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シロクマじゃないけど白いクマがアメリカで発見される

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(著) (編集)

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image credit:Yooper Outdoors #906/Facebook
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 シロクマ(ホッキョクグマ)でもなく、アルビノでもない白いクマが、アメリカ・ミシガン州のトレイルカメラに捉えられた。

 この白い毛皮を持つは、劣性遺伝子により非常に稀な確率で生まれた白変種のアメリカグマで、「スピリットベア(精霊のクマ)」と呼ばれているという。

ミシガン州の森で発見された白いクマ

 9月6日、ミシガン州のアッパー半島西部で、非常に珍しい白色のアメリカグマの姿がトレイルカメラに捉えられた。

 通常のアメリカグマはブラックベアとも呼ばれており毛の色は黒だ。

 アッパー半島トレッキングガイドのFacebookグループアカウントで共有された投稿によると、頭と首の上部がシナモン色をしている以外、ほぼ白い毛皮を持ったクマは、ハンターが置いた餌をかき回していたという。

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 州の天然資源省当局は、地域レポートやこうした画像に基づき、州内に生息する白いクマの存在を確信している。

 当局の大型肉食動物の専門家コーディ・ノートン氏は、今回撮影された白いクマは若く、推定年齢2歳ぐらいとみているようだ。

アッパー半島西部はクマの生息地として知られていますが、この白いクマはシロクマでもアルビノでもなく、白変種のアメリカグマです。

体毛、羽毛、皮膚を白くする遺伝子は劣性(潜在)形質であるため、両親の両方から劣性遺伝子をもらわないと、白変種になりません。

その為に非常に珍しく、100万分の1の確率の結果です

 ノートン氏によると、劣性遺伝子は亜種の中に存在するため、集団で生息する個体群の中に現れることは理にかなっているが、北アメリカ大陸の広大な地域に現れることは非常に稀だそうだ。

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カナダ西部では白変種のクマが400頭ほど生息

 これまで白変種の白いクマの目撃は、アメリカクロクマの亜種が生息するカナダ西部にほぼ限定されていた。

 ブリティッシュ・コロンビア州内の島々に生息する個体数の10~20%は、時々白や金色の毛を持って生まれることがあるという。

 これらのクマは、カーモードベア(白いアメリカグマ)や、スピリットベア(精霊のクマ)と呼ばれており、現在、400頭ほどの白いクマが、州内に生息していると伝えられている。

Rare SPIRIT BEARS in the Great Bear Rainforest | EXPOSED Wildlife Photography

 ミシガン州で発見されたクマが、カナダの白いクマと遺伝的に関係があるかどうかは明らになっていない。

 だが、“スピリットベア”の呼び名はアメリカでも同様で、ネイティブアメリカンによってその名が付けられたと言われている。

 アメリカ本土でスピリットベアが目撃されたのは、州の歴史の中では実に約20 年ぶりだそうだ。

狩猟シーズンのため当局は白いクマの安全性を懸念

 ミシガン州には約10,050 頭のクマが生息しており、その 80% がアッパー半島に生息している。

 ノートン氏によると、個体数の増加に比例してクマの様々な色相の目撃例も増えており、西部では茶色と金色の色合いを持つクマがより一般的に見られるようになっているそうだ。

これらの発達のいくつかについては、遺伝学が関連していると予想されます。ただ、カナダに生息する他の白いクマが国外に出現することはないため、ミシガン州で見られる白いクマの遺伝学が、カナダの白いクマと関連しているかどうかを判断するのは困難です。

 現在、アッパー半島は狩猟シーズン真っ只中で、10月14日に終了となる。

 州が 2012 年にクマの狩猟割り当てを削減して以来、半島でのクマの個体数は増加しており、特に北部では個体数が25%増えたことが報告されているが、今回当局は狩猟期間中のこの希少な白いクマの安全性を懸念している。

 当局では、通常職員はクマやクーガー、およびその他の大型肉食動物の目撃情報を調査しているが、色が理由でその存在を確認するためにクマを調査することはない。つまり、白いクマに対しては今のところ特別な法的保護方法もないということだ。

