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ところ変われば文化も食べ物も変わり、違った歴史や自然が存在する。自分たちの常識が世界の常識であるとは限らない。それらを体験できるのが旅の魅力の1つといってもいいだろう。そして法律や規則もそれぞれだ。世界には他国の人から見ると実にユニークで奇妙な珍ルールがあり、知らないままでいると犯罪者となってしまいかねない。
今回は、世界6つの珍ルールを見ていこう。
バルバドスでは迷彩柄着用禁止

image credit:ian mandaluff/Flickr
もともとは兵士が着用していた迷彩柄は、今やファッションに取り入れられ、衣類から小物など、様々な迷彩柄のアイテムが登場している。だが、カリブ海に浮かぶ共和制国家バルバドスでは、迷彩柄の着用は禁じられている。それが何色の迷彩柄であっても、法律違反となる。
国防法により公共の場所でバルバドス国防軍 (BDF) ではない人が迷彩柄を着用していると、犯罪者となり有罪になるのだ。
この法律は、シャツやズボンに限らず、靴やベルト、マスクなど、あらゆる色の迷彩スタイルに適用される。
着用している者には2000ドル(約29万円)の罰金もしくは1年の懲役刑、またはその両方が科せられる可能性がある。
ちなみに、バルバドス以外にもドミニカ、ガーナ、グレナダ、ジャマイカ、ナイジェリア、オマーン、フィリピン、セントルシア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、サウジアラビア、トリニダード・トバゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエでも、迷彩柄の着用は違法と定められているということだ。
イランでは男性のポニーテール禁止

image credit:Fashion Passion/Flickr
イランでは、男性がポニーテールをすることは違法だ。ポニーテールは、イラン国内で禁止されている「西洋人男性のヘアスタイル」の 1 つだが、2010 年以来男性のマレットヘア(ウルフカット)の他ジェルで固めたヘアスタイルやロングヘアも同様に禁止されているという。
シンガポールではチューインガムを噛むと法律違反

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シンガポールでは、ガムの輸入は禁止だ。また、医療上の理由がない限り、特定のチューインガムを噛むことは許可されていない。違反者には手首の平手打ちという体罰がある他、最高 100,000シンガポールドル(約1千万円) の罰金と禁錮刑が科せられるという。
ギリシャの史跡でハイヒールを履くのは禁止

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2009 年以来、ギリシャの史跡ではハイヒールの靴は許可されていない。アクロポリスのような歴史的建物でヒールのある靴を履くと、地面に驚くほどの圧力をかけ、旧跡が損なわれる可能性があることから法律上禁止されているという。
ロシア、ベラルーシ、カザフスタンではレースの下着使用が禁止

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2013年の規制により、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3国では、レースの下着が事実上禁止となった。肌に直接触れる衣類には、少なくとも 6% の綿が含まれていることが規則で義務付けられたのだ。この禁止は、生地が皮膚に対して通気性がないという健康上の懸念から導入されたということだ。
イタリア(ローマ)では金魚と犬に関する厳しい法律がある

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イタリア、ローマでは、金魚を丸いガラスの器に入れて飼うことを禁じている。この種のボウルに金魚を入れておくことは、生き物にとって残酷であると考えられているからだ。
2005 年の条例では、賞品として金魚やその他の動物を贈ることも禁止されているという。
更に他の国や都市でも導入されているように、ローマでも犬の散歩が義務付けられている。飼い主が犬の散歩を怠ると、日本円にしておよそ10万円の罰金が科せられる可能性がある。
同じイタリアのトリノでは、イヌの散歩を1日3回以上しないと500ユーロ(7万2千円)の罰金が科せられる。更に、散歩は徒歩で行わなければならない、犬を散歩で疲れさせすぎないといった細かいルールも定められている。
また動物を、高温の車内や店の窓際に放置することも禁じられている。
このローマの法律については、動物の福祉を重視したもっとも妥当なものといえないこともないだろう。

