ・モミロフが、魔法水で夫のラザル・ルドスキを殺した。彼女の二番目の夫のおじが、似たような状況で死んだとき、警察が疑問に思い始めた。
1926年12月、アヌイカはシマ・モミロフとその妻ソフィヤに魔法水を売り、彼らはシマの70歳の父ニコラを殺そうとした。
殺害には成功したが、これがモミロフ裁判へと発展し、ババ・アヌイカが、ラザル・ルドスキとニコラ・モミロフの殺人の共犯者として告発された。
90歳で刑務所に。8年後釈放され100歳で死亡
アヌイカは、モミロフ夫妻に魔法水を売ったことはないと主張していたが、犠牲者の遺体から見つかったひ素の痕跡の分析や、顧客の証言などから、この人気治療師は15年の懲役を言い渡された。
判決が下されたとき、アヌイカは90歳だったが、高齢を理由に8年後に釈放された。
ババ・アヌイカは、最晩年の2年間をウラジミロヴァッツの自宅で過ごし、1938年9月1日に100歳で亡くなった。
こうして「史上最多連続殺人犯」としての評判は伝説になったのだ。
References:Baba Anujka – Wikipedia / written by konohazuku / edited by / parumo













恐ろしいね
完全にビジネスとしての殺し屋さんだね
人間嫌いでしかも自分の手で下してるわけじゃないから罪悪感なども少なかったのかもなあ
釈放すんなよ。
>>2
介護とか看取りの手間を嫌ったんじゃない
※2※10
単純に刑務所の環境が老齢にはあまりに苛酷
刑務所は罪を償わせるためにあるんであって、結果的に受刑者の心身に負担をかける拷問施設になってはいけないのよ
もちろん介護面の問題もあり、受刑者が自分ひとりで食堂やトイレに行けないようだと刑務所生活なんて不可能だし、できたとしても高齢ゆえに他の受刑者から何かのイジメや搾取を受けても抵抗できないなどの問題もある
同じような事は受刑者が難病などにかかった場合もそうで、一旦釈放されて病院に入院してそこで生活するか、病院付きの刑務所に移送される例がある
薬を売っただけなので…
恐ろしい実話…映画のフィクションと言われても違和感ない
ババ・アヌイカ視点で気持ちや事件の真相が知りたい
ある意味、とても親切な人だったんだろね
ただ、共感する範囲が特殊すぎるのと倫理観が独特すぎるだけで
少なくとも50人の殺害原因になったのに懲役15年・・・
男性のシリアルキラーは性的な衝動が大きいが女性はこの人もゴンザレス姉妹もどこまでもドライなビジネスって感じだなぁ。
どっちも嫌な感じではある。
2000年代のドイツで、
判明しているだけで100余人、推定300人ほど殺したとされる
男性看護師がいなかったっけ?
アメリカでも、罪に問われたのは30~40人分だが
やはり推定300~400殺したともいわれる男性看護師がいたと思う。
儲けられたくらいに必要とされてた側面も見逃せないね
この人自身の経験と旦那を亡き者にしたかった女性の多さが事件の発端とも言えるんだし
ホラー映画みたいなスプラッター系殺人鬼を想像してたけど海外にも”旦那デスノート”みたいな事案があってしかも実際に殺害を請負う人がいたとは知らなんだか。
>常連のクライアントであるスタナ・モミロフ
常連がいたんかいwww
同じ人に繰り返し売ってたらそりやバレるわ
ハンガリーでも同時期に似たようなことあったね。ティサウグの毒殺者。
助産婦が希望する女たちにヒ素を配布して、夫たちが殺されてたそうな。
魔法や呪いで殺すのと、現実的に毒を盛って殺すのとでは依頼人からしたら話が全く違うと思うけどどうなんだろう
「呪い殺します」だから依頼したけど「毒殺します」だったら依頼できなかった人もいるんじゃなかろうか
※14
どうだろうね?
たとえば現代でも「この清めた水を飲みなさい、健康になります」があるわけだから、
薬=毒物と考えるよりも、宗教的・オカルト的意味合いで「これを飲ませることで呪術が女成就するよ」と言い含めていたのかも。
絶望的なのは需要の多さですな。
※15
確かにクライアントが多くなきゃこんなに殺してないんだよな。
どこの国でも夫婦間の確執はありふれたものなんだなって…
まあ、それだけ当時&当地の女性が奴隷同然の扱いだったんだろう
日本みたく駆け込み寺とかも無かったんだろうし
>>19
自分もそうだと思う。追い詰められた女性たちにとっては救世主だったんじゃないかな。
旧共産圏って猟奇殺人者が結構いるよね
※20
猟奇じゃないでしょ
猟奇的なのはアメリカに多い印象
エプスタイン島では子供を食べてたとか言うし
もっと被害者が少ない内に捕まえられなかったんだろうか?
ババ様はシリアルキラー
>>22
私が知ってるシリアルはケロッグだけよ♡
You Tubeにある
いらすとやの動画で
何年か前に見たわ
「魔法の水」を使った人達は何か罪に問われたのかね?