 ノートン氏は、「もし、生き延びてくれていたら遺伝子サンプルを採取して、この白いクマがブリティッシュ・コロンビア州で見つかったものと全く同じ遺伝子変異であるかどうかを確かめたい。今後、再びこの白いクマがトレイルカメラに捉えられ、更なる情報を収集できことを楽しみにしている」と話している。

追記(2022/09/24)残念なことにこの白いクマは、その後オオカミの群れによって殺されてしまったそうだ。

References:Rare white black bear or ‘spirit bear’ caught on trail camera/ written by Scarlet / edited by / parumo

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この記事へのコメント 32件

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    1. ※1
      アルビノは簡単に言えば色素が無い状態
      このクマは白い毛の遺伝子を受け継いだ状態

      • +5
    2. >>1
      アルビノはメラニン色素の欠損で遺伝子の異常、
      白変種

      • +2
      1. >>9
        ごめんねちゃんと書けてなかった
        白変種はめっちゃ色白なだけ。氷河期に有利だったご先祖の色白遺伝子が強く出た個体のこと。

        • +1
    3. ※1
      単純に見分けるだけなら、アルビノはメラニンを生成できないので瞳孔が赤くなる。白変種はメラニンを生成できるので瞳孔が黒い。つまり、目が赤かったらアルビノ、赤くなかったら白変種。

      • +2
    4. ※1
      アルビノはメラニン色素が作れなくて黒く「なれない」。
      この子達は、メラニン色素をあえて「作らない」。
      多くの哺乳動物は筋肉とか黒くないよね。お肉屋さんのお肉黒くないよね。筋肉組織ではメラニン色素を作らないから。
      皮膚などでは必要に応じて適量のメラニンを作っている。そのメラニンの合成量の違いが人種を作り上げている。
      ホッキョクグマとかは皮膚でもあえてメラニンを作らないから毛も黒くならない。でも瞳は黒い。強い紫外線からデリケートな網膜を守るためにメラニンを作って保護している。

      アルビノかそうでないかはたいてい目の色を見るとわかります。アルビノは目が赤い(網膜の血流が見える)。

      • +2
    5. >>1
      アルビノは突然変異的なやつで、この子はご先祖様が白い種族の熊さん

      • +2
    1. ※2
      漫画のタイトル忘れたけど アルビノのパンダがこの白熊笹食ってるってギャグ書いてた
      の有ったな

      • 評価
  1. ゴールデンカムイに白いヒグマ出てたの思い出したわ

    • +3
  2. 相原コージ「かってにシロクマ」思い出した

    • +1
  3. 昔スピリットベアにまつわる小説読んだな…
    反抗期だったか、非行少年がサバイバル生活してるやつ。

    • 評価
  4. 白変種が400頭もいるってもうそう言う毛色の子って事?
    ネコみたいに多様化してくんだろうか

    • +1
  5. 日本だと神の使いだから撃っちゃだめな
    掟の地域があるけど海外はどうなんだろうね。

    • +3
  6. 勝手にシロクマのシロは独り立ちした後で白いゆえに熊世界で弾かれて心が歪んじゃうんだよね
    実際はそんなことないだろうけど白で目立つから外敵から狙われやすいとかはあるのかな

    • +2
  7. かってにシロクマと書こうとしたら先客だらけだったw
    シロったら~

    • 評価
  8. 早急にスピリットベアを保護する法案を作って欲しい。
    白いキリンの母子みたいな事になったら大変だ。

    • 評価
  9. 白変種は氷河期に雪だらけの環境の中生き残るのに有利だった形質らしい

    • 評価
  10. ホッキョクに移住した方が幸せになれそうだねぇ

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  11. カナダかどっかに白いクマがいたような

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  12. 要は犬や猫が同種でも毛の色のバリエーションが有るのと同じなのと考えればいいのか

    • 評価
  13. シートンのワーブの生まれ変わりか?

    • 評価
  14. NHKで以前放送されたが、それによるとシロアメリカグマはその地域ではヒグマが少なくサケを餌とする場合が多くて、体色が白いと有利でないかと言っていた。同じ母親から白い子熊と黒い子熊が生まれる場合が多く、母親の体色も無関係に近いそうだ

    • 評価
  15. 狼に食べられてしまったのか…
    保護すればよかったのに

    • 評価

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