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ドイツでも、動物の飼育に関する法律も細かく定められており、犬をひとりぼっちにして長時間留守番させてはいけない、犬は人間が使うすべての交通機関が利用できるなどの決まりがある。スイスでも、金魚、モルモットやインコを1匹(1羽)だけで飼育することを禁じられているなど、動物愛護を重視した法律がある。
References:World news: It's actually illegal to wear camouflage in Barbados/ written by Scarlet / edited by / parumo
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コメント
1. 匿名処理班
シンガポールのチューイングガム禁止は、ゴミのポイ捨てに対して厳しい国だからポイ捨てに繋がる物を食べさせたくないって理由じゃない?
2.
3.
4. 匿名処理班
路上にある黒い丸い塊が吐き捨てられたガムの成れの果です
5. 匿名処理班
そんな…金魚を金魚鉢で楽しめないなんて…
6. 匿名処理班
ガム規制は興味深い
環境に悪いからか日本の企業も消極的?だよね
7. 匿名処理班
迷彩は妥当だと思う、いや以前から思ってた。
金魚は隠れる場所がなく不安だし、レンズ効果でさらにおびえさせるとかだっけ?
日本の金魚は品種交配で、慣れるように懐くようにされてるから大丈夫なはずだが…
8. 匿名処理係
動物愛護の法律、日本でも取り入れて欲しい!
そうすれば多頭飼いとか飼育放棄とか、動物にとって残酷な仕打ちも減るだろうし。
ペットたちにとって、暮らしやすい世界になりますようにꕤ.୭*
9. 匿名処理班
軍服については、ジュネーブ条約で規程があるから、そこから引用してるんじゃない
服以外には、最近話題になった赤十字も法律で使用が規制されてるよね
10. 匿名処理班
迷彩禁止の国は治安悪い所が多いのかな
自国内で軍隊が活動する機会が多い国ならまぁ納得の法律だな
11. 匿名処理班
※7
体積に対して水面の面積が狭く、酸欠のリスクが上がる。
エアポンプを設置するにしても、入れにくいし
球体に沿って妙な上下の渦巻き対流を起こして、泳ぐのに負担。
四角い水槽より基本 容量が少ないので、
昼夜や天候などによりすぐ水温が大きく変動しやすい。
などの要因もあって、飼育向きではないそうです。
12. 匿名処理班
>>10
ヨーロッパでも同様、、アメリカでも同様、ロシアや中華人民共和国や中華民国でも同様
13. 匿名処理班
法律がないとモラルが保たれない国は大変だ
14. 匿名処理班
>>10
日本でも軽犯罪法に規定があり
一条十五 官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者
「警官の制服」や「軍服」も「制服」ですからね
15. 匿名処理班
トリニダードトバゴは迷彩柄の着用、解禁されてますよ!
16. 匿名処理班
※1
電車の車掌がドアにへばり付いたガムを取り除くのに一生懸命で
出発を後らせたのが原因じゃなかったでしたっけ?
17.
18. 匿名処理班
※12
確かにイタリアでも近い過去までは迷彩の観光客は職質(?)の対象やったらしいで。在伊邦人から忠告されたわ。
19. 匿名処理班
ギリシャのはそりゃそうだとしか。
貴重で脆い遺跡をハイヒールで歩いたら破損と怪我の元
20. 匿名処理班
マジか〜!
ウチのモルモット一匹だわ〜!
知人宅にて他の個体と仲良くできなくて身体中傷だらけでいる(ケンカで)っていうのを譲り受けたから…
日本在住で良かった…
21. 匿名処理班
※18
日本でもそうやで、迷彩柄やミリタリーファッションを好む人は職質されやすい。
護身用とか何とかワケのわからん言って十徳ナイフやスタンガン、過剰な光を出すフラッシュライトやらレーザーポインターとか、あぁいう凶器紛いのモノを持ち歩いてることが多いから、職質の優先ターゲットにされてる って本職の人から聞いたことがある。
それと逆に、犬散歩してる人や安全反射バンドをしてる人は余程怪しくない限り職質しないとも聞いたことがある。
22. 匿名処理班
>>19
日本も清水の舞台とかああいう土足で歩ける板張りの建築物が、ヒールやスパイクでボコボコにダメージ受けて困ってるって話けっこう聞く
23. 匿名処理班
コットンやシルクなど、通気性の良い繊維のレースもあるんだけどな。