「ハックル」って映画が似たストーリーでした。映像はのどかで牧歌的なんですけどね。
こう言っちゃんなんだが
毒殺のゴルゴ13でしょ
「男性に言い寄られたが捨てられ、梅毒や傷心に悩まされ人間不信に」
当時の梅毒ってまだ致死の可能性のある怖い感染症だよね?ペニシリン無いし。
この時代の女性って、あまり職権を持たないのでは。そのうえ梅毒になんてかかったらどの程度の選択肢があるんだろう。
自分と同じ境遇の女性への共感からやり続けたのかな…。
結婚生活に問題があると相談されると、依頼人に”その問題はどれくらい重いのか?”と訊ねるという。
つまり、それは”被害者の体重はどれくらいなのか?”という意味だった。
Wikipediaにも上記の書き方してあるが、意味が上下逆な気がする。
被害者に体重を聞いて、その答えが問題の大きさだったんじゃないのかなぁ・・
※30
自己解決
毒の量を決めるのに、相手の体重を知る必要があるってことか、納得。
>>30
サイコパス例文みたいで盛ってる気はするね
鬼ババ伝説
ドクターキリコ?
※32
ドクターキリコは健康な人を殺すわけじゃないぞ
助かる見込みの薄い、とても苦しんでる患者は安楽死させるべきだって考えの人
※37
彼は本音は「治るならそれに越したことはない」っていうツンデレさんだからな。
もし、夫たちが妻を人間だと認め、尊厳をもって接するということが必要だとわかってたなら、この事件はなかっただろう
ひとえに男が悪いとまではいわないが
>>34
当時の女性が夫にどう扱われていたか考えると複雑だよな
もちろん人殺しは裁かれるべき罪だけど
これはこれで大変なことなんだけど、自分の手で直接目の前の相手を殺した訳ではないので、一般的なシリアルキラーと同列に語るのはなんか違う気はするな
もちろん魔法水を使ったらどうなるかわかって売ったんだから共犯だけど、クライアントが使わなければ自ら犠牲者を増やすつもりもなかったんだし
武器商人との違いがあまりわからない
これだけ見るとそんなに悪い人でもなさそうな感じ
いや、殺人はダメだけどさ
この事件。薬を売っただけであって実行したのは別の人なのがミソよな
毒薬を売るのは確かに悪いけど、手に入れたからとそのまま実行してしまう人は…ねぇ?
若い頃からババさんだったんだ。という冗談はともかく、
この老婆。たぶん男という生き物を憎んでたんだろうな。
「常連のクライアント」てw
命軽いな
青髭の血筋とか、ルーマニア美人だったのかな?
彼女は殺しは猟奇でも快楽でもないし、結果を確かめることもなかったろう。
当時の女性の扱いを考えると、多くの女性を助けたともいえる。
(堕胎が貧困女性を救うことが未だ見られるように)
もちろん、殺人ほかが正しいとは思わないけど、依頼者の多くは感謝しただろう。
殺人幇助(になるのかな?)の罪は罪としても、これで夫を殺すことで救われた、それしか自分を守る方法はなかった、みたいな人も中にはいたんだろうと思われるだけになあ…
暴力で周りを捩じ伏せるような夫だと、消えてもらいたくなるのも無理はないのかもしれない…
テレビで特集してたのを見たが
夫が戦死して大喜びするあるいは
帰ってくるのが分かって絶望するぐらい
男尊女卑が激しかったんだと
いろいろと手記が残ってるようだ
あわせて読みたい枠でもリンクされてると思うけど、以前の記事で読んだ女性連続殺人犯の方が疑われにくい、捕まりにくいって話、すごく印象に残ってて、今回も思い出した。
老若男女問わず邪悪な人間はいる。
夫婦が憎みあうのはなぜなんだろう?
最初はいちゃいちゃしていたはずなのに、殺すまで発展するのは実に不思議。
こんなリスクがあるから現代人は未婚の人が多いんだろな。
ある意味賢いわ
※51
19世紀後半~20世紀始めの東南欧って
そんなにイチャイチャしてた結婚なんだろうか…?
もうちょっと南だけど、コーカサス方面は誘拐婚の習慣あったし
ルーマニアにも、形骸化した結婚式の誘拐イベントがある。
(逆に花嫁の親族側が連れ去り→花婿が奪還って形だけど。)
誘拐婚うんぬんを抜きにしても、この時代だと どことも
家のための結婚や、生活のための結婚は
今よりずっと多かったんじゃないだろうか?
>>51
愛情のもつれって結局気持ちが相手にあるから引き起こる事だからな
本当に冷え切ってて、相手を路傍の石ころくらいにしか感じなくなってたら事件にはならない
気持ちがあるから相手を殺したいくらい憎めるんだと思う
風の谷のナウシカのババ様はこの人がモデル……だった…………?
スタジオジブリの都市伝説がまた一ページ
オゾンみたいに、消毒とか殺菌だか滅菌する為に
使う様な奴程、その分毒性が強いんですよね……。
ゴルゴ13に出てくるような殺し屋だな
被虐待者への女性特有の共感の積み重ねから正義への確信へと変化したのか?
こんなの実質的には誰も現行法(当時の法制)では裁けないよ。