レースの下着は、一律禁止なんだろうか?
24. 匿名処理班
ゆえに民生用の迷彩…あれなんて名前だっただろうか?
柄じゃなくて森林が描かれている迷彩柄の着衣
あれを鳥類の調査の時には愛用していますわ
25. 匿名処理班
ギリシャのだけは共感できる
26. 匿名処理班
※14
それは「制服」の話で「服の柄が迷彩か」の話とは全く無関係ですよ
27.
28. 匿名処理班
>>26
軍服に迷彩が多く取り入られていることからも無関係ではありませんね
その中でも制服については法律で取り締まり対象ということです。
29. 匿名処理班
…ツインテールはいいのか?
30. 匿名処理班
※29
ひっつめはどうやろかwww
※4
齢 50 を超えたじじぃですが子供のころの駅とかひどいものでした。あちこちに丸い跡があってガムのなれの果てがあり、タバコもポイ捨てが普通、見たことはないけどタン壺とかもあったらしい。徐々にモラルが上がって今じゃ嚙んだ後のガムを踏むことは珍しいし、タバコもほとんどの人がポイ捨てをしないしで街はきれいになって、外国人から日本の街はきれいだという評判を得るようになりました。
※14
日本にもそういう法律があったのですね。勉強になります。確かに警官のような恰好していると紛らわしいし指示に従って通行したのに交通違反になってはたまりませんものね。ところでナースコスプレはどうなんでしょうねw
31. 匿名処理班
※23
それただの口実
この3国の繊維業界って実用品は得意だけど高級品とか趣味の品って質が悪いんだよね
だからアメリカやヨーロッパからの輸入が多いのよ
特にレースの下着やお洒落着は人気なんだけど国産品売りたいから一度は関税上げて輸入制限したんだけど、
そうしたら今度はヤミで高額商品として出回ってしまったので全面禁止にしたと言うオチ
最も今でも裏では高級なご贈答品として人気あるんだけどね
32. 匿名処理班
日本では、屋外で服を着ていないと逮捕される。
33. 匿名処理班
※11
大気に接する面積と酸素の溶解度は考えたけど、一匹なら足りるだろうし、口から呼吸することもあるから問題はないと思ってたよ。
多頭飼いを決めたところなら難ありかな。
34. 匿名処理班
犬種によっては家の中の歩行だけで十分な小型犬種とかもいるんだけどなー・・・
35. 匿名処理班
※33
金魚は口では呼吸できなかったと思います。
ベタならできますが。
しかし水槽の形状とか水面の面積とか以上に、水量のが問題かも。
メダカサイズでさえ、1匹2リットルと言われてますし。
金魚は大きくなるので、メダカサイズのうちは2リットルで良くても、
あっという間に10リットルとか必要なサイズになるかと。
うちで飼っていたベタは30キューブ水草水槽(約25リットル)で
一匹で悠々と過ごし、3年生きました。
たかが魚かもしれないけど、人間のエゴで水槽に閉じ込めるんだから、
せめてストレスフリーに過ごさせてあげたいと思ってます。
36. 匿名処理班
※24 Realtree Camoですな、捻りもなんもなく。90年代のTreeberk Camoがデザイン的に好きだったんだが最近見なくて寂しい。
37. 匿名処理班
※28
ハーグ陸戦協定は1900年発効で、軍服に迷彩柄が広く導入されたのは1940年代なので、
「迷彩だから規制される」訳ではないかと。
38. 匿名処理班
※26
途上国の軍隊では予算がない事もあり、統一されていない多様な装備が入り混じっているのでひとつの目安として迷彩服自体を軍服とみなして規制しているのですよ
>散歩
コロナのロックダウン中はその法律を逆手にとって、外に出るために犬を貸し出したり変なものをペットと言い張って外に出てたりしてましたね
39. 匿名処理班
>>1
電車のドアのロックをガムで妨害する悪戯が流行ってぶち切れた政府がガムを全面禁止だったような、
40. 匿名処理班
なんかお国柄と言うか価値観で色々変わった法律あるんですな
ただ犬の散歩については犬種や年齢などによりますが朝と晩の2回、各30分程度ずつで良いそうです
※11
金魚を丸い器で飼ってはいけないのはなんでだ?って思いながら記事読んでたけどちゃんと納得できる理由があっての法律だったのですね
41.
42. 匿名処理班
1日3回も散歩したら犬もくたびれないかね、まあ散歩の時間や距離にもよるけども
前に家族がそれぞれ散歩させたのを把握してなかったために1日何度も犬を散歩に連れ出していて、犬がムキムキ筋肉質になったという笑い話があったな